知って差がつく! 新フランチャイズ発想法

「新フランチャイズ発想法」第462号をお送りします!

■◆■━━━━━━━━━━━━━━━━2019.1.27
「新フランチャイズ発想法」 第462号
発行者:竹村義宏事務所 HP:http://www.fc-takemura.com/
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今日もメルマガ開封ありがとうございます!



業界歴30年、40を超えるFCに関わってきた、発行人、竹村義宏がフランチャイズを上手に利用するための「考え方」「情報」をお送りします。
今年で9年目、ほぼ週1回日曜日に配信しています。

竹村のプロフィールはこのメルマガの最後にあります。

または下記のHPから御覧ください。
【竹村のHP】http://www.fc-takemura.com/



では、ここから本編です!

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1>今週のひとこと
2>NEWS&お知らせ
3>このFCニュースにひとこと!
▼ティラミス専門店「HERO’S」 騒動めぐり回答 ティラミスヒーローの名でフランチャイズ募集は事実 他
4<新コーナー>フランチャイズ本部〜これをやっちゃダメ!
▼<第3回>× FCの初期段階で過大な投資をする
5>QAコーナー
▼「スモールテリトリー・ビックシェア」は本部の理屈?
6>今週の赤ペンチェック
▼ぼくらの仮説が世界をつくる 佐渡島 庸平 (著)
7>編集後記
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1>【今週のひとこと】

火曜日にフランチャイズチャンネルの撮影がありましたが、その前日にティラミスヒーローのパクリ事件を知りました。シンガポールで流行った店が、日本においても商品を発売し好評だった猫のキャラの瓶詰めティラミスですが、それが商品名が商標登録してなかった、というところをついてロゴから何からそのまま真似て発売する、というやり口。
商標登録してないんだから、こちらパクって拡めてしまえばコッチがホンモノと思われるでしょ、といういわば「乗っ取り商法」。HPにもいけしゃあしゃあと、「似た商品があるようですが当社の商品とは一切関係ありません」とうたっており、これは盗人猛々しいどころのレベルじゃない酷さ。

そして、この事件によってなんと、パンケーキFCのgramまで同じやり方で流行っていた店を乗っ取りFC展開した、ということが発覚。これは私も知らず、心斎橋で流行っていたパンケーキ屋がFC展開した、とばかり思ってました。gramで成功した、「商標登録してない流行りの店をみつける→商標登録する→FC展開する」という商法を、再度今度のティラミスヒーローでやろう、としていたらバレた、という形。

たまたま撮影当日に大ニュースになったので、収録後、その日の分として公開したら、再生回数が瞬く間に伸びて現在すでに5700回、コメントも50近くつきました(笑)。これは岩井社長に初登場頂いた回を除けば、最速の5000回。
フランチャイズ・チャンネルの知名度UPに繋がりました(笑)。ただ、個人的にはこの高橋、という悪徳社長はFC業界から追放し、今後100年FCには関わってはいけない刑に処さねばならない、と思いますね。ただこういう奴に限って、名前を変えたり別な人物を表にたてて裏で操ったりして、また悪巧みをします。「かぼちゃの馬車」の佐藤太治のように(笑)。

あと、「武田塾」で山口県での契約を行い、これが46番目の県への進出。そして最後の最後は、鳥取県。こちらも鳥取駅駅前で開校物件が決定しており、近日契約になります。やはり、最後は鳥取でした。鳥取県はスタバも最後の最後に出来た県。
県人口が55万人ですから、岡山市の71万人より15万も少ない(ちなみに岡山県なら193万人)。そういうことでチェーン店、FC店の展開は最後になることが多い、わけです。スタバのオープン時には1000人以上の行列ができ、それがかえって全国的なニュースになりました。
「武田塾」は開校時はどうなるか?いずれにしても、これで日本全国どこの県に生まれても、県庁所在地には「武田塾」がある、というところまできことはメデタイ。

教育の機会均等の実現を!を旗印に根室まで行っていた時代もあるわけなんで、まだまだ(笑)、ですね。






2.【NEWS&お知らせ】

▼「学びの森J-STUDIO」の小林代表から個別説明会開催の案内が届いてますので、紹介します。「3万枚チラシに対して問合せ26件、冬期講習18件、入塾15」というのはスゴイ、ですね。



----------以下、小林代表より-------------


<<学びの森J-STUDIO 再建事例 その2>>

日経新聞、日経MJ、週刊ダイヤモンド等マスコミも注目の 個別指導教室 学びの森J-STUDIO
学びの森J-STUDIO のFCは潰れかかった同業の再建から始まりました。

今回は、個人塾の再建事例です。
廃業の危機にあった開業から14年目の個人塾が、学びの森J-STUDIO に加盟してたった1年で生徒数が23名から79名になりました。
夏期講習売上も、1年間の657,780円から3,844,650円に大飛躍!! 

