☆プロダクション有機事務所通信☆彡早速、間が空いてしまいましたが、第2号行ってみましょう! [ 劇団と言う集団 ] ◆その前に 文明開化の時期に、欧米の文化を取り入れる為、音楽学校・美術学校が、早い時期から開学されましたが、「演劇」は芸術と認められなく、ここから日本演劇が混沌とした時代に突入し、海外諸国に大きく後れをとりました。 多くのプロやプロを目指す音楽家さんも、画家さん写真家さんも、バレリーナさんも、日々忙しい時間の中で、基礎練習の時間をつくり、地道な訓練を重ねます。しかし、残念ながら演劇家で、日々の訓練メニューを持っている方は、圧倒的に少ないのが現実です。 日本の古典芸能は、行政の手により保護はされてはいるものの、芸術に行政が介入すると別の問題も出てしまいます。これについては、またの機会に譲りますが、日本的演技論が開発されていない現状で、日々の自己管理さえも、ままならない状況です。加えて、戦後のGHQ占領政策によって、他の芸術の様に図式化や数値化出来ない、芸能・演劇はますます根無し草の様に、日本文化の中を漂う事になります。 昨今の学校ビジネスの影響で、大小様々な演劇研修所や養成所が乱立しましたが、その多くは指標となる演技論を持たないまま、インストラクターのスキルや経験値の低い人々が、講師として若手や初心者の指導にあたっています。 これによって、演技論はもとより、集団芸術の中でのコミュニケーションや礼儀作法も未熟なまま、個人の感や思い付きによって演じる事が日常化してしました。 ◆劇団の役割 市民に良質の演劇をお届するのが、当たり前の大前提ですが、役者が優れた演技を身に着ける事も、舞台美術家が舞台上に、特殊な世界を表示する技術も、簡単には 習得は出来ませんし、終わりもありません。日々、理路整然と系統だてられた方法論を、継続的に学び実践を繰り返す事が、本来は求められて然るべきです。 これらは、公演の度に寄せ集められた集団や、短期のワークショップではそう簡単には達成出来ません。また、集団と言う事で、本来の演技芸術とは別の、集団の中での人と人との関係や、方向性を導き出す色々な作用に直面しますが、これらの問題を克服する過程が、後の演技芸術に大きな肥やしにもなります。 また、別の側面として、組織としての企業経営的手法を持ち込む事も可能ですが、営利企業とはまた別な性格の組織で有るのも事実で、企業経営的感覚だけでは、集団を維持する事も、新たな芸術を生む事も難しくなります。劇団と言う「生もの」の集団を維持し、活動を継続させる為には、大きなビジョンや確かで柔軟性の有る理念や哲学が絶対不可欠なのです。 長くなってしまいました。本題はまた次回と言う事で(-_-;) -------------- ご案内 ----------------------------- 劇団有機座 2018年12月公演・2019年2月公演の出演者と、正劇団員・研修生募集中です。 スタニスラフスキーシステムをベースに、40年余りの実践研究による有機座教義集に基づいて、日々基礎稽古を行っています。継続的に演技に取り組みたい方、活動のホームベースを探している方、等々歓迎です。興味の有る方、ご連絡お願い致します<m(__)m> 募集ページ>>> https://youkey.biz/ld/aud/index.html 公演案内>>>> https://youkey.biz/ld/per/index.html --------------------------------------------------- 最後まで有難う御座いました。またの機会を楽しみに 文責 有機事務所 銀漱 -・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・ ■グループトップページ https://youkey.biz ■公演出演者募集 https://youkey.biz/ld/aud/index.html --------------- 発行:有機事務所 解除:http://www.mag2.com/m/0001097742.html -・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・