奈良検定お勉強日記

奈良検定お勉強日記 Vol.513


カテゴリー: 2018年10月22日
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◆奈良検定お勉強日記◆          2018.10.22   Vol.513
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奈良検定関係のおベンキョウをした内容をメルマガにしてお届けします。

過去問を中心としたお勉強が中心ですが、問題に関する雑談なども取り混ぜて
お送りしたいと思っていますので、既に合格された方にも読み物として読んで
いただけるとうれしいです。

発行人は
2010年(第4回)に2級、
2011年(第5回)には1級、そして
2012年(第6回)にはソムリエに合格をしました♪

■□■ 本日の内容 ■□■

<< 奈良まほろばソムリエ検定 2018年 1級 問31~40 >>

問31 天香久山の山頂にある神社はどれか。
ア.国常立神社 イ.天香山神社 ウ.天岩戸神社 エ.畝尾都多本神社

問32 大神神社の神宮寺であった大御輪寺は、明治維新の廃仏毀釈の影響を受け、
現在はどうなっているか。
ア.大神神社から独立した寺院になっている。  イ.大神神社若宮社の大直禰子神社になっている。
ウ.三輪寺と改名して往時のまま存続している。 エ.完全に廃絶し、一部の礎石が残るだけである。

問33 中宮寺の寺宝である「天寿国繍帳」は、文永 11 年 (1274) に法隆寺のどの建物から発見されたか。
ア.綱封蔵 イ.夢殿 ウ.西円堂 エ.東室

問34 寺地が藤原豊成の旧宅跡と伝えられ、豊成父子の供養塔といわれる宝篋印塔のある寺院はどれか。
ア.誕生寺 イ.高林寺 ウ.西光院 エ.徳融寺

問35 奈良時代の創建で、本尊を薬師如来とし、
鎌倉時代に解脱上人や明恵上人が復興に尽力したと伝えられる寺院はどれか。
ア.新薬師寺 イ.般若寺 ウ.秋篠寺 エ.正暦寺

問36 海龍王寺の諸堂のうち、国宝の五重小塔が安置されている建物はどれか。
ア.東金堂  イ.西金堂 ウ.本堂 エ.経蔵

問37 恵心僧都が創建したと伝えられ、「ぽっくり寺」の名で知られる寺院はどれか。
ア.達磨寺 イ.大善寺 ウ.吉田寺 エ.松尾寺

問38 満米上人が地獄で人々を救済している地蔵の姿を刻んで本尊とした寺院はどれか。
ア.帯解寺 イ.聖林寺 ウ.伝香寺 エ.矢田寺

問39 嵯峨天皇の勅願とも、空海の創建とも伝えられる、虚空蔵菩薩を本尊とする寺院はどれか。
ア.金剛山寺 イ.弘仁寺 ウ.保寿院 エ.法輪寺

問40 本尊阿弥陀如来像が重要文化財に指定され、
かつて興福寺一乗院で用いられていた梵鐘が伝わる寺院はどれか。
ア.九品寺 イ.長岳寺 ウ.願行寺 エ.阿日寺

==解答======================================================
 31-ア 32-イ 33-ア 34-エ 35-ア
 36-イ 37-ウ 38-エ 39-イ 40-ア
============================================================

■さあ、では、お勉強しましょう♪■

★問31は、天香久山の山頂にある神社は、国常立神社(くにとこたちじんじゃ)。
(→http://www.genbu.net/data/yamato/kunitoko_title.htm)

国之常立神(くにのとこたちのかみ)さまは、天地開闢の神様の中の一柱。

『古事記』に書かれた、天と地がわかれた時現れたのが、
・天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
・高御産巣日神(たかみむすびのかみ)
・神御産巣日神(かみむすびのかみ)
の三柱。

その神様に
・宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)
・天之常立神(あめのとこたちのかみ)
を加えた五柱の神々を別天神(ことあまつかみ)という。

この方たちの後に生まれたのが、今回の問題の、国之常立神さま。
神世七代の最初(一代目)にお生まれになった神様です。 
(→http://www.genbu.net/saijin/tenti.htm)

そんな神様を祀っているのだから、さすがは天香久山(?)

