東京都エイズ通信

東京都エイズ通信第137号

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                         東京都エイズ通信第137号
                         2019年1月30日(水)発行

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東京都エイズ通信第137号のラインナップ

● 平成31年1月1日から平成31年1月28日までの感染者報告数(東京都)

● 平成30年度 医師向け梅毒研修《後期》を開催します!

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● 平成31年1月1日から平成31年1月28日までの感染者報告数(東京都)
  ※( )は昨年同時期の報告数

HIV感染者       14件  (16件)
   
AIDS患者          3件  ( 3件)
   
合計            17件  (19件)

AIDS患者数については同数、HIV感染者については昨年同時期を下回っています。

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● 平成30年度 医師向け梅毒研修《後期》を開催します!
近年、都内の梅毒患者報告数は急増しており、平成29年には調査開始以来過去最
多の1,788件となりました。梅毒の症状は、皮膚、粘膜、リンパ節等、全身に
出ます。
そこで、東京都では、梅毒感染者が受診する可能性が高い都内の内科や皮膚科等の
医師向けに、診療に必要な知識や情報が得られる研修を実施いたします。
日常の診療を行う上で有用な機会になると思いますので、是非御参加ください。

<第1回>
日  時  平成31年1月30日(水曜日) 19時30分から20時45分まで
場  所  AP東京八重洲通り(P+Q+Rルーム)
      中央区京橋1-10-7 KPP八重洲ビル7階
定  員  264名
研修内容  梅毒患者を見逃さないために:診断のポイントと治療の要点
講  師  東京慈恵会医科大学  皮膚科学講座  教授  石地 尚興 氏

  ※申込期限  当日参加もできます。

<第2回>
日  時  平成31年2月19日(火曜日) 19時30分から20時45分まで
場  所  CIVI研修センター秋葉原(D205ホール)
      千代田区神田須田町1-5-10 相鉄万世橋ビル2階
定  員  231名
研修内容  今、知っておきたい梅毒とHIV/エイズの最新情報
                     -現場で役立つ診療のポイント-
講  師  都立駒込病院 感染症科 部長 今村 顕史 氏

  ※申込期限 2月12日(火)まで ※FAX又はWebよりお申込みください。
   詳細は以下URLをご確認ください。

<第3回>
日  時  平成31年3月4日(月曜日) 19時30分から20時45分まで
場  所  たましんRISURUホール(小ホール)
      立川市錦町3-3-20
定  員  246名
研修内容  性器梅毒・性器外梅毒の症状と、梅毒患者のマネジメント 
講  師  しらかば診療所 院長 井戸田 一朗 氏  

  ※申込期限 2月25日(¥月)まで ※FAX又はWebよりお申込みください。
 
  詳細は以下URLをご確認ください。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kansen/30_baidokukensyu.html

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        TOP-HAT News(トップ・ハット・ニュース)

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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズ&ソサエティ研究会議が東京都の委託を
受けて発行するHIV/エイズ啓発マガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の
事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ち
の方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。

                            エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部
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<目次>
1 はじめに いまこそ持続と充実を

2  多言語情報サイトH.POT 開設

3 『Global Topics(グローバル・トピックス)』創刊 

4 『滞日外国人のHIV治療アクセスの変化と課題』 

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1 はじめに いまこそ持続と充実を
 遅ればせながら明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
 2019年は変化の年ですね。平成が終わり、5月から新しい元号がスタートします。
秋にはラグビーW杯が日本で開催され、東京は2020年のオリンピック・パラリンピッ
クに向けた準備が急ピッチで進みます。
 HIV/エイズ分野はどうなるのでしょうか。厚生労働省エイズ動向委員会が昨年8月
にまとめた2017年集計の確定値では、新規HIV感染者・エイズ患者の年間報告数が14
00件を下回りました。11年ぶりのことです。2018年に入ってからも東京都の報告数
は年末まで減少傾向が続きました。あくまで報告ベースの数字なので、実際の感染
がいま減っているのかどうか、それは分かりません。しかし、期待は持てます。201
9年も報告件数が減少することを目指しつつ、実際の感染発生も減っているのだとし
たら何がその要因になっているのか、データの詳細な分析が必要になります。
 国際的に見ると、治療の普及が予防にもたらす効果(予防としての治療=T as 
P)は、新規感染推計を見る限り、期待されるほどの効果を上げていません。今年は
隔年で開かれる世界レベルのエイズ会議(国際エイズ会議)の間の年なので、医科
学研究に焦点を当てた第10回国際エイズ学会HIV科学会議(IAS2019)が7月21日から
4日間、メキシコシティーで予定されています。国際会議よりは小規模になりますが、
最近は医科学研究の専門家だけでなく、HIV/エイズに関連する社会分野のアクティ
ビストの参加も増えています。科学と社会的な実践との間の垣根が取れてきた証拠
であり、このこと自体が40年近いHIV/エイズ対策の蓄積がもたらした大きな成果と
いうべきでしょう。
 また、日本を含むアジアのHIV/エイズ対策に関しては、9月18日から21日まで、
オーストラリアのパースで第13回アジア太平洋地域エイズ国際会議(ICAAP2019)が
開かれます。日本にとってはIAS会議よりこちらの方が重要かもしれません。
地球人口のほぼ6割を占めるアジアは、国によって流行の程度が大きく異なり、フィ
リピンのように日本の近隣で急速に感染の拡大が報告されているところもあります。
これまで何とか感染の拡大を抑えられてきた日本も、その成果に安心していると流
行への社会的な関心が低下し、現在の対策の持続すら困難になってしまいかねませ
ん。2020年のオリンピック・パラリンピックを控えた東京では、国際的な人の交流
もこれまで以上に密になってくることを考えると、現状に満足してしまうことが感
染リスクの拡大につながる恐れもあります。HIV/エイズは流行が静かに進行してい
くタイプの感染症であることへの目配りも大切です。
治療研究の成果とその普及、HIVに感染している人、感染の高いリスクに曝されてい
る人への支援、HIV感染や性に関わる差別と偏見の解消など「いま何が必要なのか、
やるべきことはもうわかっている」ということはHIV/エイズ分野の国際会議でこれ
まで繰り返し指摘されてきました。問題はそれを実行できるかどうかです。そして、
自己満足に陥ることを警戒しつつもあえて指摘しておけば、東京は必要な選択肢を
比較的うまく実践できてきた数少ない国際都市のひとつでもあります。
ただし、それはあくまで中間的な成果であり、流行はいまなお続いています。「エ
イズはもういいだろう」と考える社会的、あるいは政策的な油断こそが、HIV/エイ
ズの流行の最大の拡大要因であることはいま、世界が共有する認識となっています。
成果の継続と対策の充実をはかり、2020年という節目の年を迎えることができるか
どうか。そのカギを握っているのが今年1年であることは、年の初めに改めて確認し
ておく必要がありそうです。



