知って差がつく! 新フランチャイズ発想法

「新フランチャイズ発想法」第344号をお送りします!

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┃竹村義宏 公式メールマガジン
┃「新フランチャイズ発想法」第344号
┃平成28年9月11日(日)配信
┃
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業界歴25年、40を超えるFCに関わってきた、発行人、竹村義宏が
フランチャイズを上手に利用するための「考え方」「情報」をお送りします。
今年で7年目、ほぼ週1回日曜日に配信しています。


竹村のプロフィールはこのメルマガの最後にあります。
または下記のHPから御覧ください。

【竹村の公式HP】http://www.fc-takemura.com/
【竹村のfacebook】https://www.facebook.com/yoshihiro.takemura



今週もメルマガ開封ありがとうございます!



では、ここから本編です!

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1>竹村の一週間
2>今週のNEWS&お知らせ
3>今週のフランチャイズチャンネル
4>フランチャイズ ズバリこの一言
▼フランチャイズとは詭道なり(邪道ぐらいでちょうどいい!?)
5>Q&Aコーナー
▼ラーメン屋のFCは「難しい」んですか?
6>フランチャイズ用語解説
▼商圏<trade area>
7>今週の赤ペンチェック
▼新しくて流行りそうなことを、を節操もなく何でもやっていこうということ。
by DMM.com 亀山敬司会長
8>竹村義宏物語 第33回
▼サラリーマン最後の日に思うこと
9>編集後記

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それではここから本編です!



1.【竹村の一週間】

今週は出張もなくずっと、自宅。自宅率が高かった、ですね。
たまに「忙しいん方ですよね」と言われることもありますが、一緒に仕事している
FC本部の方なんかはおわかりだと思いますが、基本あまり忙しくはありません(笑)。
とにかく出なきゃいけないMTG、行かなきゃできない仕事、直接合わなきゃ進まない面談、
というのが、ものすごく減りました。基本は午前中はアポはいれず、面談は午後。
夜は会食があれば会食、なければ一人飲み(笑)、ですから。
そのかわり、土日は休みの週末感覚はありません。でもサラリーマンの時も、あまり
花金だ!なんて生活はしてなかったなぁ、と今になって思います。
もう一度サラリーマンするなら熊本か金沢、ですね。「花金」気分を味あわせていただく
ならそのどちらか、で。





2.【今週のNEWS&お知らせ】

▼武田塾の9月説明会は9月14日(水)と24日(土)の2回。
地方の方、時間が合わない方はSkype、個別面談も可能です。
http://goo.gl/UYcHkl

▼現在FC「0次募集」中の資格スクエア リアル鬼頭社長の新刊が幻冬舎から出ました!
初版1万部完売で、増刷5000部と絶好調!
『開成→東大文I→弁護士が教える超独学術 結局、ひとりで勉強する人が合格する』
http://goo.gl/CZS6YF






3.【フランチャイズチャンネル続々公開中!】

先週日曜日からの配信分です。

ベンチャー・リンク時代に凄かったFCを教えて!!vol.92
https://www.youtube.com/watch?v=_ZOPRSR_AoU

安くてうまい!!かつやは何で流行ったの?vol.93
https://www.youtube.com/watch?v=5eECDGbs77A

ベンチャー・リンクがおかしくなった経緯を教えて?vol.94
https://www.youtube.com/watch?v=_CGIaPpbW-0

意外と体育会系!?ベンチャー・リンクのSV部隊!!vol.95
https://www.youtube.com/watch?v=acZUlw3qeEg

元社員が語るベンチャー・リンク!!vol.96
https://www.youtube.com/watch?v=Cz3LezUe2WQ



今週も天童社長が連投です(笑)。

ベンチャー・リンクについて元社員がこれだけ語る、というのはもちろん過去に
ありません。

天童社長の話を聴いてみて、

未完成(だけど夢のある)FCを売って全国に店を作り、それを体育会系のSV部隊
が力づくで繁盛店にしていく。これがVLだったんだな、と改めて思いますね。

それにしても「リンクカード」なんて何年かぶりに思い出しました(笑)・
全国の風俗街にある「無料案内所」みたいな機能をもったFCだったんですが…
ちなみに米倉涼子のCMがあったんです。誰も覚えてませんが(笑)。