その他の選択肢の
イ.天香山神社 ウ.天岩戸神社も、天香久山にある神社らしいです。

”天香久山北麓には櫛真智命神を祭神とする天香具山神社
天香久山山頂には國常立命を祭神とする国常立神社
天香久山南麓には天照大神を祭神とする天岩戸神社”
(→https://ameblo.jp/taishi6764/entry-12124150151.html)

残るエ.畝尾都多本神社(うねおつたもとじんじゃ)は、どこにあるかというとここ。
(→https://www.google.co.jp/maps/place/%E7%95%9D%E5%B0%BE%E9%83%BD%E5%A4%9A
%E6%9C%AC%E7%A5%9E%E7%A4%BE/@34.498675,135.8150072,15z/data=!4m2!3m1!1s0x0:0x
877938431e84b0b?sa=X&ved=2ahUKEwjI4dXLgZTeAhUGd94KHSXYDioQ_BIwCnoECAoQCw)

奈良文化財研究所の北に位置する神社で、
ご祭神の哭澤女神(なきさわめのかみ)は、
伊邪那美神(いざなみのかみ)が火之迦具土神(ひのかぐちのかみ)を
生んだために火傷をおって亡くなります。その時、伊邪那岐神(いざなぎのかみ)が流した
涙から生まれたのが、この哭澤女神だと伝わります。
(→http://www.city.kashihara.nara.jp/kankou/own_kankou/kankou/spot/uneotsutamoto.html)

★問32は、大神神社の神宮寺であった大御輪寺は、明治維新の廃仏毀釈の影響を受け、
現在はどうなったか、だから大神神社若宮社の大直禰子神社になっている、が正解。
(→https://sakurai-kankou.jimdo.com/%E5%90%8D%E6%89%80/%E5%B1%B1%E3%81%AE%E8%B
E%BA%E3%81%AE%E9%81%93%E5%91%A8%E8%BE%BA/%E5%A4%A7%E7%9B%B4%E7%A6%B0%
E5%AD%90%E7%A5%9E%E7%A4%BE/)

大直禰子とは、大物主大神の子孫。
崇神天皇の頃、世の中に疫病がまん延した時、崇神天皇の夢枕に大物主大神が立ち、
「わたしの子孫の大直禰子に私を祀らせなさい」といった。
そこで手を尽くして大直禰子を探し出し、彼に大物主大神を祀らせたところ、
疫病が治まりましたとさ。
その大直禰子さんをご祭神としているのが大直禰子神社。

大直禰子神社は名前のまんまとして、何故若宮社というかといえば、
ご祭神(大直禰子)が大物主大神の子孫だからっていうことによるとのこと。

★問33は、中宮寺の寺宝である「天寿国繍帳」は、法隆寺のどの建物から発見されたか、だから綱封蔵。
(公式テキストP103)

”(前略)文永十一年(1274)には法隆寺の綱封蔵で発見した「天寿国繍帳」を寺に戻した。”
P103

場所は大宝蔵院へ入る小道の右側にある建物で、高床式の真ん中が抜けている様式の建物です。
(→http://www.horyuji.or.jp/garan/jikido/)

ここに中宮寺のお宝が入っていたんですね。よその寺宝を預かっていたなんて、
昔は、法隆寺と中宮寺はそんなに区別がなかったってことでしょうか。

★問34は、寺地が藤原豊成の旧宅跡と伝えられ、豊成父子の供養塔といわれる宝篋印塔のある寺院は、徳融寺。
(公式テキストP63)

”寺地は中将姫の父である右大臣藤原豊成の旧邸宅と伝えられ、本尊の阿弥陀如来立像(鎌倉時代)は
北条政子の念持寺であったという。延宝五年(1677)に高林寺から移された豊成父子の
供養塔という二基の宝篋印塔がある。中将姫ゆかりの寺である。”
P63

その他の選択肢は。
ア.誕生寺は中将姫が生まれたところ、とされる所に立つお寺。
境内には産湯に使ったとされる井戸があります。
(→https://narakanko-enjoy.com/?p=11384)
※ここは入ったことも、お堂にあげてもらったこともあったなあ。

イ.高林寺は豊成の邸宅の一つがあった地に立つお寺。
(→https://narakanko-enjoy.com/?p=11460)
※ここは入ったことない。

ウ.西光院は徳融寺の北にあるお寺。
(→https://narakanko-enjoy.com/?p=12350)
※ここ、いつも素通りやなあ…。てか、入れるお寺とは思ってなかった。

★問35は、奈良時代の創建で、本尊を薬師如来とし、
鎌倉時代に解脱上人や明恵上人が復興に尽力したと伝えられる寺院は、新薬師寺。
(公式テキストP64)

