知って差がつく! 新フランチャイズ発想法

「新フランチャイズ発想法」第418号をお送りします!


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竹村義宏 公式メールマガジン

「新フランチャイズ発想法」第418号

平成30年3月4日(日)配信

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今週もメルマガ開封ありがとうございます!



業界歴25年、40を超えるFCに関わってきた、発行人、竹村義宏がフランチャイズを上手に利用するための「考え方」「情報」をお送りします。
今年で9年目、ほぼ週1回日曜日に配信しています。



竹村のプロフィールはこのメルマガの最後にあります。



または下記のHPから御覧ください。
【竹村の公式HP】http://www.fc-takemura.com/



では、ここから本編です!



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1>今週のひとこと
2>NEWS&お知らせ
3>このFCニュースにひとこと!
▼「出光、介護事業に出資、系列販売店の新事業に」他
4>Q&Aコーナー
▼公庫の融資に落ちて、FC起業への道も断たれました…
5フランチャイズの名言
▼「ドーナツをつくるのではない、人をつくるのです」ダスキン創業者 鈴木清一
6>今週の赤ペンチェック
▼「会社をつくれば自由になれる〜中年起業という提案」 竹田茂 著
7>編集後記
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1.【今週のひとこと】

そろそろ会社の決算作業をしなければということで着手です。法人の決算とはいえ、社員は家族のみの超スモールカンパニー、それも仕入れもなければ在庫もない、減価償却するようなものもない、主な取引先は片手で数えれれる程度なので、全く簡単な決算です。
以前は経費(飲食代とか)の支出の登録はためると結構面倒でしたが、今やクレジットカードからは自動で経理(勘定科目に自動振り分け)、そして現金分のレシートもスマホで撮影すれば、かなりの確率で振り分け後自動登録してくれます。
この写メで撮った領収証をどんどん学習して正しくなっていく様は「AI」を感じます。ちなみに使ってるのは「freee」です。
「freee」でつくった決算書を「全力法人税」というソフトに入れて申告書類を出すという流れです。ということで決算から申告まで自分でやってますが普通にできますね。わからないことは税務署にきけば丁寧に教えてくれますし(これは払う側なので当たり前)、グレーな節税ができるか?とか考えなければ難しいことはないでしょう。
社会保険料の高騰のご時世に合わせて(笑)、自分や奥さんの給料は抑えめにして所得税より法人税で納めてる感じですが、法人税は利益800万までの分に関しては20%ちょい、ですのでそう高い、という気にはなりません。
家族のみのスモールカンパニーの規模では助成金や節税なんて考えてもたかが知れてますので、これでいいのだと思います。






2.【NEWS&お知らせ】

▼「日本初!授業をしない塾 武田塾」久々のフランチャイズ加盟説明会を開催予定です!

アントレにFC募集広告を載せなくなって約2年、そこから加盟説明会も開催していなかった「武田塾」ですが、久々に、1回だけ(笑)、開催しようかと企画中です。
おそらく5月。日程、会場など決まりましたらこのメルマガで告知しますのでもう少々お待ち下さい。



▼今週のフランチャイズ・チャンネル

竹村さんが移動販売FC本部を過去にやっていた!!vol.304
https://www.youtube.com/watch?v=Pqf70uajcrE

【徹底解説!!】移動販売のノウハウを教えます!!vol.305
https://www.youtube.com/watch?v=mnh1EmUZfyM

ラーメン屋のフランチャイズってどうなの?vol.306
https://www.youtube.com/watch?v=AOdpUxQP7Lg



今回話している「松阪牛」のハンバーガーを移動販売で売る、というFCは実際に稼働したのは3ヶ月位。完全な失敗でした。
リーマン・ショックというのはこのように末端の商売まで大きく影響したのです。

当時移動販売FCの成功の鍵は1個あたりの粗利が高いこと、だと考えていました。動画で話しているように移動販売というのはかなり体的に過酷で、精神的にもツライので利益率が高くないとやってる人が続かない、ので。
そこを逆手にとって、この「松阪牛バーガー」なら1つ500円以上の利益があがるので、それなら10個売れれば5000円、50個売れれば25000円、これなら加盟者が毎日頑張れる、と思ったわけです。