ベンチャー・リンク編は終了して、このあとのハウスドゥの話に続きますので、
ご期待ください。



フランチャイズチャンネルでとりあげてほしいネタ、質問&相談を募集中
です!
こんなはなしを聞きたい!などお寄せください!
info@fc-takemura.com

フランチャイズチャンネルのチャンネル登録はコチラから。
https://goo.gl/qeJW7U






4.【 フランチャイズ ズバリこの一言】

このコーナーでは毎週一つずつのフランチャイズ関連のフレーズを紹介し、
そこからフランチャイズの本質、成功につながる考え方を解説していきたい
と思います。



第7回目はこの一言、で。

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フランチャイズとは詭道なり(邪道ぐらいでちょうどいい!?)
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兵は詭道なりは「孫子の兵法」からです。

最新号の週刊ダイアモンド(2016年9月10日号)が「孫子」の特集です。



その中で、孫子の本もいくつか出している浅野祐一(東北大学名誉教授)が、
「孫子は日本人には合わない、それ故求められている」と書いています。

日本人の体質には無いか考え方であり、それを日本人は「無いものねだり」的に
求めている、と。

その日本人に合わない考え方の代表がこの、

「兵は詭道なり」

だということです。



確かに、「詭道」辞書で引けば

 詭道=ひとを欺く、だます

となります。



ビジネスにおいて欺く、だますは当然、NGです。



ただ、フランチャイズというビジネスにおける戦法は「詭道」である、
と理解したほうが、成功に向けての正しい戦略がたてられます。

もちろん「欺く、だます」対象は業界内の競合、です。



このコーナーの第2回で解説したとおり、フランチャイズは「弱者の戦略」
であり「弱者チェーン」が大手チェーンを戦ってひっくり返す、ためには、
この、いかに「敵をあざむく」か、という発想が大事なのです。