”天平19年(747)三月に光明皇后が聖武天皇の病気平癒を祈願して七仏薬師像を祀り、
実忠が東大寺の別院とした。(中略)鎌倉時代に解脱上人や明恵上人が復興に尽力し、
現在の伽藍となった。”
P64

ちなみに、他の選択肢のご本尊はというと。
イ.般若寺のご本尊は文殊菩薩。
ウ.秋篠寺のご本尊は薬師如来。
エ.正暦寺のご本尊は薬師如来。

新薬師寺だからか、薬師さんばかり並べてみましたってか。
(ひっかけ選択肢ってことか)

★問36は、海龍王寺の諸堂のうち、国宝の五重小塔が安置されている建物は、西金堂。
(公式テキストP68)

”建築では、西金堂と経蔵が重要文化財。西金堂内に置かれた有名な国宝・五重小塔は
奈良時代に五重塔として作られ、現存するものである。”
P69

金堂にわざわざ西がついているところを見ると、西以外のものがあったはずで。
創建当時は西金堂と向き合う場所に東金堂もあったようです。
かつ、東金堂にも五重小塔が納められていたとのことで、
現本堂の位置にはかつて奈良時代には中金堂があり、
東西の金堂があったということです。

何故屋外に五重塔ではなく、堂内に五重塔を納めたかについては…。
”通常、寺院には高さが数十メートルの大きな五重塔があるのが一般的ですが、海龍王寺は
飛鳥時代から建っていた寺院をもとに創建されたことに加え、光明皇后の住居(光明皇后宮)内
という限られた敷地の中に大寺院の伽藍の形式を持ち込まなければならないという困難な
状況にありました。この事情の中で「東西両塔」を備えた伽藍の形式を持ち込むべく
五重小塔を造立し、東金堂(明治初年に喪失)と西金堂の両金堂の中にそれぞれ
納めたのではないかと考えられています。 ”
だそうですわ。

東金堂は明治まではあったのか…。
残念なことをしましたね。

★問37は、恵心僧都が創建したと伝えられ、「ぽっくり寺」の名で知られる寺院は、吉田寺。
(公式テキストP105)

「よしだでら」ではなく「きちでんじ」。
(→http://kichidenji.com/?page_id=7)

”天智天皇が妹の間人皇女(孝徳天皇皇后)の菩提を弔うために建てさせた寺であるといわれ、
境内には皇女の陵と伝えられる墳丘がある。永延元年(897)に恵心僧都源信が開基した。(中略)
本尊の前で祈祷を受けると、腰下の世話になることなく安らかに往生できるとの伝承があり、
「ぽっくり往生の寺」あるいは「ぽっくり寺」の名で親しまれている。”
P105

その他の選択肢は。
ア.達磨寺は王寺町にあるお寺で、古墳があったり、雪丸@聖徳太子の愛犬がいたり、
松永弾正のお墓があったりするお寺。
(→http://www.darumaji.jp/)

イ.大善寺は五條市にあるお寺。
ここのお寺は、清凉寺式釈迦如来像がいらっしゃいます。
(→http://hitabutsu.jp/blog-entry-116.html)

エ.松尾寺は大和郡山市のお寺。
開いたのは天武天皇の皇子舎人親王。皇子が日本書紀の編纂をしている時、
日本書紀が無事に完成しますように、と、自身の42歳の厄除けの願を
かけて建立された日本最古の厄除霊場。
(→http://www.matsuodera.com/)

★問38は、満米上人が地獄で人々を救済している地蔵の姿を刻んで本尊とした寺院は、矢田寺。
(公式テキストP114)

2016年の問34で既出なので、その時の勉強をはりつけておさらい。

以下再掲
>>>
問34は、満米上人が地獄で人々を救済している地蔵の姿を刻んで本尊とした寺院は、矢田寺。
(公式テキストP114)

”天武天皇の御願により入唐僧智通が創建したとされ、当初は十一面観音が本尊であったが、
平安時代初めに満米上人が地蔵菩薩を本尊として以来、地蔵信仰の一大道場として栄えた。”
(P115)

地獄で人々を救済している地蔵の姿を刻んで本尊とした、云々の記述はないけど、
まあ、満米上人と地蔵菩薩と本尊が出てくるから、
選択肢の顔ぶれをみれば判断できるのではないかと。

満米上人と矢田寺を問う問題は2009年2級の問45で既出。
Q.平安時代に満米上人が地蔵菩薩を本尊として以来、
地蔵信仰の一大道場として栄えた寺院はどれか。
ア.高林寺 イ.松尾寺 ウ.矢田寺 エ.戒長寺(答:ウ)
(2012年7月20発行、Vol.239)

