バートランド・ラッセルの言葉366

ラッセル『宗教と科学』第2章 コペルニクス革命 n.16

カテゴリー: 2018年07月30日
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 「ラッセルの英語」では,英語の学習に参考になりそうな例文をラッセルの著作
  からご紹介していますが,「ラッセルの言葉366」では,日本語にした時の'内容'
  に注目して,ラッセルの発言をご紹介していきます。
  読者と一緒に育てていきたいと思っていますので,誤訳や不適切な訳等がありま
  したら,お知らせいただければ幸いです。

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 ラッセル『宗教と科学』第2章 コペルニクス革命 n.16
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 『宗教と科学』第2章 コペルニクス革命(コペルニクス的転回) n.16

 プロテスタントの神学者たちは(が),当初は,カトリックよりも,新説(地動説
など)に好意的だったと想ってはならない。しかし,いくつかの理由から,彼らプロ
テスタントの反対は効力がなかった。プロテスタント諸国においては,(カトリック
諸国における)異端審問所ほど正統的信仰を強いるもの(body 組織体)はまったく
存在していなかった。そのうえ,(キリスト教の)宗派が多様であったことも,効果
的な迫害を困難にし,(また)宗教戦争が(民族や宗教諸派の)「統一戦線(united
 front)」を望ましいものとしていたので,なおさらそうであった。デカルトは,ガ
リレオが1616年に有罪判決を受けたことを聞いて恐怖にかられ,オランダに逃亡した
。オランダでは,神学者たちがデカルトを処罰するよう叫んだが,オランダ政府は宗
教上の寛容の原則をあくまでも支持した。とりわけ,プロテスタント教会は,教皇不
可謬説(infallibility 無謬説/papal infallibility 教皇不可謬説/無謬説)に妨
げられなかった。(プロテスタント諸国でも)聖書は言葉の上で霊感に充ちていると受
けとられていたが,その解釈は個人の判断に委ねられ,間もなく,不都合なテキスト
(聖句)をうまく釈明する(explain away)いろいろな方法が発見された(のである)。
プロテスタンティズム(清教徒主義)は,教会支配に対する反抗として始まり,至る
ところで聖職者たち(the clergy)に対抗する世俗の権威の権力を増した。もし聖職
者たちが権力を持っていれば,コペルニクス主義が広がるのをその権力を使って防ぐ
であろうことはまったく疑いの余地がなかった。1837年(という近年)になっても
(So late as 1873),アメリカのあるルーテル神学校の前校長(ex-president of an
 American Lutheran Teachers' Seminary)は,セント・ルイスにおいて,天文学に関
する本を出版し,真理は聖書に求めるべきであり,天文学者の著作の中に求めるべき
ではないのであり,従って,コペルニクス,ガレリオ,ニュートン及びその後継者た
ちの教えは拒否しなければならないと釈明している。しかし,そのような時代遅れの
抗議は,単なる感傷的なものに過ぎなかった。今日では,コペルニクス説(地動説)
は最終的なもの(理論)ではないと同時に,科学的知識の発展において必要かつ非常
に重要な一段階であっということが,あまねく(一般に)認められている(注:相対
性理論によればどこも宇宙の中心ではなく,また仮にどこを宇宙の中心として考えて
もよい)。

Chapter 2: The Copernician Revolution, n.16

It must not be supposed that Protestant theologians were, at first, any more
 friendly to the new theories than were the Catholics. But for several 
reasons their opposition was less effective. No body so powerful as the 
Inquisition existed to enforce orthodoxy in Protestant countries ; moreover,
 the diversity of sects made effective persecution difficult, the more so as
 the wars of religion made a "united front " desirable. Descartes, who was 
terrified when he heard of Galileo's condemnation in 1616, fled to Holland,
 where, though the theologians clamoured for his punishment, the Government
 adhered to its principle of religious toleration. Above all, the Protestant
 Churches were not hampered by the claim of infallibility. Though the 
Scriptures were accepted as verbally inspired, their interpretation was left
 to private judgment, which soon found ways of explaining away inconvenient
 texts. Protestantism began as a revolt against ecclesiastical domination, 
and everywhere increased the power of the secular authorities as against the
clergy. There can be no question that the clergy, if they had had the power,
 would have used it to prevent the spread of Copernicanism. So late as 1873,
 an ex-president of an American Lutheran Teachers' Seminary published at St.
 Louis a book on astronomy, explaining that truth is to be sought in the 
Bible, not in the works of astronomers, and that therefore the teaching of 
Copernicus, Galileo, Newton and their successors must be rejected. But such
 belated protests are merely pathetic. It is now admitted universally that, 
while the Copernican system was not final, it was a necessary and very i
mportant stage in the development of scientific knowledge. 
 出典:Religon and Science, 1935, chapt. 2.
 情報源:http://russell-j.com/beginner/RS1935_02-160.HTM

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発行周期: ほぼ 日刊 最新号:  2018/12/10 部数:  71部

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