全くやる気のないストレッチ方法 14:56 医療・健康 ストレッチ 健康の為にストレッチを始めてみました。 という人も多いと思います。 しかし・・・ 本当に身体が柔らかくなり健康になるのでしょうか? 私は、学生時代に腰痛に悩まされていました。その時に毎日30分ストレッチを1年余り毎日欠かさず行ってみました。 しかし・・・ 腰痛が軽減する事は全くなく、さらにひどくなっていったのです。痛みのない時間がない状態でしたので困り果てていたことを 思い出します。 もし、ストレッチをして体が柔らかくなって健康になるとしたら腰痛も治っていたはずです。しかし、治るどころか余計に酷く なっていくのを体感したのです。 これはおかしい!! 本来私の体は柔らかく硬さをあまり感じませんでした。開脚もできるほどだったので体が硬いとは誰も思わなかったと思います。 それではなぜ腰痛が治らなかったのでしょう。 ここが1番の問題です。きっとやり方が間違っていたのだと思います。また身体が柔らかければ健康だと思うのは間違いだということ なのだと思いました。 そこで今回ご紹介する方法は全くやる気のないストレッチ方法です。絶対に一生懸命やらない方法です。やる気のない人の方が効果が でます!!!! だから高齢の方でも始められますよ。 例えば、立位前屈です。 これは、私が中学校の時は、体力測定にもなっていたと思います。足元から何センチ下まで指先が下がるかというテストだったと 思います。 そんなことで体力がわかるはずがない!! 私はそう思っていました。 このテストも学生時代、かなり優秀な成績でした。でも、決して健康な状態ではなかったと思います。 まず目一杯前屈してみてください。 足の裏側が突っ張るのを感じるまでやってみてください。 実は一生懸命突っ張ってこれ以上曲がらないというところまでやると病気になります。(笑) 目一杯やって足まで指先が届かない人の方が、この「全くやる気のないストレッチ」は、うまくいきます。そして効果が高いんです。 目一杯曲げて指先と足が10センチ離れている人なら、曲げ初めから目一杯までの1/10の角度で曲げてください。 どうですか? これなら痛くないでしょ!! 頑張らなくてもできますね!! やる気がない人でもOKです。 しかし、少ししか曲げていないのにもかかわらず、足の後側を意識すると、深く曲げたときに突っ張るところが違和感を感じはじめて いることに気付くはずです。 その意識を背中や胸、手、首に向けてみてください。意外に様々なところに違和感のあるところがあるはずです。それをよく感じよう とする。 これが大事なんです。 軽く曲げて突っ張りはじめや使っている筋肉を意識する。ただそれだけなんです。よ~く観察していると少ししか曲げていないのに 若干の違和感を感じるのがよくわかるようになると思います。 感じないと駄目ですよ。 頭の賢い人は苦手かもわかりません。頭を馬鹿にして、ただ感じるのがいいです。 これがわからない人は固定観念の強い人です。少ししか曲げていないから突っ張りはしないと思い混んでいる人です。もしそうなら、 自分のその頑固さを感じてください。 頑固な自分がいるのを感じられます。それだけでも収穫です。 そして絶対に無理やりやらないことです。神経を活性させるのがこのストレッチの目的です。だから柔らかくしようとか思わずに ただ違和感のあるところだけを見つめてください。 その状態のまま数秒ぐらい静止します。(1秒ぐらいでも変化しますよ) そして元に戻ってください。 再度同じことをします。最大角度の1/10のところで同じ角度まで前屈するのです。 如何でしょう? やってみると先程感じていた違和感が少なくなっていると思います。そして違和感の場所が変わっているのに気付くはずです。 この方法を何度か繰り返していると自然に最大可動域も広がってきます。最大角度を広げるためにやる訳ではないのですが結果的に そうなります。 もちろんこの方法でグニャッと柔らかくなる人はそういません。そこまで柔らかくなる必要はありません。 バランスですから少しだけ柔らかくなればそれでいいんです。足先から10センチ離れていた人が9.5センチになれば それでいいです。 身体がグニャグニャに柔らかくなったから健康になるかというとそうではありません。適度に柔らかければいいし、右も左も前も後も 同じぐらい柔らかければ身体は確実に楽になります。 