バートランド・ラッセルの言葉366

ラッセル『宗教と科学』第8章 宇宙の目的 n.14

カテゴリー: 2019年01月24日
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 読者と一緒に育てていきたいと思っていますので,誤訳や不適切な訳等がありましたら,お知らせいただければ幸いです。

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 ラッセル『宗教と科学』第8章 宇宙の目的 n.14
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 空間に関しても,問題(やっかいなこと)は似ているが,(時間の場合より
も)もっと複雑である。(訳注:ネット上の英和・和英辞典である "weblio" 
には 「"the matter"(やっかいなこと、困ったこと ★主語にはならない」と
記されているが,ここでは前の文を受けて,立派に「主語になっている」。/
https://ejje.weblio.jp/content/the+matter) 2種類の空間が存在している
(空間には2種類ある)。(即ち)(特定の)一人の人間の経験が置かれている
(be situated 位置している)空間(訳注:私的空間)と,物理(的)空間
(訳注:公的空間)の2種類である。(後者の)物理(的)空間には,他人の
身体,椅子,テーブル,太陽,月,星(等々)を含んでおり,それらは我々の
個人的な(私的な)感覚に映し出されるだけでなく,我々がそう思っている
(想定している)ように,自分以外の他者にも(同様に)映し出される。この
2番目の空間(=物理的空間)は仮設的なものであり,完全な論理を以てすれ
ば,世界には自分(個人)の経験しか存在しないと進んで仮定(想定)しよう
とする人(注:独我論者)によって否定されうるものである(注:ここでは,
物理学と言えども,「個人」による観察データをもとに構築されているもので
あり、他者の存在も個人の知覚によって「存在しているらしい」と判断された
ものだと考える徹底した独我論者のことを言っている/もちろんこれは理論上
のことを言っている。もし他者の存在を認めないで回避措置をとらないと独我
論者は殺されてしまうかも知れない)。ホールデン教授は,このこと(独我論
者の見解)を進んで言おうとしているのではないので,従って,彼は自分の経
験(データ)以外のものを含む空間を認めなければならない。(前者の)主観
的な種類の空間に関しては,私(個人)のあらゆる視覚経験を含む視覚空間が
あり,触覚空間があり,また,ウイリアム・ジェームスが指摘したように,胃
痛の量感(voluminousness 嵩張った,広々した/痛い胃の部分の広がり具合
がわかるといったニュアンスか?)等々がある。私が事物の世界におけるひと
つの事物と考えられる時には,主観的な空間のあらゆる形態は私の中に存在し
ている(訳注:前述の視覚空間も触覚空間も、個人の全ての種類の空間が自分
個人のなかに存在している)。私が見ている星空(星天)は天文学上の遠くに
ある星空(星天)(そのもの)ではなく,星(恒星)が私に与えた影響(の結
果)である。(また)私が見ているもの(事物)は,私の(脳の)中にあるの
であり,(私の身体の)外にあるのではない。天文学における星(恒星)は,
私の外にある物理(的)空間の中に存在しているが,私がそれらに到達するのは
,推論によってだけであり、自分自身の経験の分析によってではない。ホール
デン教授の空間は人格内部にある一つの秩序を表しているという陳述は,私個
人の空間(私的空間)については真実であるが,物理(的)空間については真実
ではない。(即ち)空間は人格を隔てるものでないという彼の付随した陳述は
,もし物理(的)空間もまた我々個人の内にあるというなら正しいであろう。
この混乱がとり除かれるやいなや彼の立場はもっともらしさを失ってしまう。

Chapter 8:Cosmic Purpose , n.14

With regard to space, the matter is similar but more complicated. 
There are two kinds of space, that in which one person's private 
experiences are situated, and that of physics, which contains other 
people's bodies, chairs and tables, the sun, moon and stars, not 
merely as reflected in our private sensations, but as we suppose them
 to be in themselves. This second sort is hypothetical, and can, with
perfect logic, be denied by any man who is willing to suppose that the
 world contains nothing but his own experiences. Professor Haldane is 
not willing to say this, and must therefore admit the space which 
contains things other than his own experiences. As for the subjective
 kind of space, there is the visual space containing all my visual 
experiences ; there is the space of touch ; there is, as William James
 pointed out, the voluminousness of a stomach-ache ; and so on. When I
 am considered as one thing among a world of things, every form of 
subjective space is inside me. The starry heavens that I see are not 
the remote starry heavens of astronomy, but an effect of the stars on 
me ; what I see is in me, not outside of me. The stars of astronomy a
re in physical space, which is outside of me, but which I only arrive
 at by inference, not through analysis of my own experience. Professor
 Haldane's statement that space expresses an order within personality
 is true of my private space, not of physical space ; his accompanying
statement that space does not isolate personality would only be 
correct if physical space also were inside me. As soon as this 
confusion is cleared up, his position ceases to be plausible. 
 出典:Religion and Science, 1935, chapt. 8: Cosmic Purpose
 情報源:https://russell-j.com/beginner/RS1935_08-140.HTM

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発行周期: ほぼ 日刊 最新号:  2019/02/20 部数:  70部

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