以下、オーナー体験談の抜粋です。

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学びの森J-STUDIOのシステムは画期的でした。初めて聴いた1:4指導。
ただ「1:4でちゃんと教えられるのだろうか。」という疑問があり、直営校の見学に行きました。
そこで見たもの・・・これは私の20年以上の塾経験をくつがえすものでした。
カリスマ講師でもない普通の学生や主婦が1人で4人の生徒を指導している。
生徒たちは黙々と整然と解いていく。個別なのに、ブースに区切られていない。
集団塾のような一体感もある。私は、この方法なら塾としての個性が出せると思いました。

 そして契約後、冬期講習のオープンに向けてチラシを3万枚まきました。その広告のインパクトはものすごく、
あっという間に地域で話題の塾になりました。中学校でも評判で、我が塾生も今までに自分たちの塾が注目される
経験がないので戸惑ったようです。 その結果3万枚チラシに対して問合せ26件、冬期講習18件、入塾15件という驚くべき数字が出ました。
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学びの森J-STUDIO代表の小林が、個別相談を行います。

  2月2日(土) 
  2月9日(土)

東京駅周辺の会場を予定
時間は11時~または15時~

お問合せは、 学びの森J-STUDIO   info@grovalley.co.jpまで。



------------ここまで----------------



▼今週のフランチャイズ・チャンネル

只今毎日更新中!今週はこの7本が公開!

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2019年に武田塾が50教室以上増える予測を立てた理由とは!?|フランチャイズ相談所 vol.519
https://www.youtube.com/watch?v=z3vC6J11soY&t=23s

【フランチャイズやってみた企画】2018年12月の売上・投資状況報告!!|フランチャイズ相談所 vol.520
https://www.youtube.com/watch?v=Jnfm8IMuHAM&t=9s

ティラミスヒーローの乗っ取り事件について!!|フランチャイズ相談所 vol.521
https://www.youtube.com/watch?v=AQORIs2nZ0g

モンテローザについて!!|フランチャイズ相談所 vol.522
https://www.youtube.com/watch?v=iXkVK6nLPBQ

【林さんイチオシ!】日乃屋カレーについて!!|フランチャイズ相談所 vol.523
https://www.youtube.com/watch?v=g1VrpuXNCoI&t=86s

【ワンコインの秘密】丼丸について教えてください!!|フランチャイズ相談所 vol.524
https://www.youtube.com/watch?v=5hSp0tzL7LQ&t=75s

【エージー・コーポレーション】サブウェイ加盟店の倒産について!!|フランチャイズ相談所 vol.525
https://www.youtube.com/watch?v=57oNxYmfLic
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vol.519について少々補足すると、感覚的な言い方になりますが「今年は50程度は増えるだろうな」と思っている、もう少し言い方を変えれば「50増やしても大丈夫」と思ってる、ということです。動画で言ったとおり、加盟数を伸ばすことだけ考える営業部長モードであれば、部下に「100はイケるぞ」とハッパをかけられます。
ただ、FCの加盟揮発というのは、それではダメ、なんです。

競馬が分かる方はイメージしていただきたいのですが、50加盟を増やす!といっても、騎手が激しく追い出して、ムチまでいれて馬を走らせてるようじゃダメ、ということです。FC開発というのは競馬で言えば常に4コーナー手前、これから直線に向かう、という、ゴールはもっと先、の状況なわけです。
「4コーナー手前」ですから、騎手は手応え抜群で手綱を握ってなきゃダメ、なのです。昨年のJAPAN CUPの府中競馬場、残り500米のハロン棒あたりのアーモンドアイ、ルメール騎手の手応え、です(笑)。

