御薗治療院メールマガジン

御薗治療院メールマガジン

カテゴリー: 2008年09月25日
第三十四号

詳細なイメージ

腰の運動を意識で行うことができると書きましたが、限りなくゼロに近い微振
動こそが意識による運動だということはご理解頂けたのではないかと思います。

それでは詳細なイメージを作るためには何が必要かを考えていきます。

私は鍼灸師ですので、経絡や穴というものを意識することが多いのですが、標
準的には、経絡や穴より、解剖学の方が共通の認識ができるので、解剖学的な
イメージングが有効な手段となりやすいと思います。

単純に腰の周囲というイメージより、仙骨の上にある第五腰椎をイメージする
ことで詳細なイメージを作り出すことができます。そして第五腰椎が仙骨に対
して、左横から後ろ右横前というふうに順番に倒れていくというイメージを作
り出すのです。これは物理的には動かすことができない運動だと思います。
何故ならこの腰仙椎移行部位だけを動かすことは実際には不可能だからです。
普通は、そこだけを意識して動かそうとしても必ず肩や背中まで動いてしまう
はずです。これが関節の連動性ということで、腰が痛くても腰だけを刺激して
も良くならない大きな理由の一つだともいえます。

腰痛のある場合、腰仙椎移行部位は全くうごこうとしません。そこを無理やり
動かそうとしても肩や上肢、首や胸にばかり力が入ってしまいます。それは関
節の連動性によって必然的に起こる現象です。逆にこの連動性を利用して、上
肢や肩の力を抜くようにすると無理やりでなく僅かずつうごいてきます。こう
いう治し方をしないと本当の意味で腰痛を治すことはできません。つまり関連
性のある部分に意識をおきながら腰の運動をさせないと本当の運動にはならな
いということです。
鍼灸治療の中には腰腿点という穴が手の甲にあるのはそのためです。手の甲に
刺激をし、注意を手に向けつつ腰をゆっくり運動させていくことで腰痛を治そ
うとする方法です。

腰痛のない人であっても、仕事を一生懸命したりすると手足に力が自然に入っ
てしまい、腰の中心が動かなくなってしまうということは普通に起こります。
ただ、症状はそれだけでは起こらないので、そのまま放置しておくと何かのき
っかけで激痛になったりすることがあるのです。そうすると激痛になった理由
(しゃがんだからだとか重い物をもったから)が原因だと思い込んでしまうの
です。

そこでまずイメージングでその周囲を動かすようにするのです。ただ、しっか
りそのことだけをイメージする必要があるので、そのイメージングができると
手足肩等の力は最大限まで抜ける感じがします。

イメージすることはリラックスすることであり、リラックスさせないと目的を
達成できません。その時は、イメージングが不安定になるということを実感す
ることができるようになると思います。

意識と筋肉の関係はこのように拮抗作用をしています。そのためにも詳細なイ
メージングをリラックスして行う訓練が必要だということです。慣れてくると
簡単にできますが、最初はなかなかうまくイメージングすることができません。

第三者がこの操作を行うためには、完全に非術者(患者側)をリラックスさせ
る必要があります。

こういう原理を知っている術者と知らない術者では同じ鍼灸治療を行っても全
く効果が違います。腰痛があるといえば、腰に鍼を打って終わりというような
術者に治療をされるとその時は良いように思えても逆に刺激が負担になって返
ってくることがあります。原因をしっかり把握し、リラックスさせられなけれ
ば、治療をうまく行うことはできないということです。

それでは次号をお楽しみに・・・。

御薗治療院HP http://www.o-misono.com/

御薗治療院メールマガジン

発行周期: 不定期 最新号:  2019/02/18 部数:  305部

ついでに読みたい

御薗治療院メールマガジン

発行周期:  不定期 最新号:  2019/02/18 部数:  305部

他のメルマガを読む