藤沢佑吉の経済/時事トピック診断

「ジム・ロジャーズ(投資家)予言」の信憑性を検証する

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    まねーぶメルマガ【藤沢佑吉の経済/時事トピック診断】
            vol.05 2019年3月22日配信
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┏───目次───────────────────────┓
 ・「ジム・ロジャーズ(投資家)予言」の信憑性を検証する               
 ・ジム・ロジャーズ氏の予測に対する私(藤沢佑吉)の見解         
 ・編集後記                   
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───本日の注目トピック────────────────────────
◆「ジム・ロジャーズ(投資家)予言」の信憑性を検証する
  ──1つの提言(アドバイス)として参考にする程度のレベルか

“投資の神様”とも称されるジム・ロジャーズ氏が今年も来日したことで、日本のメディアは争うように連日、
インタビューや記事にとり上げている。70年代にジョージ・ソロス氏とともにヘッジファンド(短期投資資本)
を立ち上げ、その驚異的な運用成績で著名になった投機師だ。

招聘されるままに講演のほか雑誌、TVなどで主として放談のような形で自説を展開している。
内容はみな似たり寄ったりで、その点“一貫性”があるとも言えるが、ほぼ以下のように集約される。

(1)	世界金融危機の到来
リーマンショックを超える金融クライシスが、早ければ今秋にも到来する。すでに至るところで、その兆候が表れている。

(2)	日本の将来は絶望的
日本はうわべだけの好景気にすぎず、アベノミクスは成功しない。理由は巨額な債務が増大しているのに、人口減少に
歯止めがかかっていないことだ。20年以上にわたって“ひとり負け”が続いており、ついには最貧国になろう。
日本に長期的な時間軸はない。

(3)	発展する朝鮮半島について
許されれば、今すぐにでも将来性豊かな北朝鮮に投資したい。
また、北朝鮮が市場開放すれば韓国は特需で20年間、経済成長率4%台となろう。
さらに南北が統一すればそのGDPは日本並みとなる。だから日本は南北統一を何としても阻止しようとしているのだ。


───私の視点────────────────────────────
ジム・ロジャーズ氏は世界3大投資家の1人といわれているが、ウォーレン・バンフェット氏のような優良株の長期投資を
ベースとする正攻法で財を成したのと異なり、相場の上げでも下げでも儲けることを信条とする、いわば「利益至上主義」
がモットーの相場師である。

集めた資金に数十倍のレバレッジをかけて運用するので、相場に大きな波乱を起こす元凶として、一部の投資家からは
“禿鷹ファンド”として蛇蝎のように嫌われる存在でもある。

世界の金融クライシス到来については、実は2015年、来日の際にも語っていた。
いわく「リーマンショックを超える悲劇が2016年から翌17年にかけ発生する」との予言だった。
また日本についても今年の内容と同じような理由を並べ将来に成長が望めないこと、さらに「2017年にハイパーインフレに
襲われる」とも予測していた。
だが、金融危機もハイパーインフレも、2019年に至っても発生していない。

北朝鮮への賛辞は、彼の最も強調したいマターだったようだ。「誰も今日のようにアメリカと対等に会談をもち世界から注目
される存在になるとは思いも掛けなかった時代から、私は北朝鮮に注目し、皆に呼び掛けていた」と、最近はとくに得意げだ。

だが韓国との南北統一を含め、日本が朝鮮半島の発展を嫌って統一の動きを阻止しようとする見方は、笑止千万というほか表現
のしようがないほど、低レベルである。日本人の北朝鮮・韓国への通念(世論というべきか)に全く無知蒙昧といわざるを得ない。
なぜこのように朝鮮半島と日本を対立の構図でしか見られないのだろうか。不勉強も甚だしい。

<まとめ>
来日すると、ジム・ロジャーズ氏は富裕者向けセミナーを開催する。世界に名を馳せるカリスマ相場師ということもあって、
100万円に近い参加料であるにもかかわらず、多数の聴講者が押し寄せるという。だが彼はそこで「このままいけば、日本は
50年後には滅亡する」と断定的に主張し、“朝鮮半島”讃歌を高らかにうたい上げるのだ。

率直に言ってメディアが騒ぎすぎる。失礼だが、相場で成功体験のある一投機師にすぎない。その予言に一喜一憂するのも
おかしい話といえよう。1人の投資家が述べた見解とクールに受け止め、提言として参考にする程度の対応が最もベターではないか
と思う。私自身は一切、ジム・ロジャーズ氏の発言は無視する。


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───編集後記────────────────────────────
この時期になると、コブシの花が好きだった亡き父のことを思い出す。
父は今の時代でいう実業家で、始終ビジネスのことで走り回っており、およそ花鳥風月とは無関係の人間だったが、
なぜかコブシの花が好きだった。
母が先になくなり、市川(千葉県)に一人暮らしをしていた頃、私が訪ねていくと「駅の傍の大きな家の庭に咲いている
コブシがきれいだぞ」と目を輝かせていたのが、その後もずっと印象に残っていた。
この話を父の葬式のときに持ちだしたとき、姉が「お母さんから聞いたけど、コブシは二人の出会いのときの思い出の花らしいの」
と告げられ、やっと長い間の疑問が解けた思いがした。大恋愛の果てに結婚した父母には、貴重な歴史の1ページであったのだろう。
ちなみに、父の命日は3月10日である。黄泉の国へは、やはりコブシの花が咲く頃に旅立ちたいと願っていたに違いない。


今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
次回の「藤沢佑吉の経済/時事トピック診断」も宜しくお願いします。

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