わかったような、わからないような、という方は下記の動画でご確認ください(笑)。
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2018/11/25 第38回 ジャパンカップ
https://www.youtube.com/watch?v=SHOqHxcgxSE
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↑↑↑この3分40秒あたりが「4コーナー手前」、このイメージ、です(笑)。



vol.521については、先程書きましたが、もう少し。「ティラミスヒーロー」のFC募集広告を見ましたが、すでに流行っている商品力のあるスイーツの店を地域1社で募集する、パンケーキgramでFC展開を成功させている会社の新展開で安心、と魅力的なフレーズが並びます。
そして、マスコミなどを利用した「メディア戦略が強み」とありますから、本当のところ、この悪徳社長もこんな事態になるなんて、想定していなかったんでしょう。多少の炎上なら話題になっていい、なんて考えてたとしたらワルじゃなくてバカですね(笑)。

で、他にもこういう事例はないのか?と問われれば、モンテローザ。FCではなく直営主義の会社ですが年商1500億の企業です。ここは「モンテローザ商法」と揶揄される、流行りの店を真似て、店名、メニュー、看板を同じような店をつくり、全国展開するというやり方です。
ただ、確かに同業他社からは揶揄され続けるとは思いますが、このやり方で30年やってきてるわけですから、見事といえば見事。そして動画では語りませんでしたが、「モンテローザの功績」というのもあるのです。

動画をFacebookでシェアする際に、そのことについてコメントで追記しました。

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でもねぇ、こうは言いましたが、確かにモンテローザの功績もあるわけですよ(笑)。
例えば、僕の実家がある茨城県の取手市、その取手駅には、和民はないけど大きな魚民はあって繁盛してる。塚田農場はないけど山内農場はあって、この店いーよねー、とか皆んな言ってて好評(笑)。このモンテローザという会社がなければ、和民のよーな(笑)店、塚田農場のよーな(笑)店は取手にいちゃ行けないわけです。そしてほとんどの人はモンテローザなんて会社もやりかたも知りません(笑)。
世の中で流行ってる業態を取手で行けるわけですから、これは、確かにモンテローザの功績とも言えるわけです。

ちなみに、僕のモンテローザのパクリ店名のベストは、「俺の串カツ黒田」です(笑)。
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このモンテローザという会社が、FCを募集したらどうなるのか?と考えると面白い、ですね。「流行りの店をマネて儲かる店をつくるからリスクがありません!」みたいな(笑)。FC希望オーナーは集まるでしょうか?なんか集まる気がしますね(笑)。







3>【このFCニュースにひとこと!】

このコーナーでは最近のFC関連のニュースについてズラッと並べ、竹村の私見でひとことコメント、ときには少し長く解説していきます。
ここで述べてる解説はあくまでも竹村の個人的な見解・意見です。



今週はまずこれから。

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ティラミス専門店「HERO’S」 騒動めぐり回答 ティラミスヒーローの名でフランチャイズ募集は事実
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1901/23/news083.ht
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散々書いたので(笑)。上の記事ではFC募集の様子が分かる。


次にコレ。
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串カツ田中が「地方出店」にアクセル踏む理由
https://toyokeizai.net/articles/-/261202
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“盗撮田中”問題はすでに終焉か。禁煙化も成功し確かにファミリー客が急増しており、これなら地方でもOK、いきなりのようなことはない。



そして「いきなりステーキ」は本当は苦戦してないのでは?という投資家分析の記事。
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ペッパーフードサービスのいきなりステーキは本当に苦戦しているのか
http://cervorosso.blog.jp/archives/1073605845.html
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丁寧に分析されてて面白いですが、結論は間違ってますね。結局部門として売上も利益も過去最高に伸びているので「苦戦」と言われるのはオーバーでは?ということですが、あれだけ加盟させて新規開店しているわけだから全体で伸びるのは当たり前。FCは既存店の業績で全てがわかる。



そのへんはコンビニ統計も示しているわけで。
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12月のコンビニ売上高、2カ月連続増 18年通年は2年ぶり増
https://r.nikkei.com/article/DGXLASFL21HWV_21012019000000?s=1