「詭道」よりもう少し知られた言葉に「邪道」がありますね。

「邪道」はもともと仏教用語で、

仏道に外れた不正な教えのこと、の意。
転じて、一般に、本筋に沿わない不当なやり方

ということです。



思えば、その後に業界をひっくり返したフランチャイズは、最初世に出たときは、
周りからあんなの「邪道だよ」と叩かれ、笑われたものも多い。

竹村の関わったもので言えば、この2つです。



まずは「車買取専門店ガリバー」。

このFCが展開しだした時、中古車業界からは笑われました。

素人が中古車買い取るなんて(笑)!
1台事故車を見抜けず買い取ったら10台分の利益が飛ぶんだよ(笑)!と。

現金買取なんて明日金がほしいアブナイな客しか来ないよ(笑)と。



そして「東進衛星予備校」。

学習塾に提案に行くと、何割かの塾の先生から、

「映像授業なんて教育への冒涜だ!」と、塾の先生方に怒られました。

「90分画像の授業で生徒が寝ないなんてわけがない、もしそんな時代になったら
オレは塾をたたむ!」とか。



そんなふうに笑われ、怒られながら、そのあとこの2つのFCは業界を変えるFC
になって競合に勝つどころか、新しい市場をつくりあげました。

ガリバーや東進衛星予備校は極端な例ですが、やはりその他の急成長したFCをみると、
どこかに「それまでの業界として理解できない」部分、をもっていたと思います。



すでに業界で成功している企業は常に「先のこと=業界動向」を考えライバルの様子を
見ながら「差別化」を一生懸命考えています。

そこにいきなり全く業界人とは別の発想が業界にあらわれると、ムリでしょ?と笑うか、
そんなのトンデモナイ!と怒るのです。

でも、そこには業界人のパラダイム(偏見)のメガネをかけてものを見て、新しい可能性
のあるものは認めたくない、という無意識レベルの感情があるわけです。

その感覚、感情がまず先にあって、そこからの後付で「成り立たない理由」がすぐに
頭に浮かぶ、これが業界人、というものなのです。



だから、

その後業界を変えるくらい伸びていくFCは、最初はその業界の中で、

「笑われるくらいに認められない」
「怒られるくらいに叩かれる」

ようなビジネスモデルである

ということです。



これは竹村が25年FC業界で仕事をしてきた中での「経験則」であり本質的なところです。



その業界の「王道」路線で戦うのは「強者の戦略」です。

フランチャイズはそこには行きません。



正直、「弱者」としてこれからフランチャイズ戦略で戦っていく側は、

「新しい王道は邪道から生まれる」

くらいに思っていて調度良い、のです。



業界からは、競合からは「邪道」に見える。
うまくいくはずない、と言われる。

別に敵をダマして、欺いているわけではないんですが、
敵はアタマがカタイんで自然にダマされているわけです。

「業界を揺さぶってひっくり返すフランチャイズ」というのはこれがあるんですね。

敵が気づいたときにはもう遅い、んです。




これがフェイント。

ここがまさに孫子の兵法でいうところの、



「兵は詭道(きどう)なり」



だと思ってます。



ガリバーが「車買取専門店」という市場をつくってしまったあと、トヨタが「T-UP」
で参入しましたが、もう遅い。

東進衛星予備校が伸びたあと、代ゼミが「サテライン予備校」で参入しましたがもう遅い。

どちらも市場を奪い返すことはできませんでした。



業界常識にとらわれず「新しいこと」をフランチャイズを使って拡めた東進、ガリバーは
まんまと「詭道」に成功したわけです。





5.【Q&Aコーナー】

このメルマガによせられたり、面談などで直接出た相談・質問の中から
読者の皆様にシェアして役立つというものを選び、質問に回答していき
ます。

時には「人生相談風」に、時には「知恵袋」風に。



このコーナーへのご質問・相談は随時受け付けます。
info@fc-takemura.com

あるいは、下記ホームページのコンタクト欄よりおよせください。
www.fc-takemura.com



それでは今週の相談、です。


ラーメン屋のFCは「難しい」んですか?
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Q.将来の独立を目標に就職して5年、400万円の自己資金を貯めました。
飲食店経営を夢見ていますが、まずはラーメン屋から始めることを考えていくつかの
FCの資料を取り寄せました。ラーメン屋に決めた理由は子どもの頃からラーメンが
好きだったことと、自分が店に入って頑張れば儲かりそうだと思えることです。
ただ、飲食に詳しい方にきくと多くの方が「ラーメンFC」は難しいよ、厳しいよと
いいます。競争が激しいよ、という意味でしょうか?

このメルマガも難しいですが、頑張って読んでます。

東京都 Fさん(23歳)
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ラーメンFCの歴史は古いです。1970年代初期に「どさん子ラーメン」が全国にFC展開して
1000店舗以上を広げました。ただ、麺・スープともに店舗ごとの画一化がはかれず、同じ
「どさん子ラーメン」でも店ごとに味が違う、などの評判がたちました。
「どさん娘」や「どさん子大将」など似たようなFCがあとを追ったこともありますが、
ラーメンFCは味の均一化が難しい、という認識のもとになっていると思います。
そんな中、これも80年代に展開が始まった古いチェーンである「天下一品」は京都でつくった
スープを毎日空輸するというやり方で、新しい繁盛FCをつくったと思います。
この「FCとしての味の画一化問題」については、ここ数年の技術革新でかなり改善されたと
思います。本部のセントラルキッチンでつくったスープをレトルト、あるいは冷凍ブロック
にして各店に提供し、大きな味のブレがなくなってきています。

「ラーメンFCの本部選び」は竹村からみても何とも難しい、」ですね。本部は沢山あります。
有名ドコロで、らあめん花月嵐(FC店舗数NO1)、くるまやラーメン、喜多方ラーメン坂内、
大阪王将のよってこや、物語コーポレーションの丸源ラーメン…
ただどれも「看板目指してお客が来る」というチェーンではないでしょう。そこそこの
ブランド的安心感はあり、ファンはいると思いますが。
そして、これらのどれがいいかと迷っていると、「フリーネーム系」と呼ばれる店舗名は自由
につけてOK、加盟金、ロイヤリティなし、のような募集もあります。
店舗づくり含めた開業指導や研修はしてくれる、と「FCに入るのはバカバカしいですよ」
と宣伝しています。ラーメンチェーンは、麺とスープを本部から購入することになるので、
本部としては月々のロイヤリティを徴収しなくても、傘下の店が増えれば売上が上がるので、
あえてFCにせずに、ボランタリーチェーン的に展開しているのです。
さて、一般的なアドバイスになってしまいますが、看板統一のFCに入るなら、やはりその店の
メイン商品の「味」が個人的に好き、であることがいちばん大事、でしょう。
花月嵐に加盟するならやはり「ニンニクげんこつラーメン」が大好き、なのが条件です。
あとはメイン商品以外に本部が季節限定で出してくるメニューの商品開発力。これはFCに
加盟する、という立場からは大事です。統一看板のFCに加盟する、ということは自分の店で
味を工夫する、というような「自由度」はありません。なので味の品質やメニューの開発、
といった部分は、本部を信頼して任せ、オーナーはオペレーションに専念することになります。
逆に、チェーン店の味には疑問があり、ある程度自由にやりたい、やれる自信があるという
場合は、フリーネーム系か開業コンサル系と契約してスタート、ということでしょう。
この場合、開店後の仕入れ、オペレーションについて契約上どこまでの縛りがあるのか、
は要確認。そして開業コンサル系は店舗の内装施工費などが、標準よりかなり高くなっている
ことも多いので注意。(そこで儲けるので)。

