ASTRO Sci-Tech NEWS

ASTRO Sci-Tech NEWS Vol.7-06 18.03.20

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   A S T R O   S c i-T e c h   N E W S
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 ┃                      2018.03.20 VOL.07-06            ┃
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   宇宙技術を中心に航空・先端研究・最新技術など、世界中から夢ある科学技術
   ニュースを分かり易く解説します!! 幅広い方々にお楽しみ頂けます!! 
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  目 次   
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 ◆宇宙技術

  画期的 衛星を空気で推進する技術?! 宇宙のどこに空気があるのか?!

 ◆宇宙技術

  土星衛星探査にロボット潜水艇?! どこの衛星に海があるの?!

 ◆天文科学

  捉えた 小惑星リュウグウ その姿!! 近づく はやぶさ2 旅路は順調!!



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 ▼画期的 衛星を空気で推進する技術?! 宇宙のどこに空気があるのか?!
  
 
  宇宙空間を移動するには、当然ながら 燃料を必要とする。これまでは、打ち上げ
 の際に、搭載していた燃料を消費すると最後を迎えた。
  そんな常識を覆す 画期的なアイデアが出てきた。利用できる領域は、限られるが
 空気を燃料とする人工衛星だ。高度200km程度であれば、微かに残る空気を使い、
 この高度を維持できる 周速度7.8km/秒を叩き出せると言うのだ。
 
   - デザイナーのイメージCG -
    左 吸入口より空気を吸い込み 左 推進装置へ送り込む -
    https://i.gzn.jp/img/2018/03/06/esa-air-breathing-ion-thruster/01_m.jpg
 
   ◆ ESA tests the ignition of the electric ion propellant [2分弱] ◆
    https://youtu.be/jKvZ0O1vrdI
 
  その名も air-breathing electric thruster [大気吸い込み型電気推進] と言う。
 吸った空気をイオン化、電磁気の力で排出すると、それが推進力となる。これまでは、
 キセノンガスを搭載、推進材としていたが、搭載分を使い切ると寿命となった。空気
 を吸い込めば、永久に推進力が出せる この新エンジンには、大きな期待が集まる。
 
   - 断面的には こういう感じ -
    https://i.gzn.jp/img/2018/03/06/esa-air-breathing-ion-thruster/02_m.jpg
 
  テストは、最初は 従来通り キセノンガスで実施、徐々に空気へ切替えて 様子を
 確認してきたが、問題なく 空気を推進材として利用できる事が確認できた。勿論、
 高度200kmを模擬した 真空チャンバーでの試験だ。
 
   - 試作エンジン 右側が吸入口「コレクター」部 -
    https://i.gzn.jp/img/2018/03/06/esa-air-breathing-ion-thruster/03_m.jpg
   - 試作エンジン 推進部分 -
    https://i.gzn.jp/img/2018/03/06/esa-air-breathing-ion-thruster/04_m.jpg
 
   - 燃焼の様子 左 キセノン 右 空気 -
    キセノンガスでは 青色 空気では 紫色
    https://i.gzn.jp/img/2018/03/06/esa-air-breathing-ion-thruster/05_m.jpg
    https://i.gzn.jp/img/2018/03/06/esa-air-breathing-ion-thruster/06_m.jpg
 
 
  この技術、実は 地球観測だけでなく、大気のある 火星などでも活用できるという。
 もしかしたら、人類の火星旅行の前に、このような衛星が投入され、より詳細な調査
 が行われるかもしれない。早く実活用を見たいものだ。
 
 
   ◆ ESA's gravity mission (GOCE) [6分弱] ◆
    キセノンガスを推進材とした観測衛星
    https://youtu.be/-oliCgBQrhg
 
   ◆ Introduction to Ion Thrusters [3分半] ◆
    https://youtu.be/grU8g9jnS4w
 
 
  日本語情報
   https://news.mynavi.jp/article/20180309-597327/
   https://gigazine.net/news/20180306-esa-air-breathing-ion-thruster/
  英語情報
   https://www.universetoday.com/138744/air-breathing-electric-thruster-could-keep-satellites-in-low-earth-orbit-for-years/
   https://www.theguardian.com/science/2018/mar/08/air-fuelled-engine-development-low-flying-satellites
 
  air-breathing electric thruster について(東大 2015)
   http://www.al.t.u-tokyo.ac.jp/lecture/Chap6(AirBreathingEP).pdf
 


 ▼土星衛星探査にロボット潜水艇?! どこの衛星に海があるの?!