ところがリーマン・ショック後はパテ(肉)だけで500円の仕入れ値(笑)。これでは800円で売って200円も儲かりませんから成り立ちません。



他にも動画では喋りませんでしたが、キッチンカーがアチコチ壊れました。これは専門業者の言うことをきかず特注しすぎたせいです(笑)。

あとはやはり売る場所探しの難しさ。いい場所に出れれば売れますが、いい場所ほど高い出店費用を払わねばならず、催事にでれば競合も多い。確かに売れるけどこんな出店費用払うなら店借りて家賃払っても変わらないんじゃ、となるわけです。

そんな難しい制約条件ばかりの「移動販売」ですが、これをJRとか私鉄各社とかがやったら必ず儲かると思います。駅の敷地でご当地メニューを期間限定で品を変えてやれば普通に売れるでしょう。なんで考えないんでしょうか(笑)。






3>【このFCニュースにひとこと!】

このコーナーでは最近のFC関連のニュースについてズラッと並べ、竹村の私見でひとことコメント、ときには少し長く解説していきます。
ここで述べてる解説はあくまでも竹村の個人的な見解・意見です。



今週は、大手企業がFCニュースが2つありますね。

まずは、コレ。
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出光、介護事業に出資、系列販売店の新事業に 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27559320R00C18A3TJ1000/
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「Let's倶楽部」の名称が使えなくなって、アントレでも見なくなってFC展開もおとなしくなっていた感じの、リハコン社が出光と提携を発表。
正直こういうデカイ話、というのは今後の展開よみにくい。ただSSにリハコンFCの加盟を勧めるだけではないはず、だが。



そして、もうひとつ、Jフロントがやる気スイッチと?
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小売業の枠を超えた教育ビジネス新規参入 J.フロント リテイリング やる気スイッチグループにFC加盟 バイリンガル幼児園「Kids Duo International」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000058.000028894.html
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Jフロントリテイリングは大丸と松坂屋のHDカンパニー。「加盟」とありますが共同で新幼稚園の実験?



この記事も。とくに新しいことは書いてませんが。
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いきなりステーキ、急成長に潜む一抹の不安
https://goo.gl/1LwvFS
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個人的には一抹どころかかなりの不安。
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2017年12月末時点のペッパーフードサービスの社員数は530。店舗網の拡大に対応すべく、足元では1カ月に30~50人ほどの正社員が入社しているという。
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1年経ったら社員の半分が入社1年未満。
そもそも原価率が高くブームだから成り立つ業態。「低糖質ダイエット」が少しでも陰ったら厳しい。



三原社長のところのIR!
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コインランドリーで子供もサッパリ、キッズカットを提供!多忙なママも嬉しい、春休みイベントを開催
https://news.biglobe.ne.jp/economy/0301/dre_180301_1329200253.html
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mammaciaoでキッズカット。先日のネイルに続いてカット。いろいろ挑戦(笑)。



FCショーから副業でリラクゼーションサロン、訪問マッサージ、ネイル、のFCに取り組んでるオーナーのインタビュー。
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フランチャイズ・ショーセミナーに潜入取材!「フランチャイズで副業」のリアルと成功への道筋
https://entrenet.jp/magazine/13052/
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アントレも、副業FCは伸びる、と思ってるようで。



そろそそ飽きてきたこの話題ですが、投資家目線で栫井さんの。
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V字回復マクドナルドと苦戦するモスバーガー、なぜ明暗が分かれたか?
http://www.mag2.com/p/money/385121
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ターゲットは違うけどマクドナルド派でもモス派でもない人はいるんで、そこ次第。売上の↑↓はそこ次第。



一応この記事も。
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「庶民の味方」幸楽苑、突然の赤字転落で窮地…鳥貴族、値上げで客離れの兆候
https://news.nifty.com/article/item/neta/12111-41808/
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幸楽苑の客減は下げ止まらない感じ。鳥貴族は店を見る限りは流行ってる。



そして、おそうじ本舗。
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ハウスクリーニング業界No.1※「おそうじ本舗」TVCM
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000019127.html
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圧倒的業界TOPなのでもっとCMやるべきでは?


