今期の利益はこうなりました。 そんなにお金はないのになぁ こういう感想をお持ちになる経営者の方が多いと思います。 お金の動きと会計上の損益の差が生まれる犯人をひとつづつあげていきましょう ●在庫→ 経営者の中には景気が悪いと在庫が増えちゃうんだろ?在庫は減らせば減らすほど利益が出るはずだ。こう思う方もいるかもしれません。 これは、キャッシュフロー上のお金の収入ということでは正解ですが 会計上の損益では在庫が減れば減るほど原価が増大し、粗利および最終的な利益が減ります。 在庫というのは、広い意味では、材料、商品、製品、貯蔵品、仕掛品です。 特に仕掛品の概念が、難しいです。 ○建設業 ○売上と個別対応のできる原価のある製造業 加工業 ○ソフトウエアなどの請負作業で人件費が主なものを扱う業種など これらの業種を中心に仕掛品の評価をきちんとすることが 正しい損益計算につながります。 仕掛品、未成工事は、一度費用に上げたり、支払いをしたものでも、その費用が翌期 の売上に対応するものです。 (ゆえに、当期の費用にしないで期末棚卸として資産計上し、翌期に期首棚卸として費用になります。) 現代はスピード重視の時代 多く売るより、早く売るそれが在庫維持コスト減少や資金繰り向上につながります。 ●売掛金 未収金→ 売上が倍になり利益が出ても、対応する費用も先に発生するため増えた売掛金の分キャッシュは不足することになります。 売上てもお金として入ってこなければいつまでもキャッシュは苦しい状態になります。 スピード重視 売上金の早期回収がここでも重要なポイントです。 逆に買掛金や未払金などの増加は支払猶予されているわけでキャッシュ的にはプラスとなります。 ●固定資産→ いくら利益が出てもキャッシュで高級車を買った。 こういう場合はお金は当然厳しくなります。 会計上は減価償却として耐用年数にわたって費用化されるため一時に費用にならないからです。 減価償却は改正により、償却率も上がり、残存5%まで償却済みのものも5年間にわたり均等償却できるようになりました。 減価償却資産で費用化する有利な方法は、特別償却の適用のある資産取得、中古資産取得、中小企業者等の30万未満の少額資産の取得などがあげられます。 逆にいえば、遊休資産の売却損などは、回収するお金がありかつ損失が出るわけであり、キャッシュを伴わない節税となります。 ●最後に来るのは税金→ 当然利益が出れば出るほど税金を払わなくてはなりません。 中小企業の場合交際費の一部 寄付金、 業務主宰役員報酬損金不算入、 貸倒引当金 返品調整引当金以外の引当金計上 配当、役員賞与 原則として資産の評価損 これらは、税金の計算上は費用として認めてもらえません。 人と人との関係を大事にしたい つちうら税理士法人 茨城県 土浦市 7月18日セミナー開催します。(まだ受付しています) http://tsuchiuratax.jp/index.html
このメルマガは現在休刊中です
このメルマガは
現在休刊中です