そして満米上人と地蔵菩薩の関係については、
2008年2級の問54(2009年9月23日発行、Vol.31)でやっていたので、
それを使っておさらいしておきます。

まずは「矢田地蔵縁起」と満米上人のおさらいから。

>>>以下再掲

「矢田地蔵縁起」の物語は、平安時代はじめのこと。
小野篁(おののたかむら)は、昼は御所の帝に仕え、夜は井戸を通って
地獄に降り、閻魔大王に仕えていた。お仕事ダブルヘッダー。
(それって公務員のバイトちゃうんかい?二重就労はどうなのよとか
ふと思う。それ以前の問題として、いつ寝るんだ?ってのもある)

ある時、篁は閻魔大王が熱病に悩まされている事を知り、高名な満慶上人に、
閻魔の病苦の悩みから解放する菩薩戒を授けて欲しいと頼みます。
(閻魔様にも病苦ってあるのか。それってまさに鬼の霍乱?)
快諾する満慶上人。

するとあら不思議。閻魔大王の悩みがするりと解消されたではないですか。
閻魔王がお礼をしたいと申し出ると、満慶は地獄を見たいと言った。
(おお、坊様も地獄には興味津々なのだな)

そこで閻魔王が地獄の蓋を開けて案内すると、ぐらぐら煮立った釜があった。
そこには、生前に悪いことをした人が次々と投げ込まれていて、阿鼻叫喚。
まさに、それこそ地獄絵図。

しかしそんな中ふと目をやると、一人の僧が地獄にきた人々を助けようと
苦しんでいた。満慶上人が声をかけるとその僧は「私は地蔵菩薩である。
こうして地獄で救われない者を何とか救おうとしているが、手一杯で、
とても娑婆まで手が回らない。娑婆へ戻ったら、私の姿を写した木像を
造って欲しい。私の姿を拝み、私と縁を結ぶならば、地獄へきても救おう」と。
そこで満慶上人はこの世に戻ってきてから地蔵菩薩像を作ろうと思った。

しかし、仏像なんてすぐ作れたもんではない。なかなか思うように造る
ことが出来ずに困り、神仏に祈願したところ、四人の翁が現れて三日三晩で
大きな桐の木に、地獄で上人が拝んだ地蔵菩薩の姿を造りあげた。驚く上人に、
「我らは仏法守護の神である。」と告げると、翁たちは五色の雲に乗り、
奈良の春日山へと飛び去っていかれた。そのため、この尊像は春日四社明神
(春日大社の神)化身の作と伝えられている。それゆえに矢田寺の本堂へ
向かって上がる右脇を入った場所に、「春日神社」が鎮座しておられるのでした。
ちゃんちゃん。

また、満慶上人が冥土からこの世へ戻る際に、閻魔王がくれた箱には米が入って
おり、食べても食べても米が満ちて減らなかったことから、
「満米上人(まんまいしょうにん)」と呼ばれるようになった。
ちゅうのが、矢田地蔵縁起物語。
(→http://www.kyoto-np.co.jp/info/sightseeing/mukasikatari/071107.html)

で。
満米上人がこのお寺の地蔵菩薩を本尊として以来、矢田寺は地蔵信仰の
一大道場として栄えた、ということですね。

このお寺は、あじさいで有名だから「あじさい寺」とか、
矢田にあるから「矢田寺」とかいろいろな呼ばれ方をしていますが、
矢田山金剛山寺というのが本名(?)
「こんごーせんじまでお願いします」と大和郡山駅前でタクシー乗っても、
たどり着けるかなあ?(ははは)
圧倒的に「矢田寺」季節柄としては「アジサイ寺」の方が通りがいいと思うわさ。

その他の選択肢は。
ア.帯解寺のご本尊も地蔵菩薩。
文徳天皇の御妃染殿皇后(藤原明子)が南無南無したらお子様をもうけられた
という霊験あらたかなお地蔵さまがおられます。
(→http://www.obitokedera.or.jp/honzon.html)
 
イ.聖林寺のご本尊も地蔵菩薩。
だけど別棟のお堂に鎮座まします十一面観音さんのほうが有名ってか、
人気ってか(あはは)石のお地蔵さんで座像なんて珍しくていいですけどね。 
(→http://www.shorinji-temple.jp/about/about03.html)