 
  土星の衛星 タイタン。そこは、広大な液体メタン・液体エタンの海が広がるという。
 液体の海が広がるのは、太陽系では 地球と タイタンだけだ。しかし、地表温度は、
 -180℃と 地球とは、全く異なった環境下にある。
  最大の海と2番目に大きな海には、共に北欧とギリシアの神話に由来を持つ命名が
 なされており、クラーケン海 リゲイア海 という。その温度は、-180℃前後との
 推定があり、遥かに想像を超えた世界だ。
 
   - 近赤外線でのタイタン画像 どこかしか 地球似 -
    http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/011600013/01.jpg?__scale=w:400,h:400&_sh=0f102f080d
 
   - クラーケン海 Kraken Mare タイタンの北極付近に位置する -
    https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/29/PIA17655_Kraken_Mare_crop_no_labels.jpg/260px-PIA17655_Kraken_Mare_crop_no_labels.jpg
 
   ◆ NASA: Soaring Over Titan: Extraterrestrial Land of Lakes [1分半] ◆
    https://youtu.be/RrGPtCdItBw
 
  そんなクラーケン海に、ロボット潜水艇を潜らせ調査をしようという計画がある。
 これは、大気の大部分を占める窒素が、どのような影響を このメタン・エタンの液体
 炭化水素の海に及ぼしているのかを明らかにする、という。
  それは、大気の98%にもなる窒素と、液体炭化水素との相互作用がある、と想定
 されているからだ。もしかしたら、15-20%も溶け込んでいるかもしれない。
 
   - 全長6mほどの ロボット潜水艇
    http://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/3/5/358d99cb.jpg
 
  高濃度に溶け込んだ窒素は、いろいろな課題を生む。潜水艇のバラストタンクや、
 プロペラ、また 潜水艇から出た熱により生ずる窒素ガス泡が、カメラ観測や操船に
 悪影響を及ぼす事も分かってきた。
 
   - ワシントン州立大学 液体メタン・エタン環境再現装置 -
    https://s3.wp.wsu.edu/uploads/sites/609/2018/02/Methane-Ethane-Titan-Effervescence-Diagram-450p.jpg
 
 
  2030年から40年に掛け 実現を目標とする先の長いプロジェクトだが、着実に
 前進している。これまでの活動で、課題が明確化され、その克服へ向けて次の段階へ
 進んでいく。生命体という期待もあるが、もし存在するとしたら、極低温下で生命を
 保持する生物とは、どんなものだろうか。期待は尽きない。
 
 
   ◆ NASA: A World Unveiled: Cassini at Titan [3分強] ◆
    https://youtu.be/4-u24nxcnKI
 
   ◆ NASA: Titan Submarine: Exploring the Depths of Kraken Mare [1分半] ◆
    https://youtu.be/NnKxbdpLP5E
 
 
  日本語情報
   http://karapaia.com/archives/52254437.html
   https://nge.jp/2015/02/19/post-96126
 
  英語情報
   https://futurism.com/nasa-space-submarine-titans-seas/
   https://news.wsu.edu/2018/02/07/wsu-builds-nasa-alien-ocean/
 
  タイタンについて
   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%B3_(%E8%A1%9B%E6%98%9F)
  クラーケン海について
   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%B3%E6%B5%B7
 
 

 ▽捉えた 小惑星リュウグウ その姿!! 近づく はやぶさ2 旅路は順調!!

