バートランド・ラッセルの言葉366

ラッセル『宗教と科学』第8章 宇宙の目的 n.22

カテゴリー: 2019年02月05日
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「(ほぼ日刊)バートランド・ラッセルの言葉366」 
   n.1560 (2019年2月5日 火曜日)[2014/1/28創刊] 
 
 バートランド・ラッセルのポータルサイト: https://russell-j.com/index.htm
     同上 スマホ用メニュー        : https://russell-j.com/index.html
 公式メールマガジン: https://archive.mag2.com/0000220241/index.html  
「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」: https://archive.mag2.com/0001623960/index.html
「ラッセルの言葉366(Word Press 版)」: https://russell-j.com/wp/
「ラッセルの言葉(facebook 版)」: https://www.facebook.com/russellian.j
「ラッセルの言葉366_画像版」:
             https://russell-j.com/smart_r366/br366g-j_home.html
             https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j-today.html
「ラッセルの言葉366(短文篇)」:
              https://russell-j.com/beginner/sp/BR-KAKUGEN.HTM
  Twitter : https://twitter.com/russellian2
 ラッセル関係電子書籍一覧: https://russell-j.com/cool/rbook-kindle.htm
 Rポータルサイト支援ストア: https://russell-j.com/SUPPORT-BRJSITE.HTM
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
  
  本メルマガは,「バートランド・ラッセルの英語」の姉妹誌です。 
  出勤時間にあわせて,原則,毎朝6時に自動配信します!  

 「ラッセルの英語」では,英語の学習に参考になりそうな例文をラッセルの著作からご紹介していますが,「ラッセルの言葉366」では,日本語にした時の'内容'に注目して,ラッセルの発言をご紹介していきます。
 読者と一緒に育てていきたいと思っていますので,誤訳や不適切な訳等がありましたら,お知らせいただければ幸いです。

 ◆◆◆
◆お願い◆ アマゾンで買い物をしている方も多いと思われます。
 ◆◆◆  ラッセルのポータルサイト(トップページ)の検索ボックス経由,あるいは,ポータルサイトに掲載した個々のアマゾン商品広告のリンク経由でご購入いただければ幸いです。
(PCを起動した後,最初にクリックしたアマゾンの広告が,ラッセルのポータルサイト上のアマゾンの個別商品のリンクであれば,(PCを再起動しなければ,)アマゾンのどの商品を購入されても,ラッセルのポータルサイト経由での購入と判定されます.) 
 収益はラッセルのホームページのメンテナンス費用や早稲田大学のラッセル関係資料コーナ寄贈資料の購入に充当させていただきます。]
                                    
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ラッセル『宗教と科学』第8章 宇宙の目的 n.22
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 (仮に地球が1億年後に消滅するとしても)一億年もあれば,終末への準備
をする時間もしばらくあるので,その間に,天文学もロケット打ち上げ技術も
両方ともかなり進歩していると期待してよいだろう(訳注:"gunnery" は「砲
術」であるが,それでは意味がよくわからないので,宇宙への「ロケット打ち
上げ技術」のことを言っていると思われる)。天文学者(たち)は,(今後1
億年以内のうちに)居住可能な惑星を伴った別の恒星(星)を発見しているか
も知れないし,ロケット打ち上げ技術者は,光(光速)に近い速さで我々(人
間)をその恒星(星)に向って発射できるかも知れない。その場合には(in
 which case),もし(宇宙船=ロケットの)乗組員が全員若ければ,年取って
死ぬ前にその恒星(にある惑星星)に到達する者もいるかも知れない(可能性
はある)。これは心もとない希望であるが,我々はその機会を無駄にせずに最
大限利用しよう(Let us make the best of it)。

 けれども -たとえ宇宙を巡回することが最も完璧な科学技術によってなさ
れるとしても- それは(人間の)命を永遠に延長することを可能にしない。
熱力学の第二法則は,全体的に見ると(on the whole),エネルギーは常によ
り集中した形態から集中度のより低い形態へと移行しつつあり,最後には,そ
れ以上の変化が不可能な形態へと全てのものを移行させてしまうだろうと言っ
ている(告げている)。生命は -たとえそれ以前に死滅しなかったにしても
(if not before)- そうした事態が起った時には,死滅せざるをえない。も
う一度,ジーンズ(の言葉)を引用するならば,「死すべきものに関してと同
様に,宇宙に関しても,その唯一の可能な人生は,墓場への前進(progress)で
ある」(注:人間と同じく宇宙にも終わりは必ずある」と言ったニュアンスか
?)。これは,彼を我々のテーマにとても関係の深い(次のような)ある内省
へと導く.

