T-mode 遠山清彦の国会奮戦記(携帯版)

T-mode 遠山清彦の国会奮戦記(携帯版)550 法政大学で外交講義

法政大学で外交講義

遠山清彦です。先週23日に法政大学『総合外交講座』に講師として招かれ、約1時間の講義と30分の質疑応答をさせていただきました。テーマは、「日本外交の現場:政治家の立場から」というもので、外交政策立案の実情と、日本の外交力強化に関しての諸課題と改革の方向性に力点を置いて話をしました。約200人の大学生で一杯になった教室での講義は久しぶりで、国会質疑とは違う緊張感を覚えました。話もなるべくわかりやすくし、また、口調が「政治家調」(いわゆる大きな声で大きな身振りで話すこと)になるべくならないように心がけました。(ただ、最後の質疑応答では、熱くなって政治家調になってしまったような気がしますが・・・)大半の参加していた法政大学生が熱心に聴いてくれたので、嬉しかったです。

講義の前半では、世界でグローバリゼーションが進む中で内政と外交課題の垣根が低くなっているにも関わらず、日本外交がそれに適応していないという問題を指摘。その原因として政治家を含む国民が内政課題優先志向であること、政治家の外交能力が弱いこと、総理や外務大臣が頻繁に交代し政治的リーダーシップを発揮しにくいこと、等を解説した上で、改革の方向性も私案として示しました。

また外交政策立案の実情のところでは、政府内の外務官僚および他省庁官僚の政府内調整や調査分析から始まり、各省幹部および最終的に首相官邸で政策が決断される過程を軸とし、その過程に大きな影響を与える世論(マスコミおよび国民)と政治家・政党の役割、さらに貴重な提言を外側から提示してくれる企業・学者・NGO(市民社会)等の重要性についてなど、包括的にお話しました。その上で、日本政府の外交政策立案過程の中で、NGOなどのいわゆる非政府主体の行動や意見がまだまだ軽視されている問題などを強調しました。

外務省をはじめ政府省庁で外交政策に関与する官僚の中には、大変優秀な人も多くいます。しかし、外交問題が今日ほど複雑化・多様化した中で、政府以外の個人や団体の意見・提言は大変重要です。昨日ちょうど別の時間に私が仲立ちしてTICADIV(第4回アフリカ開発会議)で発表予定の『横浜宣言』と『行動計画』の中身について外務省とNGO団体代表者の非公式協議を持ちましたが、その中でも私は同じ論点を強調しました。アフリカ諸国の政府間調整だけでも苦労している担当官僚の多忙さは理解しますが、外部の声にも耳を傾けないと本当の意味での国民のための外交政策は実現できないと思っています。(この号おわり)

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