  
  1999年に発見されたばかりの 小惑星 リュウグウ。地球近傍小惑星に分類され、
 潜在的に危険 という要注意の星だ。今、この小惑星に向かって 探査機はやぶさ2 が
 旅を続けている。2014年末に打ち上げられ、現在 リュウグウから130万km
 という地点でリュウグウのファーストショット撮影に成功した。
               
   - 小惑星 リュウグウ の軌道 [小惑星番号 162173] -
    http://thumbnail.image.shashinkan.rakuten.co.jp/shashinkan-core/showPhoto/?pkey=d1ff65cd0edb75b553df76b4dbf655ae0e6d0545.02.2.2.2a1.jpg
    https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/22/1999_JU3_orbit_on_30_Jun_2018.gif
 
   - ファーストショット撮影日:2018.2.26 -
    天体の明るさを表す尺度では9等程度(見かけの明るさ)と推定
    http://www.jaxa.jp/press/2018/03/images/20180301_hayabusa2_01.jpg
    イメージ図 左 リュウグウ 右 イトカワ
    https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/a0/48419f2720a72a67ca6af3ef1b97b44b.jpg
 
   ◆ ANN報道: はやぶさ2 小惑星 リュウグウ 撮影に成功 [1分] ◆
    https://youtu.be/Q6wlEJgOnBA
  
  計画では、6月から7月かけて リュウグウ 到着、18ヶ月ほど探査をする。最大
 のミッションは、何と言ってもサンプルリターン。リュウグウ表面にタッチダウンし
 サンプルを採取・持ち帰る。勿論、その前に 表面の詳細な探査を行い、タッチダウン
 地点を割り出す調査も実施する。
 
   - 探査機はやぶさ2 -
    http://www.jaxa.jp/press/2018/03/images/20180301_hayabusa2_03.jpg
    搭載されている光学航法望遠カメラ(ONC-T)
    http://www.jaxa.jp/press/2018/03/images/20180301_hayabusa2_02.jpg
 
   - タッチダウンのイメージ図 -
    http://www.hayabusa2.jaxa.jp/mission/process/img/pic_04.png
 
   ◆ JAXA: はやぶさ2 ミッション紹介CG [3分] ◆
    https://youtu.be/KHir75B1Wo4
 
   表面調査では、独仏共同製作の着陸機「MASCOT」と日本製ローバー「MINERVA-II」
 が活躍する予定だ。MASCOT は、赤外線による鉱物分析、広視野角カメラによる地表
 状態のカラー撮影、温度の計測や磁化の特徴調査を担う。
  MINERVA-II は、超近接撮影用カメラを搭載、サンプル採取地表面のステレオ画像
 を撮影する などの探査を実施する。
 
   - 左 MASCOT 右 MINERVA-II -
    https://s.aolcdn.com/hss/storage/midas/8c5ffe4196d67ac8a230a283fd86c15/201161505/sub02.jpg
 
 
  前回の はやぶさ は、劇的な展開で、サンプルリターンを成功させた。今回の計画、
 はやぶさ2 では、これまでの経験で スムーズな計画遂行を見てみたいものだ。日本
 の強み 惑星探査の世界を更に深く 極めて欲しい。
 
 
   ◆ 小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会 [75分] ◆
    https://youtu.be/vmNL9tB8wqg
 
   ◆ 太陽系と生命の起源の謎を探る! 小惑星探査機「はやぶさ2」 [13分] ◆
    https://youtu.be/GZcLdvm_6lA
 
 
  日本語情報
   http://www.jaxa.jp/press/2018/03/20180301_hayabusa2_j.html
   https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/558_ryugu
   https://news.mynavi.jp/article/20151006-ryugu/
  リュウグウについて
   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%82%B0%E3%82%A6_(%E5%B0%8F%E6%83%91%E6%98%9F)
  はやぶさ2 プロジェクトHP
   http://www.hayabusa2.jaxa.jp/
  はやぶさ2 ミッションについて
   http://www.hayabusa2.jaxa.jp/mission/process/


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  日本では、あまり報道されない、面白いネタニュースを探して、分かり易く
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  ご意見、ご感想もお待ちしております。宜しくお願いします。

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