最後に、ラーメンFCというよりこれはラーメン業態の難しさ、ですが。「流行がある」ことと
「近くに競合店ができる」の2つです。
少し極端な例ではありますが、TV番組マネーの虎でもレギュラーとして人気だった川原社長の
「なんでんかんでん」。一時期は環七の店が一日100万を売り上げる、という超繁盛店でしたが、
近くに「とんこつラーメン」の美味しい店が次々とできると、繁盛時「ここでしか食えない」
と言われた味は「マズイ」という評判に変わりました。川原社長自身が「結局最初のうちは
とんこつが少なかったってこと」とのちに語ってますが、正直「流行りの店」というのは
そんなもんなのです。
ラーメン店は飲食業としては初期投資が低いので参入はしやすい。その代わり、流行っている店
の隣に、目の前に競合店が開店する、ということはよくあるのです。これがラーメン業態の競争
の厳しさ、難しさでしょう。ただ、そこは割りきってみたらどうでしょう。流行ったらそういう
こともありますが、繁盛店なら初期投資の回収は早いです。23歳で気力・体力も十分だと思い
ますので、365日店に入って自分が頑張れば、社員を使った店よりも損益分岐点がはるかに低い
ので、利益が残るでしょう。何もラーメン屋を10年やるわけではないのですから、ガツッと
入ってしっかり儲けて次の店の資金にしましょう。
23歳でで400万貯めるガッツとこのメルマガを読みこなす読解力をあわせもつ方はそういません。
成功して立派なチェーンを作ってください。






6.【フランチャイズ用語解説】

「フランチャイズは誤解された業界である」というのはよく言われること
です。

それを象徴することとして、フランチャイズ用語としてよく使われる単語
の意味解釈すら、使う側と受け取る側でズレているということがあります。

面談をしていて、加盟金、ロイヤリティ、スーパーバイジング、テリトリー…
という超重要な単語すら、正しい解釈がなされていない場合があります。

このコーナーではフランチャイズ用語について竹村流にきちんと解説する
ことで、誤解をとき正しい見識をつけていただきたい、と思います。



本日の用語はコレ。

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商圏<trade area>
----------------------------------r

商圏(しょうけん)とは、ある商業施設が顧客を集客できる地理的な範囲をいう。
商圏の中心から辺縁部までの距離を商圏距離、その施設を利用しているか否かに関わらず
商圏内の全人口を商圏人口という。フランチャイズにおいてはこの商圏人口が加盟店の
テリトリーと密接に関係してくる点が重要である。
そしてもっとも重要な点は、FCネットワークが拡大していくにしたがって、この商圏は
小さくなっていく、ということである。逆に言えば、近隣店舗が増える→商圏が狭まる→
商圏人口における店の利用のシェアが高まる、結果商圏は狭くなったが、売上は上がる
という状況を、フランチャイズはつくっていかなければならない。
これが「スモールテリトリー、ビックシェアを目指せ」という意味である。
これが実現できないと(実現されていく実感がないと)、加盟店は商圏は広いほどよい
と考えるので、加盟店を拡大したい本部の意向と対立する。
いずれにしてもFC全体を成功させていくうえでは、「商圏を狭くしてそれでも売上が
減らない=利益率が上がる」状態をつくっていかなければならない、これは本部、加盟店
ともに共通認識としてもたなければならない、と考える。
また、FC業界では「商圏」と「立地」がゴチャマゼに使われる場合がある。「商圏」は
面で「立地」は点。良い物件を探す、というのは良い商圏の中で良い立地を探す、という
ことである。FC店が失敗した時「物件が悪かった」で片付けられる場合が多いが、
「立地」が悪かったのか、「商圏」が悪かったのかでは大きく異る。