ウ.伝香寺の地蔵菩薩はちょっと有名人(?)
地蔵盆に衣替えをすることで有名です。
もともと衣を着せておまつりすることを前提に作られたようで、
衣を取り去ると真っ裸になっちゃうというホトケサマ。
お召替えの時は肌が見えないように坊様がたがお召替えを必死に行います。
(→http://letuce.at.webry.info/201407/article_9.html)

その他の選択肢のいずれも地蔵菩薩のおわしますお寺。
でも満米上人が関係しているお寺ってことがわかれば楽勝ではないかと。

>>>
以上 再掲おわり

選択肢の並びまで同じだったので、丸々コピーしておきました(笑)

★問39は、嵯峨天皇の勅願とも、空海の創建とも伝えられる、虚空蔵菩薩を本尊とする寺院は、弘仁寺。
(公式テキストP65)

”別名を虚空蔵寺ともいい、また俗に「高樋の虚空蔵さん」と呼ばれる。
弘仁5年(814)に嵯峨天皇の勅願により建立したという。
あるいは空海が小野篁の請願を請けて大同二年(807)頃に建立したともいう。”
P65

その他の選択肢では。
ア.金剛山寺(矢田寺)や、エ.法輪寺はともかく。
ウ.保寿院ってどこにあるお寺???と思ったら、橿原市らしいです。
(→http://www.city.kashihara.nara.jp/kankou/own_kankou/kankou/spot/hojyuin.html)

このお寺もご本尊は虚空蔵菩薩なので、選択肢に出て来たものと思われます。 

★問40は、本尊阿弥陀如来像が重要文化財に指定され、かつて興福寺一乗院で用いられていた
梵鐘が伝わる寺院は、九品寺。
(公式テキストP197)

”行基が創建したという。中世に当地の土豪であった楢原氏の菩提寺となり、一族の墓地がある。
本尊の木造阿弥陀如来坐像(平安時代)は重要文化財。末寺の石川薬師堂から移されてきた
薬師如来像は内墨書銘に弘治3年(1557)の紀年があった。慶長15年(1610)
鋳造された梵鐘は興福寺一条院門跡の長講堂で用いられていたものである。墓地に千体石仏と
呼ばれる石仏群がある。”
P197

以上が、公式テキストでの記述の『全文』。説明みじか~い★

これ、ソムリエ問題のおさがり?ですね。
2010年ソムリエ問題の問17で。
Q.興福寺一乗院門跡の長講堂で用いられていた慶長15年(1610)作の梵鐘がある寺院はどれか。
ア.榮山寺 イ.九品寺 ウ.五劫院 エ.十輪院

じゃあ、過去のお勉強が有効になりますわね(笑)
ってことで、これも以下再掲。

>>>
★問17は、興福寺一乗院門跡ゆかりの慶長15年作の梵鐘がある寺は、
九品寺(くほんじ)。
(公式テキストP197)

葛城古道にあるお寺で、前の問題とのつながりでいえば、千体石仏で有名。
江戸後期に境内の竹藪を開墾していたら、土中から石仏がゴロゴロ出てきた。
そこで掘り出されたものをきれいに並べなおしたのが、現在の形なんだとか。

なんでここにたくさんの石仏が埋まっていたかというと。
この地には南北朝のころ楢原氏一族という豪族が住んでおり、
この寺を菩提寺としていた。

南北朝の時代には吉野や金剛山が戦場となり、この地はそこから眼と鼻の先。
楢原氏は南朝についていた。
その頃この石仏は、南朝の楠木正成に味方した楢原氏の兵たちが、
自分の身代わりとして奉納したもの。武運長久を祈るってやつでしょうか。

身代わりとは、「自分が助かるために」奉納したのか、
それとも「自分が命を落としてもここにいるよ」ということなのか。
(→http://www2.harimaya.com/sengoku/html/y_narahara.html)

しかし、この千体仏、普通はたくさんあることを示して「千体」などといいますが、
現在で1600~1700以上。現在もまだ”発掘”されているようなので、
この先まだまだ増えるかもしれない。
ピラミッド状にきれいに並べられた石仏は圧巻です。

石仏スキーさんにはたまらない場所みたいです。
(→http://blog.goo.ne.jp/pzm4366/e/f799e9c0f69d5f86dfe123b9003e8aa6)

