心に残るヒト以外の名言集

心に残るヒト以外の名言集 第227回「体温計の名言」

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   心に残るヒト以外の名言集 第227回
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「体温と情熱は決して比例するものではない」



これは体温計が残した名言である。


体温計といえば動物(主に人間)の
体温を測るために使われる計器のことであるが
今回の名言を残した体温計は
この道40年の大ベテランだった。

そのため彼くらいの職人にもなると
単純に体温だけでなく、計測している人間の心の内までを
一緒に測ることができるのだという。

そんなヒトの気持ちの分かる体温計である彼には
自分が引退をする前に
どうしても後輩達に伝えておきたいことがあった。

それは「体温だけでその人を判断するな」ということだ。


多くの人間の体温を測ってきた中で
彼には特に印象に残っている人物が何人かいるという。

その内の1人に
37℃の平均体温を持つプロテニスプレイヤーがいた、
最初彼は体温の高いスポーツ選手ということで
その男のことをてっきり松岡修造のような
暑苦しいタイプの人間であるはずだと思い込んでいた。

しかし実はその男は
冷静に試合状況を分析する頭脳派プレイヤーで
どんなに強いサーブを打つ時も決して声を漏らすことはなく
しかも好きな食べ物はハーゲンダッツだったというのだ。

当時まだ若かった彼は
その男のあまりのクールぶりを見てとても驚いたと同時に
体温だけで人を判断してしまった自分を恥じたという。


また、35℃の平均体温を持つプロ棋士というのもいた。

こちらは冷静な分析能力が必要とされる職業であり
自分を見失うことが決してあってはならないはずのだが
実はこの男は内に秘めた情熱の量が生半可ではないらしく
試合に負けると必ず雄叫びを上げながら将棋盤をひっくり返し
悔しさを全身で表現するようなアツい男だったのだ。

それを知った時彼は、その男の好物が何なのか
気になって仕方が無くなったそうなのだが
結局、最後までそれを知ることはできなかったという。


「人は見かけによらないとよく言われますが
 それは体温でも同じことです。
 ですが表面上の性格がどうであろうと
 少なくとも私が体温を測ってきた人達は皆
 心の中に熱い気持ちを持っていました。

 誰もが情熱を内に秘めていて
 それを表に出す人と出さない人がいるだけなのです。
 そしてその情熱に触れ続けているから
 私はこうして今でも現役で
 仕事をし続けられているのでしょう」


ちなみに今回の名言を残した体温計は既婚者なのだが
彼が妻のことを今でも愛しているのに対し
向こうの気持ちはすっかり冷めきっているらしく
その「温度差」は「測り知れない」らしい。

昔はあんなに「ワキ合い合い」としていたのにと嘆く彼をよそに
先日彼女がついに熟年離婚の話を持ちかけてきたため
その時彼は思わず「測ったな!!」と言ってしまったのだとか…


…最後に体温計から連想する言葉を
短い文章にムリヤリ詰め込んでみました。。。



次回へ続く

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発行周期: 不定期 最新号:  2017/04/08 部数:  6,660部

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