12月コンビニ既存店売上高は前年比1.2%増、2カ月連続のプラス
http://www.asahi.com/business/reuters/CRBKCN1PF0M2.html
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コンビニが20年間、飽和飽和と言われ続けながらまだ増え続けるのは既存店売上高がマイナス基調になっていないから。


そこにはコンビニの進化し続ける、という努力がある。
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老いるコンビニ 新たな成長握るデータ力
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4026137021012019TJ1000/
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老いてなお、進化(笑)。



ま、こんな話題も。
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コンビニ成人誌販売中止、ファミリーマートは「取り扱いをやめる方針はない」
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1901/21/news110.html
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セブン、ローソンは昨年中止を発表。子どもへの影響が理由だが、コンビニのエロ雑誌はどんどん熟女化してきており、子どもは興味をしめさない。



これも、進化し続けなけりゃ、の発想。
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「のり弁当」と「おこわ弁当」が合体 ハークスレイがM&A
https://maonline.jp/articles/hurxley20190122ml
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一応、関わったFCなので。
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フジオフードが30日付で東証1部へ市場変更
https://minkabu.jp/news/2299772
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おめでとうございます(笑)。



そして、センチュリー21。
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すべてのお客様にとって、『いちばん話しやすい不動産店』を目指して センチュリー21・ジャパン、新VI・ステートメント発表
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000031691.html
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ここの本部はこのイメージデザインが本部の最大の仕事。他の不動産屋とは違い不動産屋、というイメージ作り。






4.【<新コーナー>フランチャイズ〜コレをやっちゃダメ!】

新コーナーです。フランチャイズは誤解だらけの業界です。加盟募集をしているFC本部自体がフランチャイズの本質、仕組みを誤解しており、そこに加盟検討の段階からフランチャイズに加盟することを誤解している加盟者が加盟していく。
そんなことがアチコチで起こってます。そんな世知辛い世の中をなんとかするためのコーナー、です。



<第3回>(FC本部のコレをやっちゃダメ!)

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× FCの初期段階で過大な投資をする
◎ お金なんか使わずにFC本部を立ち上げる
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FC本部を立ち上げる際の、考え方の間違いの代表的なものがコレ、です。まずは目標から入る社長が多いので、5年後に100FC、今期25FCを開発する、その25加盟を開発するため何が必要か、いくらかかるか、から予算化に入ってしまうわけです。
加盟案内のパンフレット、募集広告掲載費用、オペレーションマニュアル、管理システム、研修、などを整え、営業マンはもちろん、研修のスタッフ、店舗を回るSVまで予算化していきます。当然ながらかなりの予算が必要、ということになりますが、それは加盟金収入があるので大丈夫、と考えてしまうわけです。
もちろん、エクセルに打ち込んで事業シミュレーションをすれば、成り立ちます。パワポで、それなりに魅力的な「○○FC化計画」」が出来上がります。しかし、これで夢は見れますが、この計画は完全に“絵に描いた餅”です。餅を絵に描いて夢見ているだけならいいですが、そこに大金を投じよう、というのは大間違い(笑)。

拙著「1円も出さずに全国展開する方法」<https://amzn.to/2Tijtwb>のタイトルのとおり、フランチャイズ事業を開始するにあたっては金も人も要らない、のです。これは私の持論ではなく、もともとフランチャイズというのはそういうもの、なのです。
カーネル・サンダースは自分の店が無くなってから、そのレシピとアイデアを売って歩いてKFCのフランチャイズをつくったのです。レシピとアイデア、そしてその場所で商売をする権利、どれも原価ゼロ、それを自分自身でセールスする、そこから始まっているのです。

「フランチャイズは弱者の戦略である」という言葉はここからきています。世の中でこの言葉は、FCに加盟する側についての言葉、ノウハウをもっていない弱者がFC本部=強者に加盟する、というだと勘違いされて使われていることがよくありますが、それは間違い、です。
この言葉は本来は、金もない人脈もない儲かるビジネスのアイデアだけひらめいた個人(弱者)が、フランチャイズという仕組みを使って、短期間で何百店舗展開するという成功を手にできる、という意味です。要は金のある人ある大企業を、アイデアだけの弱者が加盟店を集めひっくりかえす。
それがフランチャイズ・ドリーム、フランチャイズの醍醐味です。だから「FCの初期段階で過大な投資をする」なんてフランチャイズの良さを、わざわざ打ち消してしまうようなもの、だと私は思います。