7.【今週の赤ペンチェック】

このコーナーは竹村が、日々読んだ本や聞いた話等の「日々情報」から
刺激を受けて、考えたことなどを綴っていきます。

竹村の健忘録的なところもありますが、参考になればと思い公開します。

フランチャイズとは直接関係ないものも多いですが、ご了承下さい。



今週はこのフレーズ。

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一見節操もなく何でもやってるように見えるけど、
新しくて流行りそうなことを、を節操もなく何でもやっていこうということ。

DMM.com 亀山敬司会長
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今や企業価値が10億ドル以上で非上場の“ユニコーン企業”といわれるDMM.com。

2年位前から、それまで表に全く出なかった創業者の亀山敬司会長が、少しづつ
対談などでメディアに登場されるようになりました。
テレビでもたまに「顔以外」は紹介されたりしてますね。

亀山さんは、高校卒業後、大原簿記学校に通って簿記一級をとるものの、講師の先生に
「これから税理士は儲からない」と言われて、露天商としてのアクセサリー売でスタート、
地元金沢に戻って雀荘、プールバー経営、そこからビデオレンタル店を成功させて、
アダルトビデオ業界に参入、今につながります。



ネットではインタビューやら対談やらいくつか拾えます。
どれを読んでもどれを聴いても、
「頭ががイイ」というのはこういう方のこと、と思わされますね。

勉強してるとか、偏差値が高いとか、アタマの回転が速いとか、勘がいいイイ、キレ者だ、
とかそういう断片的なことではなく、とにかく総合的に「頭がイイ」。

「考える」ということに脳ミソが抜群に働いてる、という感じでしょうか。



例えば、ビデオレンタル店を繁盛させていた頃の話で、

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ビデオレンタルというのは原価ゼロの商売。
10回くらい貸して仕入れ値を回収したらあとは100%利益。
だから24時間営業にするのは当たり前。
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でも、当時ほとんどのビデオ屋が23時とか24時に閉店してた、と。

確かに30年近く前ですからコンビニすら7時〜23時。
世の中の常識として夜はお店を閉めるものです。



ただ、ビデオ屋はビデオ1本800円(当時それくらいしたのです)でレンタルされれば、
そのまま800円の利益。

電気代とアルバイト一人の人件費だけですから、普通に「考えて」、開けとかないほう
がオカシイ、のです。

考えれば当たり前の話です。



そうやってビデオレンタル店を繁盛させるわけですが、石川県加賀市を出なかった。
人口6万ちょっとの加賀市だけで5店舗出して繁盛チェーンをつくります。

そして、加賀市で成功したから、隣の小松に進出とか、金沢市で大きなビデオレンタル店
を出して勝負!とか思わない。



それは、

----------------------------------
ビデオレンタルは物を買うのではなく借りて返すから、商圏が小さくしたほうが
お客は便利でたくさん来る。
----------------------------------