アトラが新展開。
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介護リハビリ 接骨院が展開 アトラ、直営店出店 
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27656350S8A300C1LKA000/
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接骨院市場との比較で今後介護市場が魅力的、と。
ただ、接骨院は数的に飽和は明らかだがほとんどが個人経営で商売力が弱い=相手が弱いからアトラは企業の戦闘力で勝ってきたところもある。

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直営店をFC加盟希望者向けのモデルルームや教育の場として活用して展開を加速。接骨院の次の柱に育てたい考えだ。
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という戦略で果たして。


今週のコンビニ関連。
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大手コンビニ3社の加盟料・ロイヤリティ徹底比較
https://goo.gl/HMPhu2
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データとしてわかりやすい。ローソンが全て低いのはいちばん加盟獲得に苦労しているということ。



これもわかりやすくまとまってる記事。打ち出してる方向性がよく分かる。
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コンビニの取り組み セブンは中食、ファミマはコラボ、ローソンは介護と健康
https://www.moneypost.jp/249508
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やはりファミマの「コラボ」から大ヒットがでるか、が興味。


これは個人的には当たらないと思うけど…
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ローソンが独立前提の新卒採用を開始
https://www.qoonest.co.jp/2018/02/28/blog/6443.html
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新卒からみてコンビニ店長が魅力的に見えるとは思えないから。他のFCでもあるし。



ガッツレンタカーがオーナー会開催。
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第2回ガッツレンタカーFORUMが2018年3月13(火)に開催決定。ガッツ石松氏も来場予定
https://www.value-press.com/pressrelease/198069
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もう100店舗。なかなかの展開力。低価格レンタカーはSSをFCで開拓したニコニコが先駆で切り開いた市場だが、地方・田舎でも拡がってる。



こんなこともあるんだなぁ、という海外ニュース。
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チキンが無い!? 前代未聞の非常事態に英KFCが謝罪広告を掲載
https://adgang.jp/2018/02/157594.html
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KFCだけ30店舗、なんて会社があったらエライこと。



そして、最後に。
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むしろ行ってみたい? 世界各地の“そっくり”ファーストフード
https://www.businessinsider.jp/post-162448
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くだらないけど面白い。加盟を断られたんでそのままコピーしてやる、とか(笑)。






4.【Q&Aコーナー】

このメルマガによせられたり、面談などで直接出た相談・質問の中から読者の皆様に
シェアして役立つというものを選び、質問に回答していきます。

時には「人生相談風」に、時には「知恵袋」風に。

このコーナーへのご質問・相談は随時受け付けます。
info@fc-takemura.com



あるいは、下記ホームページのコンタクト欄よりおよせください。
www.fc-takemura.com



それでは今週の相談、です。

公庫の融資に落ちて、FC起業への道も断たれました…
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Q.政策金融公庫の融資に落ちて、FC起業への道も断たれました。大学卒業後、最初の会社を12年勤めた後、5社に勤務しましたが(提案営業、事務職など)年収も大きく下がりました。とくに1つ前の会社はほぼ騙されたような形でボーナスどころか給料も払われないこともあり貯金はなくなりました。
そんなこともあり生活もかなり厳しく離婚もし現在42歳独身。未経験から学習塾で起業できることを知りS社での加盟を考え政策金融公庫の融資500万にトライしましたがダメでした。公庫の担当者からは全くの未経験であることと、自己資金が少なすぎることを面談時指摘されましたが、やはり無理でしょうか。
YouTubeの動画の中で竹村さんが「ほぼ誰でも通る」と仰られていたので可能性に期待しましたがダメでした。再度税理士などに相談し、トライしても無理でしょうか?なんとかこの悪い流れを断ち切りたい、それだけを思っています。
最後に、こんなことはお願いできるかわかりませんが、竹村さんのご紹介で特別に入れてもらえるFCはないでしょうか?