5.【Q&Aコーナー】

このメルマガによせられたり、面談などで直接出た相談・質問の中から読者の皆様にシェアして役立つというものを選び、質問に回答していきます。

時には「人生相談風」に、時には「知恵袋」風に。

このコーナーへのご質問・相談は随時受け付けます。
info@fc-takemura.com



あるいは、下記ホームページのコンタクト欄よりおよせください。
www.fc-takemura.com



それでは今週の質問です。



「スモールテリトリー・ビックシェア」は本部の理屈?
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Q.古くからメルマガを読んでいます。とくに「武田塾」についての様々なルールの変更などは、私自身現在も大手のFCの加盟店だということもあり興味深く読んでいます。さすが竹村先生のFCマネジメントだ、と感心するところが多々あります。
<中略>
しかしながら、今年に入って頻繁に打ち出されている「スモールテリトリー ビックシェア」というのは、加盟校を増していこう、という本部側の考えを、論理のすり替えを行って加盟校オーナーを説得していく理屈だと思います。これによって全国の武田塾の校舎が増え、有名になっていくことは容易に理解できますが、個々の校舎の中には近隣に校舎ができたことによって大きく生徒数を減らすところが必ず出ます。
なので、「スモールテリトリー ビックシェア」という考え方は本部側としては絶対的に正しくても、加盟している側としては単に商圏を狭められ、それによって客を減らすことになると思います。とくに私のように遠方からお客様を獲得していた店は大ダメージを蒙ります。
<中略>
「武田塾」のオーナーとしては本部方針、と言われては従わざるをえないでしょう。ただ「近隣に同じ武田塾が開校しないことこそが、どんな広告宣伝よりも効果的」と昔の私のように思っているオーナーはかなりいると思います。
私のFCでもそうですが、なかなか加盟店オーナーとしては本部に対して意見を言えません。
<あと略>

千葉県 買い取りFCオーナー Uさん
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A.ご質問いただいたUさんは、買い取りFCの大手である「O」にかなり初期の段階に加盟、FCの成長とともに成功されましたが、現在はピーク時の売上の1/3になり、細々と1店舗を経営されている、とのこと。ご自身の体験から、「スモールテリトリー ビックシェア」というのは本部の理屈だよ、とのご意見です。
確かに、Uさんとしては「周りに、隣駅にどんどん「O」が開店していき、それによって自分の店の売上が減っていった」と個人的体験をまとめていますので、そこについては、そうなんですか、そういうこともありますよね、程度の話しかできません。今から何とかしよう、とも思われてないようですし。

ただ、「スモールテリトリー ビックシェア」というのは、加盟校を増していこう、という本部側の考えを、論理のすり替えを行って加盟校オーナーを説得していく理屈、というのは全くの間違いです。フランチャイズががNEW BUSSINES CREATORとして、新しい商売、業態を世の中に拡げていくには、必ず「ビックテリトリー スモールシェア」から「スモールテリトリー ビックシェア」への転換が必要なのです。
なぜそうなるのか?は先週のメルマガの「今週のひとこと」に詳しく解説しました。あれを読んで「論理のすり替え」と思われるのは、よほど数学(論理的思考)が苦手か、はたまた言葉の意味が分からないレベルに国語力がないか、自分の思い込みが激しすぎて文脈が正しく読めないか、のいずれかです(笑)。
頂いたメールの文章はきとんと書かれてますので、おそらく最後の「思い込み」でしょう。

「私のように遠方からお客様を獲得していた店」がダメージを受けやすいでしょう」→それは分かります。だから加盟店としても「スモールテリトリー ビックシェア」に転換していくことが経営として大事、だと思うわけです。「それによって客を減らすことになると思います」と書かれてますが、「O」の加盟店のうち何割がそうなってますか?金プラ売買バブルが合った時代、以上に売上が伸びた時期の数字を補正すれば、そこまで加盟店の売上が減っている、なんてことはないでしょう。
少なくとも加盟が増えたのと比例してほとんどの加盟店の売上が減っていく、なんてことはありえません。
そして「スモールテリトリー ビックシェア」を実現していくことによって、加盟店の収益構造も大きく変わる、プラスになるのです。広く遠く広告を出す必要がなくなり、集客の範囲が狭まるというのは、広告戦略の上でいいことづくめ、なのです。そして口コミ、紹介というのはビックシェアを目指していく過程でどんどん起きやすくなっていくのです。この理屈がわからない方が多く、不思議です。