ここで大事なことは、柔らかくなったのは結果であって、楽になったのは神経を活性させることでリンパや血液の流れがよくなったか らです。 人間の身体って無理やりは駄目なんですね~。 無理やりやると反発します。反発する神経が活性するだけです。反発する現象を司っているのが筋紡錘とかゴルジ腱器官という 作用です。 筋肉を柔らかくしてはいけません。神経を活性させ制御するのです。筋紡錘が働かない程度に曲げるのがコツです。 これがやる気のないストレッチの極意です。この方法で柔らかくなると元に戻りにくいのです。一生懸命やるとすぐに元に戻って しまいます。柔らかくしてやろうと一瞬でも思ったら身体が反発します。このあたりは精神と非常に連携していると思います。 努力家は、ここが難しいところです。努力しない人の方が簡単です。 これをやっていて思うのですが、身体の動きと哲学や宗教ってつながっているな~って思うことです。人によって解釈は色々 ありますが、親鸞聖人が「善人なおもて往生す いわんや悪人をや」と言いましたが、ここでは善人は努力する人です。悪人は 努力しない人です。善人でもストレッチをすると身体が柔らかくなるのに悪人がストレッチしたら柔らかくならないはずがない ではないかと言っているように私には聞こえます。 極端で勝手な解釈です。(゙^-^) きっと専門家には怒られますね。 ごめんなさい。 私達は思っているより自分の身体を制御できていません。だからそれを制御するためには、ゆっくり小さく正確にリズムよく 動かすということが重要なのです。神経を制御するのです。それ以外に方法はありません。 そして一番重要なことが感じることです。 感じて、ただ感じる。 ああ~こんなところが緊張しているんだなと実感することです。これで全てOKなんです。それ以上 やる必要はありません。 だから比較もないので頑張る必要もありません。頑張らないから長く続けられます。いつでもできます。 比較するから頑張るのです。頑張らないと思っても比較したら必ず頑張ってしまう。過去の自分と現在の自分、他の人と自分、 常に比較しています。 ただ感じるだけですから比較する必要はありません。感じるだけでいいんです。それぐらいの動きで全てOKです。 何度も同じことを書いていますが、何度も同じことを書いても努力する人は努力してしまいます。だから何度も書いてます。 きっとこれからも何度も書くと思います。 頭で考えたら失敗しますよ。頭で考えないでね。感じてくださいね。 また感じることに比較はありません。敏感に感じたから良いのではなく、敏感でも鈍感でもどちらでも関係ありません。 ただただ感じるのです。 そうすると神経が活性します。そして不必要な緊張が勝手になくなっていくのです。筋紡錘が勝手に働いてしまう前に筋紡錘を おこしている神経を制御し調えるということなのかもわかりません。教科書にでてくるような科学的な説明はできるけど、 私にとってそんなこと意味のないことなので、それ以上はしません。 きっと皆さんにとってもそうだと思います。そんな説明を聞かされてもすぐに忘れてしまうでしょう。でも実感は忘れません。 勝手に興奮してもらっちゃ~困るよ~と身体に教えてあげるだけなんです。 これ簡単そうで難しいのです。 やっぱり人間の身体って本当に面白いと思います。それを感じながらやってみてください。身体が勝手に軽くなりますよ。 (゙^-^) 身体が軽くなったら、心もウキウキです。人に自然に優しくなっているかもわかりません。意識的に人に優しくしたら自分が 緊張します。それは自分のためにはなりません。自分自身の破壊行為です。 絶対にやめてください。 勝手に人に優しくできなければ意味がないのです。 自分のためにならないことを続けていると、いつかは爆発します。今は良い人を演出できているかもわかりませんが、自然に 爆発したくなります。自然の摂理でしょう。 よく健康法で笑いなさいとかポジティブに考えなさいというのがあります。そんなことしたら緊張して、緊張して仕方がないと 思います。 絶対にうまくいかない方法ですね。何故なら自分に嘘をついているからです。嘘をついてもはじまりません。 やっぱり正直でないとね。 身体を素直に見つめ、自分はこういうところが緊張しているんだと認識するだけでいいんです。それ以上何もする必要はないのです。 これからも何度も何度も同じことを書いてみたいと思います。(゙^-^) 御薗治療院HP http://www.o-misono.com/