「ジョルダーノ・ブルーノ(Giordano Bruno, 1548-1600:ドミニコ会の修道
士。有限と考えられていた宇宙は無限であると主張してコペルニクスの地動説
を擁護し,自説を撤回しなかったために火刑に処せられた。)が世界の多元性
(注:国家などで複数の人種・宗教・政治信条などが同時に平和的に共存する
こと/多元的共存)を信じて殉教してから経過してきた三世紀間(に),宇宙
に関する我々の考え方はほとんど筆舌に尽くし難いほど(almost beyond 
description)変化してきたが,しかし(その300年は)生命の宇宙に対する関
係について,我々を目に見えるほど(appreciably 認めうるほどに),より理
解させるところへ連れてこなかった。我々は,いまだ,どうみても(to all 
appearances)非常に稀な(希少な)この生命の意味を,ただ推測できるのみ
である。生命(と)は,全ての創造(作用)が向かって(めがけて)動いてゆく最
終的な頂点であろうか? (つまり)幾億年もの間,生物の住まない星(恒星)
や星雲で物質の変化がなされ,そうして,不毛の宇宙(空間)で無駄なエネル
ギー放出がなされ,信じがたいほど贅沢な(extravagant)準備のみがなされ
てきている最終的な頂点であろうか? あるいは,それ(注:生命現象)は自
然の(諸)過程の(中の)単なる偶然かつ恐らく全く重要性のない副産物であ
り,その自然過程には何らかの他のもっと素晴らしい目的があるのだろうか?
あるいは,もっと謙虚な考え方(line of thought)をするために(するべく),
我々は,生命を,物質が高温及び高頻度のエネルギー放出能力 -より若くよ
り活力のある物質ならただちに生命を殺してしまうであろう- を失った時に
,年取った物質に影響を与える病の性質のようなものとして,見なさなければ
ならないだろうか? あるいは,(逆に)謙虚さをかなぐり捨てて,それ(生命)
は唯一の実在であり,(他のものによって)創造されたのでなく,星(恒星)
や星雲の巨大な塊やほとんど想像できないほど長い天文学的時間を創造する唯
一の実在だと,あえて思うべきだろうか?」 

Chapter 8:Cosmic Purpose , n.22

A million million years gives us some time to prepare for the end, and
 we may hope that in the meantime both astronomy and gunnery will have
 made considerable progress. The astronomers may have discovered 
another star with habitable planets, and the gunners may be able to 
fire us off to it with a speed approaching that of light, in which 
case, if the passengers were all young to begin with, some might 
arrive before dying of old age. It is perhaps a slender hope, but let
 us make the best of it. 

Cruising round the universe, however, even if it is done with the most
 perfect scientific skill, cannot prolong life for ever. The second 
law of thermodynamics tells us that, on the whole, energy is always 
passing from more concentrated to less concentrated forms, and that, 
in the end, it will have all passed into a form in which further 
change is impossible. When that has happened, if not before, life must
 cease. To quote Jeans once more, "with universes as with mortals, the
 only possible life is progress to the grave." This leads him to 
certain reflections which are very relevant to our theme :
"The three centuries which have elapsed since Giordano Bruno suffered
 martyrdom for believing in the plurality of worlds have changed our 
conception of the universe almost beyond description,almost beyond 
description but they have not brought us appreciably nearer to 
understanding the relation of life to the universe. We can still only
 guess as to the meaning of this life which, to all appearances, is so
 rare. Is it the final climax towards which the whole creation moves, 
for which the millions of millions of years of transformation of matter
 in uninhabited stars and nebulae, and of the waste of radiation in 
desert space, have been only an incredibly extravagant preparation? 
Or is it a mere accidental and possibly quite unimportant by-product of
 natural processes, which have some other and more stupendous end in 
view? Or, to glance at a still more modest line of thought, must we 
regard it as something of the nature of a disease, which affects matter
 in its old age when it has lost the high temperature and the capacity
 for generating high-frequency radiation with which younger and more 
vigorous matter would at once destroy life? Or, throwing humility 
aside, shall we venture to imagine that it is the only reality, which
creates, instead of being created by, the colossal masses of the stars
 and nebulae and the almost inconceivably long vistas of astronomical
 time?"
 1935, chapt. 8: Cosmic Purpose
 情報源:https://russell-j.com/beginner/RS1935_08-220.HTM

====================================

 ★「ラッセル英単語熟語1500」(ラッセルの英語シリーズn.18)をアマゾンの電子書籍(Kindle 版)として出版しました。★

https://www.amazon.co.jp/gp/search/ref=as_li_qf_sp_sr_tl?ie=UTF8&tag=russellj-22&keywords=ラッセル英単語熟語1500&index=aps&camp=247&creative=1211&linkCode=ur2&linkId=418d05047c3f7d339ecb8c9fb23fe69f

 アマゾンが自動的に計算して出している紙にした場合のページ数は1752ページになっています。電子書籍だからこそ、ページ数を気にせずに出せるものです。(収録語数は少なくても安価なほうが良い方のために、『同1000』と『同1200』も削除しないで残してあります。ご活用をお願いします。
  https://amzn.to/2zlyS9R

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし) 
■ご意見・ご感想・お問合せはお気軽に : matusitaster@gmail.com
■登録・解除・変更はこちら: https://russell-j.com/R3HOME.HTM
■WEBサイト: https://russell-j.com/
     ( top page: http://russell-j.com/index.htm )
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

バートランド・ラッセルの言葉366

発行周期: ほぼ 日刊 最新号:  2019/02/15 部数:  70部

ついでに読みたい

バートランド・ラッセルの言葉366

発行周期:  ほぼ 日刊 最新号:  2019/02/15 部数:  70部

他のメルマガを読む