これも「考えれば」当たり前な話です。

ビデオデッキを買うなら大きい店で選んで買いたいので金沢まで行くが、ビデオレンタル
は小さくても近くがいい、ですから。



大都市の駅前に大きな店をつくるよりも、小さなテリトリーを独占したほうが利益率
が高く、かつ経営が安定している、わけです。



ただ「ビデオレンタル」は当時想像以上に流行したので、その安定が脅かされることが
起こります。

北陸で一気に成功していた大手「ビデオシティ・グループ」が加賀市に進出する、
という噂が流れたのです。



そのときの亀山さんの対応が見事。

なんと、ビデオシティ・グループに自ら出向き、御社のフランチャイズになるから
加賀市には進出しないでくれ、と申し出て、看板替えをするんですね。



これは普通に考えたらなかなかできません。
普通は「来るなら来てみろ」でしょう。加賀市では圧倒的シェアなんですから。



そしてビデオシティのFCになる加盟条件も、看板替えをして売上が伸びた分について
ロイヤリティを支払う、という特別な契約にする機転と交渉力。

これも自分の商売について常に「よく考えて」いるからできるのです。



そして、一難去ってまた一難、今度はTSUTAYAの駅前大型店舗の進出が決まりかける。

これに対しては、なんと駅前にTSUTAYANの内装をそのままマネた大型店を先に開店
してしまう、という戦略で阻止。

見事、です。



そして、ビデオレンタル屋だけは長くは儲けられない思って、ビデオ制作と販売の事業へ。

エロビデオ販売、です。



この販売手法がまた見事。

セルビデオ屋さんに100本送りつけて、2ヶ月後、残ったビデオと売れた分の代金を回収する。
問屋も営業マンもいらない画期的な手法。

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とりあえず貸すだけで、売れた分だけ回収するなら置く店側はリスクない。
問屋や営業マンがいないから、エンドユーザーに直接売っている、ということで、
問屋が売りたい儲かるビデオと、ユーザーが観たいビデオのギャップがわかった。
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なるほど、この方法ならどのエロビデオが本当に求められているのか、その傾向がわかりますから、
当時それは重要だったのでしょう。



ものすごく儲かるビジネスなので、これができた、といえます。

もちろん何店かは返してこないところも潰れちゃう店もあったみたいですが、
それは無視できる率。問屋が潰れたときの不渡り、と比べたら問題にもまらない、と。


そもそも送り返されてきた売れないエロビデオに、今度は売れるエロビデオを再ダビングして
パッケージだけ変えてまた送る、わけですから。
これで新品(笑)。売れない在庫が売れる新品にダビングだけで変わる。スゴイ商売。

潰れたスーパーの店舗に何百台もビデオデッキ置いて、パートのおばさんたちがひたすらダビング
していた、そうです。



キーワードは効率。ロスを無くしてスピードをあげる。

この考え方が、インターネットビジネスにつながっていくんですね。



そこから、ちょっと昔は太陽光発電、今や3Dプリンター、その他へ。



YouTubeで拾える経沢香保子さんとの対談では

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一見節操もなく何でもやってるように見えるけど、
「新しくて流行りそうなことを」を節操もなく何でもやっていこうということ。
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そのアンテナはどこに張り巡らしのか、というと別に特別意識しない、と。
「新しもの好きの性格」だけだと。



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今の世の中は情報が多すぎて、あふれる情報から自分が何をやればいいかがわからない
人が多い。いい情報があっても行動しない。
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それはその通り、だと思いますが、

太陽光発電はNHKの「クローズアップ現代」を観て、ドイツで注目されているのを知り、
TV画面に写ってたロゴマークから会社を割り出し、社員に即ヒアリングに行かせた、

とそうです。もちろん震災前の話です。



やはり、

「情報即行動」

この反応レベルが違うのでしょう。




常に未来のことを考えている「新しもの好き」が、
瞬間瞬間で「やっちゃえ!」と行動を起こせるところが亀山さんのスゴさ、ですね。



最後に、NewsPicksで読めるホリエモンとの対談から。
この二人堀江さんが24歳のときに金沢まで訪ねていって会ってるんですね。

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「亀山:でも、同時にすごいやつだと思った。24歳の若者が「ヤフーなんかすぐに超えられます」
なんて言ってるんだから。」
「堀江:…。あと、亀山さん、覚えているかわからないけど「来年にはアマゾンが日本に来る。
対抗しなきゃ」って言ってたんですよ。」
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この会話が19年前の1977年。