神奈川県 Tさん(約5000字のご相談でしたが上のように内容をまとめました)
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A.長々と状況を書き連ねていただき、最後は「竹村さんのご紹介で特別に入れてもらえるFCはないでしょうか?」ですか… (笑)。あまりこの手の相談は私のところにはこないのですが、コピペでアチコチに送られている感じでもないので、こちらでお答えさせていただくことにしました。

「なんとかこの悪い流れを断ち切りたい、それだけを思っています」厳しい言い方で恐縮ですが、これは流れが悪いのではなく明らかにTさんの考え方に問題があるので、良い時期もあれば悪い時期もある、いつか流れが向くと思っているだけでは何も変わりません。
頭の中、考え方に癌細胞があるような状態で、それを取り除かない限り、ちょっと前に進もうとしてもまた上手くいかない気がします。このままの考え方なら症状が進行し悪くなるだけです。

では、どういう治療でそれが治るかと言われると残念ながら私は専門外、です。あえてアドバイスすれば「自己資金ゼロで誰でも成功できます!」なんてFC広告に引っかからないでくださいね、ということです。そんなサラリーマンで失敗した人が再起するための救済機能をもったFCなんてありません。

頭の中、考え方の癌については専門医の治療を受けましょう。将来ビジネスで成功したいという気持ちがあるようならコレが良いでしょう。寺に生まれて寺が嫌で飛び出して事業家になって、作家、セラピスト、空手家でもあるスゴイ坊さんです。

「大愚和尚の一問一答」
https://www.youtube.com/channel/UC4arQnli3ffEuCSrSgAD_Ug

この禅宗の和尚のYouTubeの中から仕事が、「人生がうまくいかない人向け」の回をみつけて(たくさんあると思います)、心に刺さったら回を何回も何回も繰り返し聴いてください。アタマの中の癌の治療ですから時間はかかります。

3ヶ月位は繰り返し、繰り返し聴き続ければ自分が変わって、目に見えるものが少し変わった感はあるのではないかと思います。そうしたら行動しましょう。サイトで探した税理士のところに相談に行って再度公庫融資にトライする、のではありません。
近所の学習塾にまずは講師として応募してください。塾としては42歳の講師というのは欲しい感じはしませんがTさん出身大学であれば可能性はあるでしょう。大手は無理ですから中以下の規模のところに、次々と当たってください。
なかなか厳しいとは思いますが、塾は星の数ほどありますので、中にはTさんのこの「しくじり」からの再起に興味をもつ塾はあるでしょう。相手が話をきちんと聞いてくれれば、3ヶ月間聴いた大愚和尚の説法による知識と考え方が伝わるはずです。
講師として採用されたら、ひたすら仕事をする。良い授業をするのではなく、塾の仕事の全てをマスターするつもりでなんでもやる。そうすれば1年で正社員、教室長になれるでしょう。そこからは道がひらけます。
独立したければ独立すればいい。その塾のオーナーから独立するなら今やっている教室を引き継がないか、なんて話もされる可能性も大いにあります。






5.【フランチャイズの名言】

このコーナーではフランチャイズの創業者、経営者の名言を紹介。竹村がひとこと解説していきます。

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ドーナツをつくるのではない、人をつくるのです。
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これはダスキン創業者、鈴木清一さんの言葉。ダスキンのFC事業開始は1963年で、不二家とならんで日本のFCの祖。そのダスキンが1971年に米社と日本での展開契約をしてFC展開を開始したのがミスタードーナツ。
Wikipediaには「ダンキンドーナツが日本進出した際、鈴木が「うちと似た名前のドーナツ屋があるらしいので、間違えてドーナツは無いのかと客に言われる前に作ってしまおう」と言った冗談をきっかけに、本当に米ミスタードーナツと提携した」という記述があるが俗説。
ただ、鈴木氏は創業者のハリー・ウィノカーに出会いその人柄に惚れ込み日本でのFC展開を即決した、というのは事実らしくそんな冗談めいたエピソードが出るのも分かる。
しかしながら、日本でのFC展開権を得るために米社に支払った契約金は42万5000ドル。当時は1ドル360円!の時代なので、1億5300万円!!。ちなみに当時のダスキンの資本金は4000万円!!!ダスキンのFC事業が伸びていたとはいえ、これは大きな賭け。
そしてセゾングループが直営で展開していたダンキンドーナツVSダスキンのFC展開によるミスタードーナツの戦い、これは後発のFCミスドの勝利。ダンキンは店舗後吉野家が引き継ぐが、再生ならず。ちなみに米国ではダンキンがミスドを買収し、ダンキンの勝利。
何故ミスドが強かったか、といえばやはり「人」。FCという仕組みの中で「人を育てる」という文化と仕組みがあったこと。店舗アルバイトまで参加させて成功ナレッジを共有する仕組みを日本で最初に作ったのがミスドFC。
「ドーナツをつくるのではない、人をつくるのです」の名言は鈴木清一氏が、FC募集開始時に巨大な研修センターをつくった際に語ったことば。鈴木さんの残した著書を読めば、鈴木さんがフランチャイズを人づくり=教育ビジネスであるととらえられていたか、が分かります。
「直営よりFCのほうが人が育つ、いい店ができる」これは40年以上前に鈴木さんが考え続け実践してきたことなのです。