って、石仏の話じゃなかった(あへへ)。
問題は梵鐘なのだった。

ここの梵鐘は、慶長15年(1610)三月吉日に鋳造したことを示す
銘が刻まれていて、元は興福寺一乗院門跡の長講堂が用いられていたもの。
それがどういう経緯でこの寺にあるのかはわからないけど、現在はここにある。
あ、でも興福寺の一乗院門跡といえば、昭和39年(1964)に
その宸殿が唐招提寺に移築されてたっけ。
そういう感じ?(どんな感じだ)

他の選択肢は。
ア.榮山寺(えいざんじ)は、五條市の古刹。藤原武智麻呂(南家)の創建。
そういえば、ここも梵鐘の有名でしたね。
菅原道真の撰、小野道風の書だそうで。
撞いても良いとは書いてなかったのでゴーンはできなかったのですが、
京都神護持、宇治平等院とともに、平安三絶の鐘とされているそうです。
(→http://inoues.net/club/5jyo2.html)

まあ、鐘は見た目がどんなに優雅でも、ついてみて「カーン」じゃダメ
だからね「カーン」じゃ。
お寺の鐘なんだから「ゴーン」であらねばならぬ。(鐘撞き女の持論)
 
ウ.五劫院(ごごういん)は東大寺の北にあるお寺。
頭はお鉢かぶったような五劫思惟菩薩像が有名。
ここにも一応、鐘楼はあったけど、なにかいわれのあるものなのかな?
(→http://small-life.com/archives/11/05/0120.php)
 
エ.十輪院(じゅうりんいん)は、奈良町にある石のお厨子に入った
石仏で有名なお寺。鐘楼はあったっけなあ…ないと思いますが。

<<<以上

しかし、選択肢まではまるパクではなかったようです(ははは)

今回の、他の選択肢もちらっと見ておきますか。
イ.長岳寺は天理市にあるお寺で、初の玉眼の阿弥陀仏やら、
ツツジの花の寺やら、極楽地獄図の絵解きやらで有名です。
(→http://www.chogakuji.or.jp/)
※個人的には、猫がいっぱいいるお寺ですけどね♪
(→https://4travel.jp/travelogue/10877750)

ウ.願行寺は下市町にある浄土真宗のお寺。「下市御坊」の名でも有名。
(→http://www.town.shimoichi.lg.jp/0000000276.html)

エ.阿日寺(あにちじ)は香芝市にあるお寺。
往生要集を著した恵心僧都の生まれたお寺であると。
(→http://web1.kcn.jp/anitizi/)

■編集後記■

朝晩涼しく…というか、寒くなってきました。
奈良公園の紅葉は進んだでしょうか。その前に吉野山か。

週末は正倉院展行ってきます(トートツ)
楽しみだなあ。


★★ 最後までお読みいただき、どうもありがとうございました。★★


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右肩下がりの時代だからこそ、人の裏行く考えを【平成進化論】
【読者数12万人超・日刊配信5,000日継続の超・定番&まぐまぐ殿堂入りメルマガ】 ベストセラー「仕事は、かけ算。」をはじめとするビジネス書の著者であり、複数の高収益企業を経営、ベンチャー企業23社への投資家としての顔も持つ鮒谷周史の、気楽に読めて、すぐに役立つビジネスエッセイ。 創刊以来14年間、一日も欠かさず日刊配信。大勢の読者さんから支持されてきた定番メルマガ。 経験に裏打ちされた、ビジネスで即、結果を出すためのコミュニケーション、営業、マーケティング、投資、起業、経営、キャリア論など、盛り沢山のコンテンツ。
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●人生を変える方法【人生をよりよくしたい人必見!誰にでもできる方法を組み合わせました。】
■「人生(自分)の何かを変えたい!」と思ってる方、まずは最初の1分から始めましょう!今日は残っている人生の一番初めの日です。今、「人生を変える方法」を知ることで、一番長くこの方法を使っていくことができます。コーチングで15年間実践を続けてきている方法なので、自信をもってお勧めできます。「人生を良くしたい!」と思うのは人として当然のこと。でも、忙しい生活の中で人生(自分)を変えることって諦めてしまいがちですよね。誰かに変える方法を教えて欲しいけど、その方法を知っている人は少ない。だからこそ・・・。
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サラリーマンで年収1000万円を目指せ。
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て公開します。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信しています。人生を意のままにするには、脳みそとこころの両方が進化しなければなりません。そんな進化とは何か?をお届けする四コママンガ付きメルマガです。2014年から4年連続でまぐまぐ大賞部門賞を受賞しました 学歴やバックグラウンドに拘わらず、人生を思いのままに生きるために必要な考え方が書かれた、「良書リスト」も希望者に差し上げています。
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