御薗治療院メールマガジン

麻黄湯とインフルエンザ

カテゴリー: 2010年01月30日
漢方薬の麻黄湯(まおうとう)に抗ウイルス薬のタミフルと同じ程度の症状軽減
効果があるという研究結果を福岡大病院の鍋島茂樹・総合診療部長らが発表と
いう記事があります。

これは福岡大病院の鍋島茂樹総合診療部長らが発表したという内容でした。

A型インフルエンザにかかった男女20人のうち、8人にタミフル、12人に
麻黄湯エキスを5日間処方し平熱に戻るまでの時間を比べたもので、タミフル
は20.0時間、麻黄湯は21.4時間と殆ど差がなかったというものです。
インフルエンザに解熱剤はどうかと思いますが、解熱剤の使う回数はタミフル
2.4回にくらべ、麻黄湯は0.6回と少なくて済んだとのことです。

正確な判定には大規模な調査が必要だと思いますが、そういう結果がでたとい
うのも事実だそうです。これは2008年に行われた調査なので、昨年から今
年にかけての新型インフルエンザにはどうかは書かれていません。

麻黄湯にはインフルエンザウィルスが身体の中の細胞にくっつくのを妨害した
り、サイトカインの調整作用を介して免疫を高めたりする作用があるようです。

漢方薬は、常に個体差を重視した薬です。つまり、同じ症状であっても処方が
違ってくることがあるのです。例えば腰痛であっても体力のある人とない人で
は処方が違ってきたりします。

気の診断でみるともっと複雑で、漢方薬を二種類組み合わせて飲む場合、二つ
を同時に飲んだ場合とわけて飲んだ場合では効果に違いがあったり、その順番
によっても効果に違いがあったりするのです。生薬の薬効だけではない効果が
あらわれるので、奥深く面白いと思います。

また一般的な見方(漢方的な)では虚証といって体力のない人だと思えるよう
な人であっても実証(体力のある人)の薬が適応になっていたりします。
あくまでも身体の反応をみながら組み合わせるという技術が必要になってきま
す。

本来西洋薬も人間の身体をしっかり観察し、そういう工夫をすれば、もっと効
果的に使えるのではないかと私は常日頃から思っています。どうやって一回の
用量を決めているのかというのは知りませんが、その人個人の適応用量が必ず
違うはずですから、体重だけで用量を決めるというのはあきらかに人間を機械
としか考えていない方法だと思います。

それは思いもしない程少ない量のこともあるはずなので、必ずしも量が多けれ
ば効くというものではないと思います。

睡眠薬を1錠飲まないと寝られないが、最近1錠飲んでも寝られないという人
が薬を1/3にしてよく寝られるようになったという例もありました。
その後、睡眠薬を飲まなくなったので、医者に驚かれたといっていた人があり
ました。

ホメオパシーという考えがあり、その中で用いるレメディという小さな砂糖粒
に物質をごく低濃度染み込ませたものがあるのですが、ウィキペディアで調べ
ると、「ある症状を持つ患者に、もし健康な人間に与えたら似た症状をひき起
こす物質をごくわずか与えることで、症状を軽減または治癒させようとする。
例えば、解熱を促す場合には、健康な人間に与えたら体温を上げる物質を少量
患者に与える。このことによって、極めて短時間発熱が促進されるが、すぐに
解熱に向かうとされている。」と書かれています。

この方法を考えた医師は、自らキニーネというマラリアを治す薬を健康な時に
飲み、マラリアそっくりの症状が出たことから考えたといわれています。
薬は多量に飲めば何らかの毒性がありますので、それを極少量だけ与えて、そ
の人の持つ自然治癒力を活性化させようとするものだと思います。

まだまだ西洋薬や漢方薬も使い方によって可能性が広がると思います。そうい
うことに目を向けるような医師はいないかなぁ~と思ってしまったりします。


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