この時点では世の中には知られてない二人が、金沢でものすごい話、してたんですねぇ。






8.【竹村義宏物語】

来年50を迎えますので半生記を「私の履歴書」風に。

私の人生50年を振り返っていきたいと思いますが、実は裏の目的としては、
これまで竹村の関わってきた方々について語ることです。

たとえば、FC本部社長だけで30人以上出会ってきたわけですから、
その中から思い出に残るやり取りを書くだけでも、かなり面白いのでは?
と勝手に思ってます。

果たして何回になるか?は計算できません(笑)。

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<第33回>

トータルサービスは1年半で退職しました。
その前に勤めたナガセ(東進)は9年半、ベンチャー・リンクは10年ですから、
かなり短い。転職するときはさすがに3年は勤めよう、くらい思っていたと思いますが、
1年半で脱サラの個人起業FCについてかなり理解した、と思いました。
このコーナーでも書いたとおり本当に勉強させてもらったので、もう少し会社の業績に
貢献して恩返しをしっかりして辞めなければ、という気持ちもありました。
アメリカの研修旅行まで行かせてもらってるわけですから。
ただ、学ぶことが多い、日々気づかせてくれるという状況に素直に感動して自己成長
していく、という人間的素直さ、が私にはなかったのだと思います。
トータルサービスで教わったのは「脱サラFCの極意」ではなく「堅い経営とは」という
ことだったのだと今は思います。そしてそんな「堅い経営」をする企業にサラリーマン
としてきっちり勤務する、ということが、私にはイメージ出来なかったのです。

最後に、トータルサービスらしさを示すエピソードをひとつ。
この会社の最後の給料はナント手渡し、なのです。人事関係の書類とかは人事の方と
郵送のやりとりもできるのですが、給料は辞めた後わざわざ会社に行って社長のところ
に取りにいかなければならないのです。なので私が最後に会社に行ったのは、退職して
1ヶ月後です。「けっこうコレそのまま取りに来ない人いるんだよ」と言われて渡された
時の山口社長の眼光は忘れませんね。確かに私でも辞めることに対して少なからずの
後ろめたさはありましたので、何割かの確率でそういうケース、とりに来ない人もいる
のだろう、と理解しました。
その最後の給料が入った封筒を手にして私のサラリーマン人生は終わりました。
合計21年、ですね。

「もっと早く独立すべきだった、と思いませんか?」とたまに聞かれますが、こればかり
は答えようのない質問ですね。
性分として、大きな目標などは持たず、流れとその場の感情に任せて上手くいってきた、
と考えるタイプなのです。いいこともあり悪いこともあったが、結果それが今の
「いいこと」につながってるかな、と思ってしまうわけです。
少なくとも晩酌してしまえば(笑)。
なので「もっと早く独立すべきだったのでは?」と問われても、関係のうすい相手だったら
「それは無理だったと思いますよ」で片付けるでしょう。

もちろん時間として「21年」は長すぎます。ただ、トータルサービスは1年半で学べたん
だから、ナガセ(東進)もベンチャー・リンクも3年もいればわかったでしょ、と言われても、
イメージができません。
やはり、ナガセの9年半の東進衛星予備校というFCがゼロから試行錯誤して拡がる経験、
ベンチャー・リンクの10年で前後半の盛と衰、ふたつの経験、これを人から伝え聞く話
ではなく、当事者として経験できたから今がありますからね。
そしてもうひとつ思うのが、「経験からの認識を上書きする」ことの大事さ、ですね。
ナガセ(東進)からベンチャー・リンクに転ったとき、ベンチャー・リンクからトータル
サービスに転ったときに、どちらも「前やってたことは何だったんだ!?」という感覚が
あったのです。この感覚によって、前の経験が「上書き」されるのです。
前の経験を含めて経験値がバージョンUPするのです。

そういう意味から私のようなタイプの人間は様々「転ず」べきだということは思います。
だから3つの会社を経験できたことは、少なくともひとつの会社に在籍しつづけたより断然
良かった、と言い切れます。
ただ私とは真逆のタイプ、もいますね。そういうかたの多くは新天地に転ったときに、
以前の成功体験を上書きできず、引きずるタイプです。
そうすると、新しい場所の「理解できない」ところが、「ダメなところ」に見えてしまう
のでしょう。こういう人は転職したりしちゃダメですね。過去の経験が邪魔して新しい会社
では成功できません。

なので「もっと早く独立すべきだった、と思いませんか?」という質問に、もう少し丁寧に
答えるとすると、「21年は長すぎると思う、しかしこういう3社で21年実務をした経験
というのは、フランチャイズ業界において他の人にはない絶対的に有利な価値だと常に
感じるので、「長すぎる」を差し引いても仕事上は大幅プラス」というところでしょうか。