フランチャイズに加盟しているわけですから、そのFCが成功して世の中に拡がっていけば、同じFCが近隣にできていくことは当たり前、なのです。そこを自分の都合、考えでコントロール出来ないのはフランチャイズだから当たり前なのだ、という前提があって、その課題をテーマに様々考え、自社としての経営戦略を考えるのがフランチャイズ加盟店の経営者、というものです。

「近隣に同じ武田塾が開校しないことこそが、どんな広告宣伝よりも効果的」???流石に「武田塾」のオーナーでここまで思ってる人はいないと思いますよ。ここまで思ってる方がいるとしたら、それは病気、フランチャイズ・メンヘラという心の病、です(笑)。
クラスにちょっと可愛い転校生が入ってきたら、彼氏をとられちゃう、と心配になる、廊下で楽しそうに話している二人を見ただけで、もうとられた、とこの世の終わりを考える女子高生なみ、のメンタリティです(笑)。そうなっちゃうと、自助努力なんて考えられず、コントロールできない周りの世界のことが気になるばかりですので、当然ながら物事はうまくいきません。

「個々の校舎の中には、近隣に校舎ができたことによって大きく生徒数を減らすところが必ず出ます」→これについては、「絶対出ない」とはいいません。でるでしょう。これは私の現時点での感覚値、ですが、10%〜15%の校舎が前年同月比を減らす、までは許容レンジだと思っています。それによって残り90%〜85%の校舎が成長している状態であれば、FCとしては「健全」です。
「スモールテリトリー ビックシェア」を実現していくためには「良い競争」が必要である、ということも解説しました。「良い競争」=同じ看板=味方同士の競争、です。ただ「競争」という言葉を使うと、必ず、負けるところが出ますよね、そこをどうするんですか?ということ言ってくる方がいます。「武田塾」のオーナーでも「全体の底上げが大事で、下を見放さないという考え方が大事では?」という意見もありました。
ただ、「全体的な底上げ」のためには、やはり「良い競争」が必要である、というのが私の考えです。幼稚園の遠足じゃないんですから、歩くのが遅い子に合わせるわけにはいきません(笑)。「良い競争」のなか、上が引っ張るから、全体の底が上がる、それが当然でしょう。

加盟店が近隣にできるから「スモールテリトリー」になるよ、だから商圏が小さくなるので「ビックシェア」を実現しないとつぶれるよ、という話ではないのです。「スモールテリトリー ビックシェア」の実現によって「全体」としてさらに成功したFCになる、そうしたらもっと儲けやすくなりますよ、という話なのです。
いや、ほら「全体」の話じゃん、私は私の店だけの話をしているのだ、ウチの店の売上が下がらない保証があるか?と言われれば、それはない(笑)。おそらく下がるでしょう。なぜなら貴方がそんな考えでやってるからですよ、としか言えないわけです。





6.【今週の赤ペンチェック】

このコーナーは竹村が、日々読んだ本や聞いた話等の「日々情報」から刺激を受けて、考えたことなどを綴っていきます。
個人的で健忘録的なところもありますが、参考になればと思い公開します。フランチャイズとは直接関係ないものも多くなると思いますがご了承下さい。



本日はこちら。
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「いい作品とは、新しい定義を生み出すことができるもの」。これがぼくのいい作品の「定義」というわけです。

「ぼくらの仮説が世界をつくる」 佐渡島 庸平 (著)
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今週、こんなニュースがありました。

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コード・ブルー手掛けた増本氏がフジ退社理由明かす
http://news.livedoor.com/article/detail/15911306/
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コード・ブルーはちゃんと観たことないですが、TVドラマも映画も大ヒット。視聴率の低迷で危機叫ばれる最近のフジテレビにおいて、稼ぎ頭的存在。そのプロデューサーが退社。揉めたとかではないようですが、この増本氏の退社理由のコメントがあまりにシンプルでわかりやすい。