2 多言語情報サイトH.POT 開設
 『H.POT ~HIV multilingual info Japan~』は《日本にいる、日本語を母語とし
ないゲイ・バイセクシュアル男性のために、HIV/AIDSの基本情報をそれぞれの言語
でまとめたウェブサイト》です。中国語(簡体字、繁体字)、韓国・朝鮮語、タイ
語、フィリピン語(タガログ語)、ベトナム語、ネパール語、スペイン語、ポルト
ガル語、英語、日本語の11言語に対応しています。こちらでご覧ください。
 http://www.hiv-map.net/h.pot/
《HIVマップの制作チームと、沢田貴志さん(シェア=国際保健協力市民の会/港町
診療所)、滞日外国人支援をされている団体・個人、海外の研究者・医療者、NOT A
LONE CAFEのチーム、厚労省のエイズ対策政策研究事業「外国人に対するHIV検査と
医療サービスへのアクセス向上に関する研究」などとのコラボレーション》による
成果でもあります。



3 『Global Topics(グローバル・トピックス)』創刊 
 世界の三大感染症であるエイズ、結核、マラリアについて国際的な動向や課題を
簡潔にまとめた「Global Topics(グローバル・トピックス)」(季刊)がグローバ
ルファンド日本委員会(FGFJ)から発行されています。創刊号は《結核の最新動向
》。第2号は昨年12月1日の世界エイズデー30周年に合わせ《世界のエイズ対策資金
の動向》が紹介されています。FGFJのサイトでPDF版をダウンロードできます。
 http://fgfj.jcie.or.jp/topics/2018-12-01_global-topics-vol-2



4 『滞日外国人のHIV治療アクセスの変化と課題』
 日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス(JaNP+)が公式サイトで、日本に
住む外国人のHIV診療を特集しています。報告者はシェア=国際保健協力市民の会副
代表で、横浜の港町診療所の所長でもある沢田貴志医師です。
 https://www.janpplus.jp/
 1990年代から滞日外国人のHIV診療を続けてきた沢田さんによると、2000年以降、
治療アクセスの改善が進む一方、現在でもなお、外国人が検査や治療を受けるうえ
で言語が大きな障壁になっています。また、技能実習生や日本語学校などで学ぶ留
学生の生活基盤は脆弱なことも大きな課題で、沢田さんは『効果的なエイズ対策は、
HIV陽性者の人権をしっかり守ることを抜きには実現しません。日本で生活する外国
人が、安心して検査を受けられ治療の相談ができる環境を整備していくことが急
務』と指摘しています。

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次号の予定

2月下旬発行予定

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□東京都性感染症ナビのホームページ
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/seikansensho/index.html

□東京都福祉保健局エイズ対策担当のホームページ
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kansen/aids/index.html

□メールマガジンに関する御意見、御感想等の連絡先
S0000312@section.metro.tokyo.jp

□東京都内でHIV検査を受けたいとき
  「東京都HIV検査情報Web」 http://tokyo-kensa.jp/ 

□HIV/エイズについて相談したいとき
  「東京都HIV/エイズ電話相談」 03-3292-9090
  月曜日から金曜日まで 午前9時から午後9時まで
  土曜日・日曜日・祝日  午後2時から午後5時まで

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発行周期: 月刊 最新号:  2019/01/30 部数:  328部

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