あともうひとつ、少々与太話になりますが21年サラリーマンを続けてしまった大きな理由
がある気がします。それは、自分には独立起業はとても無理だろう、という認識です。
自信がなかった、のです。
仕事に対してではありません。
単に「会社に行かなくなったら昼から酒を飲んで仕事をしないのでは?」という不安です。
これ、実は20代のときに少しだけ同棲していた彼女から言われたフレーズがもとになって
います。ある日永瀬社長に理不尽に怒られて頭にきたので、午後からサボってマンション
にいた彼女を連れだして、ロマンスカーで箱根の温泉に行っちゃたんですね。
もちろん電車の中から飲みまくり、ですから彼女としてはヤレヤレだったでしょう。だから
「会社に行かなきゃずっと飲んでるでしょ?」と怒られたわけです。まぁ半年くらいは一緒に
暮らし方なので、説得力がございます…
言葉というのは恐ろしいもので、その時の感情にグサッと刺さった場合には、その後の思考、
行動にまで大きな影響を与えますね。その後15年以上、独立しよう、起業しよう、会社を
起こそうなんて気持ちは起きなかったのですから。
人に独立を、起業をすすめる仕事をしながら、自分では「僕は向いてない、無理ですよ、
昼から酒飲んじゃうから(笑)」なんて言ってたわけです。聞いてる方は冗談だと思ってたと
思いますが、言ってる本人はいたって真剣だったのです。

トータルサービスで最後の給料袋(笑)を手にした後、新宿西口の住友三角ビルから歩いて
歌舞伎町へ。昼12時から開店してる「かっぱ」という居酒屋で焼き鳥つまみにホッピーを
あけながら、大丈夫か?毎日ココに来るんじゃないだろうな、と本気で不安でしたからね(笑)。

さて、ここからいよいよ独立後、の話となります。
次回、これは「失敗談」です。あまり失敗したとは思わないタイプですが、私の人生において
唯一、この時期だけは「間違った」といえるものです。乞うご期待(笑)

<つづく>
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9.【編集後記】

前々回くらいの「赤ペンチェック」で紹介した、鳥飼重和弁護士の、

「稼げる弁護士になる方法」という日本をAmazonで買ってみました。
(kindle化されていないのでマーケットプレイスで1円+送料)

タイトルはあんまり良くないですが、意外に面白い。


今や日経の「活躍した弁護士ランキング」常に上位ランクの鳥飼先生は、
なんと39歳で司法試験合格、42歳で弁護士登録、という遅咲きなんですね。



そこからトップレベルに「稼げる」ようになるには…

やはり、人と同じ方向にいかない、ことですね。

人と同じ方向に行くのは、空車の後を走る空車のタクシーのようなもの、だと。



タイトルはあんまり良くないですが、意外に面白い本でした!



今週はこんなところで。

最後までお読頂き、感謝いたします。




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◆発行者:竹村 義宏の簡単なプロフィール


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▼千葉県浦安市マリーナイースト在住の49歳、
妻と子ども3人の5人家族です。

▼平成元年、早稲田大学卒業後、
株式会社ナガセ(東進ハイスクール)に9年間勤務。
主に「東進衛星予備校」のフランチャイズ事業に携わる。

▼最初はなかなか加盟校の生徒が集まらず、
苦労するも、あるビジネス上のアイデアをきっかけに
全国で生徒が集まり出す。

▼オセロで黒が一気に白に変わっていくような快感を
ビジネスで体験しました。

▼これでフランチャイズの面白さに取り付かれ、
より幅広いフランチャイズの仕事がしたくなり、
フランチャイズ事業支援のコンサルティング会社
株式会社ベンチャー・リンクに転職。

▼ここで10年。
直接携わったFC本部は7つ、
フランチャイズは20以上になります。

▼ここでは、数多くの成功もしましたし、
失敗もかなりありました。
上場した本部も数多くあれば、
残念ながら短期で本部自体消えてなくなった
フランチャイズもあります…

▼2001年1月1日、21世紀の初日の出を、
ハワイへ向かう豪華客船「飛鳥」から
FC事業で大成功した社長の方々
と見たのは、古き良き(?)思い出です。

▼その後、
株式会社トータルサービス
(カーリペアを中心とするフランチャイズ本部)に移り、
「個人起業のフランチャイズ」について、
様々な勉強をさせていただきました。

▼2012年以降
「フランチャイズ起業」で成功確率を上げる、
をテーマにいくつかのプロジェクトで
フリーエージェントとして動いています。


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発行周期: ほぼ 週刊 最新号:  2019/02/17 部数:  305部

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