日本相続学会発「円満かつ円滑な相続」

【Vol.22】日本相続学会発「円満かつ円滑な相続」

カテゴリー: 2017年05月01日
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        日本相続学会発「円満かつ円滑な相続」

             (2015.5.1号)
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争い族を避けるために、今の自分にできること -その2-

 前回のメルマガでは、争い族を避けるために今の自分にできることとして、
「まずは自分の老後の資金を固めることが大切」ですよ。その方法の1つとし
て、税制上の優遇を受けた制度である「確定拠出年金」を使って、自分の手で、
効率的に自分の老後の資金を作っていきませんか?ということをお話させてい
ただきました。老後の資金形成をするにあたって、「確定拠出年金」を利用す
る方は、今まであまりいませんでした。
 今回は、そもそもご自身の老後の資金がいくら必要なのかお考えいただきた
いなと思っています。そして、自分の老後が安心して暮らせるとわかれば、
「親の相続をあてにして相続争いをするのは、お金もかかるし、時間もかかる
し、体力も使うから面倒。自分の老後も安心して暮らせるし、腹は立つけどま
あいいか。」という気持ちが生まれてくれたらいいなと思っています。
 まずはご自分の老後の資金を知るということを考えてみましょう!

1 老後資金のメインは年金
 大半の方は年金をベースに老後資金を考えます。
 では、年金見込額はどうやって知ったらいいのか?それは、毎年、皆さんに
送られてくる「ねんきん定期便」を見ればわかります。年金は、3階建て構造
になっていて、1階部分の「国民年金」と2階部分の「厚生年金」の部分が、
「ねんきん定期便」に記載されています。
 また、ねんきん定期便には2種類あり、50歳以上の方と50歳未満の方で書いて
ある内容が違います。

2 「50歳以上」の方のねんきん定期便
 50歳以上のねんきん定期便は、「(1)これまでの年金加入期間」と
「(2)老齢年金の見込額」が記載されています。
(1)のこれまでの年金加入期間からは、国民年金に何年加入していて、厚生
年金に何年加入していたのかがわかります。
(2)の老齢年金の見込額からは、このまま同様に60歳まで年金を払い続けて
いたら、自分が何歳からいくら年金がもらえるのかがわかります。

3 「50歳未満」のねんきん定期便
 50歳未満のねんきん定期便は、「(1)これまでの年金加入期間」と
「(2)これまでの加入実績に応じた年金額(年額)」が記載されています。
(1)からは、これまで国民年金に何年加入していて、厚生年金に何年加入し
ていて、さらに国民年金の任意加入期間のうち保険料を納めていない期間が何
年で、合算して今、どれだけの期間加入していたかを知る事ができます。
(2)からは、国民年金と厚生年金おのおのについて、今まで年金を納めてき
た分のうち、もらえる年金額が記載されます。

 これはどういうことかと言うと、老齢年金を知りたかったら、今から60歳ま
で働いた金額については、自分で計算をしなければならないと言うことです。

4 「50歳未満」の方の今から60歳までの老齢年金見込額の計算方法
 まず、老齢基礎年金(国民年金)と老齢厚生年金(厚生年金)と分けて考え
ます。
 例えば、現在30歳、定年までの平均年収500万円の人がいると想定して考えて
みましょう。
(1)老齢基礎年金
 満額老齢基礎年金779,300円(平成29年度)÷480×今後の加入見込み月数
 779,300円÷480×30年×12ヶ月=584,475円
となります。

(2)老齢厚生年金
 平均年収見込額÷12×5.481÷1000×今後の加入見込み月数
 500万円÷12×5.481÷1000×30年×12ヶ月=822,149円
 となります。

(3)今から60歳までの老齢年金見込額
(1)+(2)=584,475円+822,149円=1,406,624円
 これが、今後働いて増やせる老齢年金の金額です。

(4)65歳から受け取ることができる年金見込額
 仮に、上記3の30歳までの加入実績に応じた年金額が24万円だったとすると、
 24万円+(3)=1,646,624円→約164万円となります。
 よって、65歳になってから受け取れる年金見込額が、年間164万円となりま
す。月々の年金額は、13万6000円となります。

 色々と計算をしてきましたが、計算が苦手と言う方は、日本年金機構のねん
きんネットで金額を知る事ができます。 https://www.nenkin.go.jp/n_net/

5 年金は十分ですか?
 厚生労働省は、会社員の夫(平均年収が500万円くらいで40年働く)と妻が
専業主婦の場合をモデルケースとして、年金収入を約23万円としています。一
方、支出はどうかというと、総務省が発表する、「年金で暮らす一般家庭の支
出」は、月額約28万円です。生命保険文化センターが発表する、「ゆとりある
暮らしに必要な金額」は、月額約38万円です。この収入と支出との差額を自助
努力で何とか埋めていけたら安心できますね。元気なうちに、その差額部分を
貯めていけばいいのです。その自助努力の方法として、(1)預金(2)確定
拠出年金(3)保険(4)賃金(5)家賃収入や配当金などの所得があります。

6 受給資格期間を10年に変更
 今年度の年金制度改革のうちの1つで、2017年8月から、年金の受給資格期間
を短縮するという動きがありました。これはどういうことかというと、今まで
は、老齢年金を受給するためには、保険料納付期間(免除や猶予も含む)が25
年必要でした。つまり、25年間年金を納めていない人は、年金保険料を払って
いたとしても1円ももらうことができませんでした。ところが、その受給資格
期間を10年にしたので、10年から25年未満年金を支払っていた人が年金をもら
えるようになったのです。金額は少ないけれど、より多くの人が年金をもらえ
るような仕組みにしたということです。これは喜ばしいことです。どうせ年金
なんてもらえないと思っていた方が、これだけもらえるなら、もう少し頑張っ
てみようと言う気を起こしてもらえたら、うれしいです。

7 これからの年金がわかったら
 老後の生活にお金がいくらかかるのかわからないから、不安になります。で
も、老後の生活のベースとなる年金の金額がわかったら、あとどれくらいお金
を作ればいいのかがわかります。まずは、「わからないことを知る事によって、
不安を安心に変えてあげる」、そしてこころの余裕が生まれたら、親の相続を
あてにしなくなり、争い族を避けることができますね。
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今回の執筆担当は
   ファイナンシャルプランナー 竹内美土璃(日本相続学会会員)
   所属: 株式会社さくら総合オフィス
       〒460-0003 名古屋市中区錦2-4-3 錦パークビル
       http://www.sakura-sogo.jp 

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================= ★ 事 務 局 よ り ★ ================ 



2017年第2回オープンセミナーを以下のとおり開催いたします。ビジターの方
の参加も大歓迎しています。どうぞお出かけ下さい。

●日 時  2017年5月22日(月)17時~20時20分
●会 場  中央大学駿河台記念館 420号室
●テーマ
◇第1部 「21世紀の名主道・土地の『ものがたり』をつくり続ける人たち」
 宇賀亮介 氏(一級建築士)
◇トピックス「民法(相続法)改正の動向」 茂野大樹 氏(弁護士)
◇第2部 「相続に係る広大地評価の基礎と税制改正」 森田 務 氏(不動産鑑
定士)
●参加費:会員(及び同伴)3,000円/ビジター5,000円
●案内・申込 ホームページ新着情報3/14をご覧ください。
 http://souzoku-gakkai.jp/

発行元:日本相続学会
HP:http://souzoku-gakkai.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/souzokugakkai

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発行周期: 月刊 最新号:  2018/12/01 部数:  126部

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発行周期:  月刊 最新号:  2018/12/01 部数:  126部

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