ローマから吹く風

ローマから吹く風第42号イタリアのワイン/サンピエトロ寺院の入場が混雑


カテゴリー: 2018年10月04日
目 次
1.はじめに
2.イタリアのワイン
3. ローマのあるラッチオ州のワイン
4.旅の情報:サンピエトロ寺院の入場が混雑
5.あとがき

1.はじめに 
 温暖な気候のイタリアでは北はアルプスの麓から、南はアフリカ大陸のチュニジアに近いパンテッレリーア島まで、すべての地域でブドウが栽培されています。
 しかもブドウの種類は1000種類以上あり、各地域で生産されるワイン銘柄は多種多様にわたっています。
 このイタリアワインは、ローマ時代から数千年にわたって培われたもので、ブドウの生産地が一部地域に集中したり、ワイン造りで甘味料を使うということがないといった他のヨーロッパの国々に無い特長を兼ね備えています。かつては安ワインの代名詞だったイタリアワインも、ワイン向けブドウの質の向上、ワイン樽の種類、熟成期間、発酵期間といったワイン醸造技術の向上が進み、2016年には世界のワインの生産量では、イタリアがトップとなっています。


2. イタリアのワイン
 イタリアでは法律でワインの原産地表示が制度化されています。上からDOCG・DOC・IGT・VdTに分類されています。上位の基準ほど生産地域、品種、品質、熟成度、生産方法等の細かい規定に適合・合格していることが必要になっています。一般にDOCG、DOCに分類されたものが上級のワインと考えられています。VdTはテーブルワインを意味し、使用品種や生産地を表示する必要はありません。とはいうもののテーブルワインクラスでも高品質のワインがあり、家庭で日常使いするのはVdTのワインです。
 イタリアの庶民はスーパーマーケットで売っているワイン用のポリタンクを持参して、ワインを生産農家から安く直接購入して楽しんでいます。
 ワインはローマ時代の古くからイタリアの人々に楽しまれており、「ワインのない食事は楽しくないばかりか健康によくない」といわれているように、イタリアの食事の基本的要素になっています。
 イタリアでは北から南まで豊かな自然環境のもと、地域ごとに独特の農畜産物、魚介類、野禽類、加工食品等の豊富な食材があり、それぞれの地域で地域の食材を使った地元料理が発達しています。この地元料理に合わせて、地域ごとにワインが開発されていると言って過言ではありません。このようなことから地元のワインでその土地の料理を食べるのが、イタリア料理のいちばんおいしい食べ方とも言えるのです。
 海外でも良く知られているワインとしては、トスカーナ州のキャンティやブルネッロそしてサッシカイア、ピエモンテ州のバローロやバルバレスコ、ヴェネト州のソアーベやプロセッコ、エミリア・ロマーニャ州のランブルスコ、ウンブリア州のオルヴィエート、ラツィオ州のフラスカーティなどその地域ごとに様々な銘柄があります。
 イタリアのワインは→http://www.ivc-net.co.jp/food/shokuji/wine.html


3.ローマのあるラッチオ州のワイン
 ローマ東南の近郊に「カステッリ・ロマーニ」と総称される小さな町が七つあって、「ローマのワイン貯蔵庫」と別名を持つほど、ワイン生産が盛んです。
 肥沃な火山灰土壌を利用したブドウ造りが盛んで、古くからローマ人に親しまれていました。ローマ帝国滅亡後、ブドウ畑は荒れてしまいましたが、中世になって復活して現在にまで至っています。カステッリ・ロマーニのワインのうち、フラスカーティという街の名前がワインの銘柄となっているフラスカーティワインはイタリア有数の白ワインとして良く知られています。主な銘柄はFrascati、Marino、Genzano、Fontana di Papaなどで、口当たりの軽い白が特徴です。


4.旅の情報:サンピエトロ寺院の入場が混雑
 バチカンのサンピエトロ寺院では、入場にあたってメタルディテクターの検査が導入されて以来入場者で混み合っており、特に朝は、並んで入場するのが普通になっています。そのためメーデーの休みに続く5月の第1週は、毎日長蛇の列が出来ました。このため従来、寺院内を案内していた観光バスのツアーが、予定が見込めなくなったことから、寺院内の案内を断念して、バチカン広場からの案内のみに変更しています。
 バチカンのサンピエトロ寺院をご覧になる方は、行列が無くなる午後の訪問をお勧めします。また最初に時間予約が出来るバチカン美術館を朝ゆっくり見学されてから(最低でも見学に2時間必要です。)、サンピエトロ寺院を訪問されるのが良いと思います。


5.あとがき 
 現代史の中でも、1978年に在位33日で逝去されたヨハネ・パウロ1世の暗殺説や不正資金洗浄、ナチス高官の逃亡を助けた疑惑と言ったように、バチカンには多くの謎めいた物語があります。このような真相不明な物語を背景にして、ローマの名所旧跡を舞台に書かれたのがダン・ブラウンの小説「天使と悪魔」です。2006年に映画が公開された頃はこれら舞台となった場所を巡るツアーが大人気でした。当時は「天使と悪魔」専門のガイドもいて、ツアーが大盛況だったことを思い出します。次回は「天使と悪魔」に沿って舞台となったローマをご紹介します。


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