6.【今週の赤ペンチェック】

このコーナーは竹村が、日々読んだ本や聞いた話等の「日々情報」から刺激を受けて、考えたことなどを綴っていきます。
個人的な健忘録的なところもありますが、参考になればと思い公開します。フランチャイズとは直接関係ないものも多くなると思いますがご了承下さい。

今週はこのフレーズ。

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中年起業で大切なのはローリスクであることです。
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「会社をつくれば自由になれる〜中年起業という提案」 竹田茂 著
https://goo.gl/TtHKVK

仕事柄この手のタイトルの本はいちおう買ってはみるのですが、この本はかなり変わってます。



まず「はじめに」にこうあります。
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筆者は20年程度、出版社でのサラリーマン生活を経験し42歳で起業したが、自分のつくった会社は紆余曲折だらけで、とても順調に成功しているとはいい難い。青息吐息でかろうじて会社を継続させているに過ぎない。
要するに凡人である。起業してきらびやかな成功を手にした人の起業本に比べると実に地味である。
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凡人が書いた地味な内容、これを差別化要因として本が出て、それがそこそこ売れているわけですからそこに「何か」があるわけです。



一読して竹村が勧めるフランチャイズ起業、とはある意味対極な考え方が随所に。

ただ正直に言えば、起業相談の面談において、企業で20年、30年サラリーマンをやられてきたという中高年=この本のターゲットである42〜54歳と面談していていると、「この人にFCを勧めて良いものか?」と迷うケースは結構あるわけです。
この人にFCを勧めて良いものか?=この人はFCで起業して成功できるのか?の解が非常に微妙である、ということです。

この本を一読してそのへんがスッキリした部分が多くあり、今後FC起業ははちょっと無理かなという方に対して「少々我慢してもサラリーマンを続けたほうがいいのでは?」ではなく、こういう起業もありますよ!とアドバイスできそうです(笑)。



この本のキーワードは、

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中高年の防衛的起業
--------------

ということです。



これからの人生を考えたらリスクヘッジとして起業して自分の会社を持ったほうがイイよ、というのが著者の提案。リスクヘッジとして起業して会社をつくり社長になれ!これは凡人の地味な提案、ではないでしょう。

冷静に将来を見据えたときになぜ「会社に残る」のではなくて「起業」がいいのか? 著者の答えは日本において「雇用という仕組みが制度疲労を起こしているから」です。

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「雇用という形式」自体が制度疲労を起こし、自給自足的な仕事のあり方へのシフトが中長期的に確実な今、企業に所属している間にすべきは、来るべき中年起業への準備である。
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で、そこからさらに突っ込んで、

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現代社会における自給自足とは、とりあえず自分を全ての株式を保有する社長にしてしまうことなのだ。
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というんですね〜。これ分かりますか?ちょっと凡人には、おそらく毎日目の前の仕事を一生懸命している勤め人、には伝わりづらいのではないか、と思います。



会社にして様々な資本=ヒト・モノ・カネ・時間…これらに関する全ての裁量権を獲得する=社長になることから全てが始まる、ということです。
自分で会社をやってる人には感覚としてわかるはず、ですが。



あと、この本の前提として、自分の会社を成長させて金銭的に豊かになろうというものではない、ところが重要。カネより自由。

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中年起業のゴールはカネではなく、長く続けることにあり、起業の向き不向きは、裁量権が100%自分にある自由を楽しめるかどうかに尽きる。
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この「裁量権が100%自分にある自由」を楽しめるか、というのはかなりの部分、人によりますね。自由は責任と結果がセット。責任もなく結果も問われない「楽さ」というのと対極です。

