「BtoBマーケティング」~BtoB企業にマーケティングが絶対必要なわけ~

7日目「BtoBマーケティング」~BtoB企業にマーケティングが絶対必要なわけ~

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「BtoBマーケティング」
~BtoB企業にマーケティングが絶対必要なわけ~

――――――――――――――――――――――――7日目


【7日目】
シーズから生まれた新商品事例	

こんにちはオフィスクリエイティブズの桐畑です。
第7回目は、「シーズから生まれた新商品事例」です。第6回目では、B2B企業の新商品開発ではシーズがポイントだというお話をしましたが、今回は具体的な事例を取り上げて、皆さんの理解を深めていただこうと思っています。

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事例1 カメラ付き携帯電話(シャープ)
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今は携帯電話にカメラが付いているのが当たり前ですが、実はシャープのシーズで生まれた商品なのです。

当時のシャープの顧客はボーダーフォンで、ボーダーフォン向けに携帯電話をつくっていました。2000年春のことです。ボーダーフォンは秋冬モデルの企画をスタートさせましたが、携帯電話が随分普及して何か目新しい機能の追加が必要でした。

その当時の女子学生の新3種の神器は、ケータイ、音楽プレーヤー、レンズ付きフィルムの3つでした。ボーダーフォンのライバルのドコモ、AUは音楽機能をケータイに加えていました。残ったレンズ付きフィルムのようなカメラ機能をケータイにつけられないかと、ボーダーフォン企画担当者は企画の方向性を考えていました。

一方、シャプは何か提案できないかとネタをいろいろ考えていました。当時、シャープの社内で消費電力が非常に小さいCMOSカメラ技術が開発されていたのです。消費電力をなるべく抑えたい携帯電話にぴったりということで、携帯電話にCMOSカメラを搭載してはどうかとボーダーフォンに提案…

シーズとニーズがぴったり合って、開発がGOしたのです。社内他部門のシーズを活用した見事な事例だと思います。

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事例2 シームレスカプセル(森下仁丹)
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次に、ロングセラー商品の仁丹を作っている森下仁丹という会社のすごい技術を紹介します。その名もシームレスカプセルです。

銀色の粒の仁丹ですが、長期間保存するためにのりをつけた銀箔で中の薬を包んでいるのです。まさにカプセルの役目を持ってるのですね。その考えを進化させて生まれたのがシームレスカプセル技術なのです。

液状の薬をノズルの先からぽたりと落とすと、表面張力で粒になって落下します。そのときにそのノズルの外側から別の液状成分を同時に落とすと、その液状成分が粒状の液の表面をくるっと包んでしまうのです。

包んだ液状成分は固まることで、つなぎ目のないカプセル、つまりシームレスカプセルが出来上がるのです。このシーズはすでに開発されていたのですが、当時は使い道があまり見えずに埋もれたままでした。

口臭清涼食品が市場に浸透するにつれて、仁丹の売れ行きはどんどん落ちていきました。何か新商品を出して売上を上げないと会社がつぶれる…といった危機的な状況に追い込まれていたのです。

とにかく新商品を…そのネタはないか…社内を徹底的に見直したところ、これはいける!と掘り起こされたのがこのシームレスカプセル技術なのです。

このシーズをものにしようといろいろな用途展開にチャレンジして、まず自社商品ビフィーナを生み出しました。乳酸菌をシームレスカプセルでくるんだのです。

シームレスカプセルを胃で解けずに腸で溶ける成分にすることで、乳酸菌が胃で消火されずにきっちり腸で吸収されるのですね。これが効果抜群ということで、ヒット商品になったのです。

するとこの技術を使いたいと他の企業からどんどん声がかかるようになり、いろいろな受託生産を行うようになりました。森下仁丹の売上は、シームレスカプセル関連の売上でぐんぐん伸び、会社は見事に立ち直りました。

使われていなかったシーズがよみがえるだけでなく、そのシーズが会社を立て直すところまでいったのは本当にドラマを感じさせますね。

いかにシーズが新商品に必要か、2つの事例から実感していただけたのではないかと思います。
「シーズなくして新商品なし」
これが今回のポイントです。

次回は、新商品に活用できるシーズをどうやって見つけるか、「シーズの切り出し方」についてお伝えしたいと思います。

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