ひきこもりは動けないから解決できる!

背景としての社会

カテゴリー: 2019年02月01日
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■■■   ひきこもりは動けないから解決できる! 
■□■      第166号 2019年  2月 1日
■■■   ~支援実践家からしか聞けない話~
■□■   毎月  1日 発行
■■■ NPO法人地球家族エコロジー協会  http://www.interbrain.co.jp/
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 こんにちは!
  家族心理コンサルタントの中光雅紀です。

 最近、高校生の不登校のご相談が続いています。

 ほとんどの親御さんが、何とか一日も早く学校に戻ってくれないかと、

 子どもに登校を促し、親子間で衝突を招いてしまっています。

 そのままだと退学ですから、中卒にしてしまうことを思えば無理もない

 ことです。

 ですが、わが子が抱えている問題、いや、ずーっと抱えてきた痛みに

 気づいてあげてほしいものです。

 昨日今日何かがあってとどまっているわけではありません。

 また、今かりに戻れたからといって、まだまだ長いこれからがあります。

 傷が癒されぬまま、目先のとりつくろいだけに終始しても、近い将来

 さらに問題が肥大化し、手ごわい難題(ひきこもり)として現れてきます。
 
 
  さて、今回のメニューは

 

【目次】<<<<<<<<
1.社会のせい?
2.自由だからこそ
3.生きていく支え
4.編集後記
 

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●1.社会のせい?
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ひきこもりは一個人や一家庭の問題ではなく、社会が生み出した問題である

という主張も聞こえます。

特に「8050問題」が叫ばれ、今や親が他界しても死亡届すら出せず死体遺棄

で逮捕されてしまう、昔の時代劇のナレーションにあった「死して屍拾う者

無し」という様相を呈している現状や、終身雇用や年功序列もなくなり、

リストラや非正規雇用の増大、派遣切りといった雇用不安を背景に、確かに

不安定な社会が、逃避としてのひきこもりを生じさせているかのようです。




では、これらが原因とすれば、解消していくためには社会の変革を待たな

ければならないのでしょうか?

当事者家庭の親たちが世間体を回避するために事態を放置した結果、長期化

が進んでいる。

したがって、社会が多様な生き方を認め偏見を無くすことで、相談に出向き

やすくなり解決が早くなる。といった意見もあります。

これもまた、世間の偏見がそんなに簡単に無くなるものでしょうか?

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●2.自由だからこそ
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現象を生み出す背景としての社会の時代変化ということで考えれば、挙げ

られるのは、あらゆる分野での「規範からの解放」でしょう。

様々な選択の自由が与えられてきたということです。

自由恋愛による結婚や職業選択も、インターネットによる爆発的な情報量の

増加を背景に、選択肢が増加しています。

その分、選択の場面での自己決定の機会が増えているのです。




画一化から「自分らしくあれ」といった風潮に変化し、「私でいる」ことは、

外からではない自分の中の内的規範が求められるのです。

もちろん、そこには責任が伴います。

実は、ここにこそひきこもり現象の本質的な原因が隠されているのです。




そもそも「自由」とは、「放縦」ではなく「自らに由る(=自身を頼りに

出来る)」という意味です。

ですから、自由には責任が伴うのです。

自ら責任もって、内的規範に基づき選択、決断していく力が、自由な現代に

求められているのです。

その力がなければ、何ものかに依存して生きていくことになります。




ひきこもり現象は、自己喪失の病です。

自分が何者であるかも分からなくなっています。ですから当然、自分を頼り

にするなど全く不可能なことです。

もちろん、自分の人生に責任をもつこともできません。

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●3.生きていく支え
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実存心理学では「人間は自らの自由意志に基づいた責任のある決断を行い、

人生の意味や価値を追求しうる存在。

〈意味への意志〉を発動することの出来る存在」と示されています。




ひきもり者たちは、自分で決断することに不慣れです。

それは親たちによって判断の機会を奪われていたからです。

また、親の欲求を自己の欲求と勘違いしていただけに、自分の本音の欲求

が、何を求めているのかも分からないままでいます。

意味を感じられるものがありません。




この空虚感が退屈を招き、刺激を求めてゲーム等に依存していくのです。

内的規範は価値観が基となりますが、親から譲り受ける(刷り込まれた)

ことが大です。それが生きるよすがになっていません。

自己の評価基準をもてず、常に他者の評価に怯えることにもなります。

現状の世界観が、心の垣根(境界、限界)となり、自己牢獄に閉じ込められ

ているかの様相です。




責任を回避してしまうのは、自己愛が傷つくことを恐れる結果です。

親の機嫌をそこねた責任を負わされることなどが多いと、無用な罪悪感を

抱き、それ以上責任を背負いたくないと避けますし、過剰な世話やきに

よる責任の肩代わりが多いと、依存心を強め責任転嫁の傾向が顕著となり

ます。

ひきこもり現象は、養育環境が変化に適応できるだけの育ちを保証でき

なかった結果なのです。






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●4.編集後記
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 当協会が支援しているご家庭の家族会(北辰会)があります。

 この会では、中学や高校の不登校の家庭に、ひきこもり家庭の親御さん

 がアドバイスする光景なども見られます。

 それは成人してからひきこもったケースで、以前に不登校を経験して

 いて、当時の状況(ひきこもりの前兆)や、「今にして思えばああして

 おけばよかった」ということを知って頂くためです。

 もちろん、不登校からそのままひきこもりにつながってしまったケース

 もあります。

 「不登校もひとつの生き方だから」と根拠もない安直な楽観視は危険です。

 体験者からのアドバイスは、重く説得力のあるものです。

 この会に、〈たらちねの会〉の参加の特典として見学ができるようにして

 います。

 どう親が動いたことで解決をなしたかを直接乗り越えてきた家族から

 聞ける場なのです。



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(中光雅紀)

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発行周期: 月刊 最新号:  2019/02/01 部数:  171部

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