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長年慣れ親しんだ会社を辞めて起業した場合、今までとは「色」の違うストレスを感じることになる。これは働き方の構造が変わったことを示す。サラリーマン時代のストレスの大半は「自分の意志ではどうにもならないことに対するストレス」だが、起業するとこれが「全部自分の責任になるストレス」に変化する。
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このセンテンスを読んで、檻の中で暮らすか、檻から出るかを自分で決めなければなりません。そして、檻の中で飼われる選択をしたなら、餌が前よりマズくなってきた、なんて文句を言ってはいけません(笑)。



その他、中年起業を決断する上での貴重なアドバイスもいくつか。ひとつ紹介します。

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「すでに小さな会社を経営している友人や知り合い」に独立を考えていることを話した際に「独立するの?じゃあ、私の会社手伝だってよ」と言われるか言われないか、である。
どの友人からも一切のお誘い(取締役になってくれ)がない場合は、起業しても失敗する可能性が高い。
----------------------------------

これが起業して成功するか否かのリトマス試験紙であり、「応援するよ」程度しか言われないなら起業計画は白紙に戻したほうが賢明、だと。



これは確かに自分自身のことを考えても、まわりで独立した人たちを思い浮かべても、かなりの高確率で独立その後、を占えるリトマス試験紙になると思います。
小さな会社の取締役だと役員報酬で月額50万くらい?それやりながら、自分の仕事もサイドでやってOKだから、くらいの話がなけりゃ年間600万の価値もないということ。それで起業しても危ういのは当然だと。



ということで、この本のターゲットはサラリーマン時代に「そこそこの会社でそこそこの仕事をしてきた人」ということですね。著者自身、日経BP社、ですし。

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中年起業で大切なのはローリスクであることです。本書で提案する中年起業では、会社勤めを20年以上経験したからこそ得られる、「経験」「人脈」「スキル」の資産を最大限活用することで、起業のリスクを大幅に下げることも重視します。
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「経験」「人脈」「スキル」これがある人は、会社に雇用されるという関係から離脱し、自分の人生を守るために(防衛的に)起業するべき、そこには「自分の人生の裁量権を100%自分が持つことの楽しさ」があるよ、というのがこの本の眼目です。



どうでしょう。20年間会社で培ったものを活かして、大きくならないけど安定した、そして全て自分で決められる自由な「会社」をもつ。これはひとつの「生き方」で今後増えるでしょう。

そんな中年起業を成功させるための心得。

----------------------------------
・儲かる会社ではなく、負けない零細企業を目指す
・会社の規模を大きくしない
・無形資産(人間関係・経験・健康)を大切にする
・過去に勤めていた企業から仕事を獲得する
・小さなプロジェクトをたくさん回し、小さな利益を積み重ねる
----------------------------------

なかなか本質をついています。



少し前に「ライスワーク→ライクワーク→ライフワーク」という三段跳びの起業心得が流行りました。まずは食うためにどんな仕事でもやり、ステージがあがったら好きな仕事で食っていけるようになる。そして最後は人生全てが仕事につながり仕事感覚はなくなる、というもの。

ただ、こういう志向の方は今時会社に20年も30年も勤めず起業してるはずです。



なので、この自分のそれまで培ってきた「資産」を活用した「防衛型自給自足経営」で起業する。この選択のほうが正しい、合ってるという40代、50代は多いのだと思います。






7.【編集後記】

「赤ペン」のコーナーで紹介した「中年起業」ですが、これはベストセラーになった「LIFE SHIFT―100年時代の人生戦略」に紐付けられる本ですね。



LIFE SHIFTの中で、これまでの「学ぶ → 働く → 引退」という人生サイクルはもうオシマイだよ、これから重要なのは有形資産とならんで「無形資産」だ、という考え方が明確に説明されました。