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局と同じようなレベルで、ドラマを作れる制作環境が、たくさんできました。そこでチャレンジしてみようと。ネット配信でドラマも映画も、スマホ、PCで手軽に見られる時代になった。一番身近な映像メディアの座を、かつてテレビが映画に取って代わったように、ネット配信がそうなる可能性は十分に感じます。そこにチャレンジしてみたいというのは、作り手としての自然な欲求でした。
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でも、シンプルでわかりやすすぎて、つまり「TVの時代はもう終わりでネットの時代なんで」ということです。



「作り手として自然な欲求」というのがカッコいい(笑)。ヒット作作ってフジテレビで偉い人になりたいわけじゃないですからね。大プロデューサーからフジテレビ社長になった亀山“踊る大捜査線”千広氏も結局大鉈はふるった感じですが、成果は出なかった、そんなふうにはなりたくない、のは当然です。



揉めてはいない、とはいうもののフジテレビとしては損失は計り知れないので、強烈な引き止めにはあったはず。ただ、今の時代、会社と自分だったら自分なわけで、やりたいことがやれる環境を自分でつくれるのに、会社に尽くす必要はない。そのへんがシンプルに語られた「退社理由」です。



今後こういうケースはどんどん出てきますね。実力がある人間が会社にいる、という理由がありませんから。



で、今回このフジテレビの増本氏のニュースを読んで、思い出したのが、佐渡島庸平さん。

講談社でヒット作を連発してた編集者佐渡島さんが独立して、出版業界のコンテンツ流通の仕組みを変えようと作ったのが株式会社コルク。

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CORK ホームページ
https://corkagency.com/
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3年前くらいの本ですが、この本は良かった。

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ぼくらの仮説が世界をつくる 佐渡島 庸平 (著)
https://amzn.to/2sMn5Lh
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ここから、佐渡島さん発の企画にけっこうハマっていて、「ドラゴン桜2」は三田紀房氏のメルマガで一番早く読んでますし、最近読んで一番良かった小説、と問われれば、平野啓一郎の「ある男」と答えています。昨年末は羽賀翔一さんの漫画で復刻した「君たちはどう生きるか」の企画も結構ハマりました。



佐渡島さんは、帰国子女から灘高→東大→講談社を経て起業。この起業を決断する時の考えが方が面白い。

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過去の僕の決断は、社会が良いと言ったものを選んだだけであり、すべての決断を世間に委ねたということです。つまり僕の目は、世間の目で汚れてしまっていた。これを全部きれいに洗い流さないと、世の中の流れを変えるような、新しいことは生み出せないと思っています。
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「灘高→東大→講談社」という世の常識で敷かれたエリート街道を歩いていちゃ、自分の目が汚れて、世間の目でみることしかできなくなっちゃうよ、というこです。



講談社でヒット作を連発し有名編集者になり前途洋々だったわけですから、いきなり辞めて自分で独立して起業する、と決めた時、周囲はみんな必死に止めようとした、というエピソードが本の中に出てきます。世の中の常識からみれば、エリート街道をまっしぐらで大企業に就職し、活躍し出世も間違いないわけですから、そりゃ止めないワケがない。
ただ、佐渡島さん本人は上のように思っていたわけです。でも全ての人が上から抑え込むように止める、思いとどまらせようとする(笑)。

それを最終的に後押ししてくれたのは奥様で、奥様は「周囲は本当のアナタなんて分かってない、両親は高校生の時のアナタのままだと思ってる、だけど私はアナタの未来を見て信じてるから、独立して欲しい」ということを言うんですね。素晴らしい。



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「いい作品とは、新しい定義を生み出すことができるもの」。これがぼくのいい作品の「定義」というわけです。たとえば受験マンガの大ヒットとなった『ドラゴン桜』を作るときには、「教育の再定義をしよう」と考えました。
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「社会のニーズに作品を合わせるのではなく、作品で社会に新しい定義を生む」という、佐渡島さんの考え方なわけです。



「作品で社会に新しい定義を生む」たまには、単に作家にいい作品を書かせて世に送り出すだけではダメ、で、そこにSNSを中心に最新のネット戦略で作家を、作品をプロモーションしていく。それが「出版業界のコンテンツ流通の仕組みを変えている」と言われているわけです。



