若手技術者人材育成の悩み解決メールマガジン

若手技術者の叱り方がわからない vol.071

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技術者を指導する方へおくる


 「若手技術者人材育成の悩み解決メールマガジン」Vol.071 2018/10/1


                        (隔週月曜日発行)

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 <目次> ━━━━━━━━━━━━━━━━

・今週の「製造業の若手技術者育成ワンポイントアドバイス」

・編集後記




<今週の「製造業若手技術者育成ワンポイントアドバイス」> ━━━━━━━━━━━━━━━━


- 若手技術者の叱り方がわからない

という悩みについて考えてみます。


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今日のワンポイントは、

「若手技術者の叱り方がわからない」

という時には、

「予め指摘したい点を一つに絞り、シンプルにかつ短めに伝える」

ということを心がけてください。

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若手技術者の育成には不可避な「叱り方」について考えてみます。


経験の浅い若手である以上、
失敗することもあると思います。


また、やってはいけないこと、特に安全に関する問題については、
同じ問題が起こらないよう叱ることはとても大切です。


最近の若手技術者は打たれ弱い、と言いたくなる気持ちもわかりますが、
弊社が様々な企業の指導を通じて思うことは、
年代を通じて本当の意味での打たれ強さはそれほど変わらず、
個々人の性格による要素の方が圧倒的に大きいと感じています。


本当のその人の強みがあるか否かがわかるのは、
会社の肩書が通用しない修羅場とした環境下で、
目の前の問題をどのように解決すべきか、
という場面です。


恐らく大部分の技術者が自らの立場や組織の名称に依存していることを認識いただけるのではないかと思います。


つまり組織や地位の使い方を理解したうえでそれを活用できている、
という下駄がなくなった状態で自らが若手の頃を思い返していただければ、
目の前の若手技術者と大きな違いが無いことに気が付いていただけると思います。


組織や地位の使い方を理解することは業務上もとても大切なことで、
否定すべきことではありません。


ここで言いたいのは、今の若手も昔の若手とそれほど大きく変わらないということです。



ただ今と昔で若手技術者に違いがある部分もあります。



それは、


「ベースとなる知識(実践できるかどうかは別)とプライドは高い傾向にある」


ということです。




ここの性質は昔と今では違う部分ですので配慮が必要かもしれません。



話を元に戻して叱り方について考えます。



叱る際のポイントはやはり若手技術者のプライドの考慮です。




- 自分は大学でこれを勉強してきた。

- 一刻も早く出世をして給与を上げたい。

- 同期よりも早く偉くなりたい。



表に出すか否かは別として、
上記のどれかはは大なり小なりすべての若手技術者が潜在的に考えている事といえます。


いわゆる、自身の経験や知見(実践できる知識のイメージ)の不足感は置いておいて、
自らの自尊心を維持するための結果が欲しいのです。


特に大学などで理科系の専門教育を受けた技術者はこの傾向が強くなります。



その一方でどれだけ高い教育を受けたといってもやはりそれは机上での話。


実践というのは教科書では書かれていないようなことが多々起こります。


それが結果的に失敗につながり、叱る必要性が出てくるのです。




この時に一般的にはここぞとばかりに、


「現実の厳しさを教えなければ」


と意気込みたくなると思います。



ここで今一度考えなくてはいけないのは「叱る」ということの「主目的」です。


感情論に任せて叱るのは「怒る」ということであり、
それは育成とはまた違う要素になってしまいます。
(もちろん、時に感情のぶつかり合いがあっていいと思います)


叱ることの主目的は


「同じ失敗をしないよう”痛感させる”」


ということ。



怒るという要素が入ってしまうと、


「この際、言っておくけどな....」


「前から気になっていたんだけどな....」


といったように、叱るべきポイントから発散する傾向が出てきます。



プライドが高い若手技術者は、
自分に耳の痛いことを受け流す傾向があります。

本来叱るべきポイントから外れれば外れるほど、
自分にとってマイナス(と本人が認識するもの)となる内容が多くなり、


「はい、わかりました」


というものの、ほとんど頭に入らないでしょう。



このような状況にならないためのポイントは、


「予め指摘したい点を一つに絞り、シンプルにかつ短めに伝える」


ということです。



叱る側としてはいくつも言いたいことがあるのは事実です。


しかし、プライドの高い技術者は自らのプライドが傷つく話はできる限り聞きたくないのです。



そこで最も修正すべきポイントを1点に絞り、
短めに伝えることを心がけてください。



言いたいことの3割くらい言えれば合格です。


8割、9割を目指すと言い過ぎだからです。



情報量が少ないほど記憶に残り、本当の意味での育成効果が高まります。





知識を多く有し、それ故プライドも高い近年の若手技術者。


彼らを上手く育成し、早い段階で即戦力にするためには、
その特性を早い段階で理解した上で、
叱るという労力を教育として実らせるという先を見越した姿勢が重要なのです。






<編集後記> ━━━━━━━━━━━━━━━━

今年は台風の当たり年ですね。
何らかの被害を受けられた方には心からお見舞い申し上げます。

台風24号は事前情報を上回るすごさで、
我が家では初めて吸気部分(換気扇などで開閉されるシャッター)から雨が入ってきました。

網戸は左右に移動し続け、家族もあまり眠れなかったようです。


これに関連した話なのですが、
私が今住んでいるマンションの理事長をしていた昨年度、
保険の見直し時期でした。


ある程度年数を重ねたマンションは築年数によって保険料が跳ね上がるため、
見直しが必要だったというのが背景にあります。

保険会社の見直しにより保険料はほぼ維持できましたが、
私が重要視したのは自然災害による損傷補償。

地震はもちろんですが、今回のような台風による外壁やその他設備の損傷も補償できるようにしました。
自然災害が今後増えることを想定しての見直しでした。


今は理事長を退いているので詳細はわかりませんが、
何かの被害が出ていた場合、昨年度の保険の見直しが何らかの役に立てばと思っています。


プライベートもビジネスも先がさらに読めなくなる昨今、
リスクヘッジの考え方が強く求められる時代ではないか。


そんなことを感じる日々です。



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発行周期: 隔週月曜日 最新号:  2019/02/18 部数:  33部

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