「無形資産」とは本の中では、1)生産性資産 2)活力資産 3)変身資産と解説されていますが、これを具体的に言えば「人間関係・経験・健康」です。



考え方としては、まずは、人生100年時代には「人間関係・経験・健康」などが、貯蓄や株や不動庵などと同様に価値がある、と考えるべきでしょう。



だから、今後この「人間関係・経験・健康」の価値を高めてくれるサービス、これが伸びていくと思いますね。



さあ、季節は春。競馬では今日はいよいよ春のクラッシック皐月賞のトライアル弥生賞でした。競馬ファンなら誰でも思う、弥生賞からダービーまでの時間の早さ。ようやく春だなんて言ってたらすぐに今年も残り半分、です。
色々、着々と進めないと、ですね。



今回も最後までお読み頂き、感謝いたします。



ご意見、ご要望は

info@fc-takemura.com

まで、お気軽に。



竹村義宏 公式メールマガジン

【発行責任者】 竹村義宏
【公式HP】http://www.fc-takemura.com
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◆発行者:竹村 義宏の簡単なプロフィール

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フランチャイズ・プロデューサー。

1966年茨城県取手市出身。清真学園高校から早稲田大学卒業後、平成元年株式会社ナガセ(東進ハイスクール)入社。東進衛星予備校のFC展開に携わる。
平成9年にFC総合支援企業であるベンチャー・リンクに転職。同社にて「車買取専門店ガリバー」を皮切りに「炭火焼肉酒家牛角」「TULLY'S COFFEE」「ITTO個別指導学院」
他、有名FCの加盟開発を経験。平成19年同社退社後、脱サラ個人起業向けFCのトータルサービス社に入社、パートナーサポート部マネージャーとして全国1000FCのサポート業務を経験。

平成21年フリーランスとして独立。「個別指導学院ヒーローズ」など複数のFC開発のプロジェクトに参画。
現在は業界を革新する可能性のあるビジネスの発掘からFC化を行い、その全国FC展開を支援する、FCプロデュース業を中心に活躍中。『エコランドリー マンマチャオ』では副業型FCとしてコインランドリーブームをつくり、
『日本初!授業をしない塾 武田塾』では営業マンをおかない、営業をしない新方式の加盟開発でFC募集開始から3年半で全国150校舎という成功例をつくりだす。

妻と子ども3人の5人家族+猫1匹で、千葉県新浦安在住。



▼仕事に関する問い合わせ等は



info@fc-takemura.com



までお願いします。

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今週のおすすめ!メルマガ3選

右肩下がりの時代だからこそ、人の裏行く考えを【平成進化論】
【読者数12万人超・日刊配信5,000日継続の超・定番&まぐまぐ殿堂入りメルマガ】 ベストセラー「仕事は、かけ算。」をはじめとするビジネス書の著者であり、複数の高収益企業を経営、ベンチャー企業23社への投資家としての顔も持つ鮒谷周史の、気楽に読めて、すぐに役立つビジネスエッセイ。 創刊以来14年間、一日も欠かさず日刊配信。大勢の読者さんから支持されてきた定番メルマガ。 経験に裏打ちされた、ビジネスで即、結果を出すためのコミュニケーション、営業、マーケティング、投資、起業、経営、キャリア論など、盛り沢山のコンテンツ。
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●人生を変える方法【人生をよりよくしたい人必見!誰にでもできる方法を組み合わせました。】
■「人生(自分)の何かを変えたい!」と思ってる方、まずは最初の1分から始めましょう!今日は残っている人生の一番初めの日です。今、「人生を変える方法」を知ることで、一番長くこの方法を使っていくことができます。コーチングで15年間実践を続けてきている方法なので、自信をもってお勧めできます。「人生を良くしたい!」と思うのは人として当然のこと。でも、忙しい生活の中で人生(自分)を変えることって諦めてしまいがちですよね。誰かに変える方法を教えて欲しいけど、その方法を知っている人は少ない。だからこそ・・・。
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サラリーマンで年収1000万円を目指せ。
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て公開します。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信しています。人生を意のままにするには、脳みそとこころの両方が進化しなければなりません。そんな進化とは何か?をお届けする四コママンガ付きメルマガです。2014年から4年連続でまぐまぐ大賞部門賞を受賞しました 学歴やバックグラウンドに拘わらず、人生を思いのままに生きるために必要な考え方が書かれた、「良書リスト」も希望者に差し上げています。
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