知的財産と調査

メルマガ第45号

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平成30年11月5日

            知的財産と調査
                            第45号
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 本メールマガジンでは、

 弁理士である著者が、知財に関するニュース、セミナーの情報、書籍の
 紹介の他、特許調査等で役立つ実務上のテクニックをお伝えします。

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■弁理士の角田 朗です。メルマガを第43号を発行しました。

第45号のメニューは以下になります。
本号もよろしくお願いいたします。

■2018特許・情報フェア
■知財の新刊紹介
■編集後記
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■2018特許・情報フェア
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今週、11/7(水)から9(金)まで、2018特許・情報フェア&コンファレンスが開催
されます。
http://pifc.jp/2018/

弊所は出展しませんが、私も含めて所員が見学に行くようにしています。

この2年ほど、AIに振り回された感がありましたが、ようやく冷静な議論を
できるようになってきました。
新興国の特許調査に関する内容もありますが、こちらも一段落して来た感が
あります。
実際に調査ニーズが高いのは、日米欧中韓の5庁(+欧州各国、台湾、PCT)
だからです。

検索の初心者にとっては、AIを使っても使わなくても、簡便にある程度近い
文献が見つかれば良いのであって、システム内部の処理方法が重要な訳では
ありません。

他方、調査専門家には、目的となる内容を確実に短時間で見つけることが
要求されます。調査方法にAIを用いなければならない必然性はなく、
特許分類検索、概念検索など、調査の目的に合った手段を選択します。

AIありきではなく、目的に合った手段を採用する。それがプロです。

そして、言葉が似ている文献が見つかったから調査終了ではなく、一致点と
相違点の認定など、調査業務において、発明の理解、内容の精査がかなりの
割合を占めています。この点を多くの方が誤解されています。
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■知財の新刊紹介
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1.「ジュリスト 2018年11月号 特集 知財制度の新たな動き」
http://www.yuhikaku.co.jp/jurist/detail/020109
今年の法改正が不競法,特許法,著作権法改正を中心に特集されています。
中山信弘先生らによる、HOT issue〔No.21〕知的財産戦略本部の15年も読み
応えのある内容でした。

2.「Law&Technology 81号」
https://www.vplab.org/lt/LT81_index.pdf
Law&Technology 81号でも、今年の不競法、著作権法、特許法等の改正が採り
上げられています。こちらは立法担当者による解説です。

3.「企業訴訟実務問題シリーズ特許侵害訴訟」
https://www.biz-book.jp/isbn/978-4-502-27911-9
知財・法務担当者向けに、警告・交渉段階から訴訟まで紛争全体の流れを俯瞰
した上で、各段階の主張立証の留意点をわかりやすく解説とのことです。
無効審判請求や取消訴訟についても補足されています。

4.「要点解説 米国特許実務入門」
https://www.hanketsu.jiii.or.jp/store/top_f.jsp
米国特許実務上の必要性に応えるために、実践的な内容に絞り、特許実務家が
遭遇するさまざまな状況に対応できるように分かりやすく解説し、さらに
コラムを複数掲載し、知識を深められるようにしたそうです。

5.「インド特許実務ハンドブック」
https://www.hanketsu.jiii.or.jp/store/top_f.jsp
特許法と権利化実務のポイントを直感的に理解できるよう図面を多く用い、
また法律等が整備されていない部分については、現地代理人と議論し、
実際の実務を確認しながら、法律上妥当と考えられる実務指針をインド弁理士
と日本弁理士が具体的に説明しているとのことです。

6.「著作権法入門 (2018-2019)」
https://www.gov-book.or.jp/book/detail.php?product_id=339173
文化庁による著作権入門書です。正確な知識が身につきます。
弁理士試験やビジネス著作権検定にも最適です。

7.「改訂版 商標登録制度の解説と意見書27例」 
https://www.amazon.co.jp/dp/480653028X
日本弁理士会研修所で講師を務める著者が中身の詰まった意見書例を執筆した
そうです。商標の意見書とは如何なるものか?それを知るには、その具体例を
見るのが最も早くて効果的であるとのことです。
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■編集後記
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

部下の仕事のほか、特許検索競技大会などで、他の方が行った検索式や調査
報告書を読む機会があります。限られた時間で完璧な仕事を行うのは困難では
ありますが、日々、仕事のやり方には改善すべき点が色々あると感じています。

業務の一部は、AIなどシステムで自動化できるでしょう。しかし、特許の
ような専門サービスにおいては、依頼内容を正確に理解し、結果を判断して
的確に説明できる人材が必要です。そのような人材は一朝一夕には育ちません。

人材が良くなければ、良い専門サービスも提供できません。システムを使った
効率化も必要ですが、理解力、判断力、洞察力、胆力等を持つ人材の育成が
経営課題、業界の課題と感じています。

ご感想・ご意見等、ありましたら、いつでもご連絡下さい。
                              (角田)
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発行周期: ほぼ 月刊 最新号:  2018/11/05 部数:  241部

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