そこに至るきっかけは講談社の編集者時代の気づき。

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出版の現場で、仮説・検証が実行されているところを、あまり見たことがありません。作品が思うように売れなくても 「作家も編集者も営業もがんばったのに残念だったね。さあ 、次の作品でがんばろう」という場合がほとんどです。ヒット作はいつも 「予想外」なものばかり … … 。ヒット作は狙って作れないのでしょうか ?
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ここから、この本のタイトルである、「仮説」というテーマになります。

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前例主義に陥らないためには「先に」仮説を立ててみることです。そしてその仮説を補強・修正するために、情報を集めてくる。その順番が大切です。 「情報→仮説→実行→検証 」ではなく 「仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証 」という順番で思考することで、現状に風穴を開けることができるのです。
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要は、多くの人は、自分の仮説をたてる前の段階で、世の中の「情報」を集めて頼ってしまい、それでは世の中を、業界を変えていくような仮説はでてこない、ということです。



あの「宇宙兄弟」も最初からヒットしたわけではなく、伸びない時代に佐渡島さんが、女性読者に注目する、ところから展開が変わるなんて話もでてきます。

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こうして「女性読者を増やすためには美容室から火をつける」という具合にぼくの「仮説 」は補強されて、実行に移しました。たった20万円くらいの予算で美容室400店に2冊ずつ郵送できることがわかりました。
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最初の仮説、そこからその仮説がどんどん補強され、行動に移されていく。それで局面が「変わって」いくわけです。



あの「宇宙兄弟」のヒットが「20万円の予算で美容室400店に2冊ずつ郵送する」なんてところから始まる、なんて夢あるエピソードじゃないですか。



他にも佐渡島プロデュース作品のリアルな話が満載ですし、あわせて佐渡島さんの起業、経営者になるということに対するエネルギーみたいなものが全編から伝わってきます。



ということで、この本はオススメです。Kindleでも読めます。

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ぼくらの仮説が世界をつくる 佐渡島 庸平 (著)
https://amzn.to/2sMn5Lh
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7.【編集後記】

ロボット・プログラミング教室の宣伝文句をみていたら、こんなのがありました。

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中3男子の将来なりたい職業〜第1位がITエンジニア、第2位がゲームクリエーター、第3位がユーチューバー
https://response.jp/article/2017/04/26/293982.html
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この手のアンケートは回答のさせ方でかなり結果が違ってしまうんですが、個人的にはこの3つ選ぶ複数回答、がいちばん「変化」を表している、と思います。

15年前は、サラリーマン・公務員・学校の先生、ですから、変われば変わるもの、です。この5年、とくに2、3年で一気に変わってきた感、がありますね。



ただ、親が将来なって欲しくない職業のNO1はユーチューバー、だそうで(笑)。わかりますがね。



今週はこんなところで。



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フランチャイズ・プロデューサー。

1966年茨城県取手市出身。清真学園高校から早稲田大学卒業後、平成元年株式会社ナガセ(東進ハイスクール)入社。東進衛星予備校のFC展開に携わる。
平成9年にFC総合支援企業であるベンチャー・リンクに転職。同社にて「車買取専門店ガリバー」を皮切りに「炭火焼肉酒家牛角」「TULLY'S COFFEE」「ITTO個別指導学院」
他、有名FCの加盟開発を経験。平成19年同社退社後、脱サラ個人起業向けFCのトータルサービス社に入社、パートナーサポート部マネージャーとして全国1000FCのサポート業務を経験。

平成21年フリーランスとして独立。「個別指導学院ヒーローズ」など複数のFC開発のプロジェクトに参画。
現在は業界を革新する可能性のあるビジネスの発掘からFC化を行い、その全国FC展開を支援する、FCプロデュース業を中心に活躍中。『エコランドリー マンマチャオ』では副業型FCとしてコインランドリーブームをつくり、
『日本初!授業をしない塾 武田塾』では営業マンをおかない、営業をしない新方式の加盟開発でFC募集開始から3年半で全国150校舎という成功例をつくりだす。

妻と子ども3人の5人家族+猫1匹で、千葉県新浦安在住。



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発行周期:  ほぼ 週刊 最新号:  2019/03/18 部数:  316部

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