知って役立つおもしろ歳時記

おもしろ歳時記Vol.50【6月19日 元号の日】

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           知 っ て 役 立 つ   お も し ろ 歳 時 記
             ─  この日 何の日 気になる日♪  ─

  平成22年  6月1日
                  明成社「おも歳」編集部  
                                 http://www.meiseisha.com/

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【1】この日何の日?
           
      6月19日 元号の日
            6月29日 廉太郎忌
      
【2】日本の秀歌  
      
           父母が頭(かしら)かき撫で幸(さ)くあれて
              いひし言葉(けとば)ぜ忘れかねつる
             
【3】こだわり図書紹介
     
           日本の心に目覚める五つの話
       
                                     松浦光修/著

【4】行事紹介  第5回教育フォーラム 
  
           千住家の教育
       ~峻厳なる愛と信じることの大切さ~
                   
                  講師  千住文子 氏

  日時  平成22年 6月 5日(土)
  開場  13:00 開会13:30~15:30
  会場  フォーラム南太田(横浜市南区南太田1-7-20)
  参加費 1,500円 学生1,000円  定員250名

   
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【1】この日何の日?   6月19日 元号の日
                          6月29日 廉太郎忌

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西暦645年のこの日、
日本初の元号「大化」が定められました。

元号(年号)は、もともと中国の王朝で使われていたもので、
西暦(キリスト暦)やイスラム暦などの紀元とは違い、
皇帝や王など国家元首の即位や天変地変などによって、しばしば
改められていました。

帝王が、特定の年代に元号をつけるのは、
帝王の在位期間をもとにした在位紀年法に由来し、
帝王が、時(世)をおさめるという思想に基づいています。

大化改新は、日本の国内政治上、重大な転機でした。
この時、独自の元号を立てたことに大きな意味があります。

明治時代には、皇室典範で一世一元の制(一人の天皇の
ご治世には必ず一つの元号が定められるとする制度)
が定められていましたが、
戦後、米占領軍の圧力により皇室典範が廃止されると、
元号を明文化した法律がなくなってしまいました。
「昭和」の後の元号を制定する明文法の根拠がなくなって
しまったのです。
しかし、元号の存続を望む国民の声は強く
昭和54年、元号法が成立、昭和天皇が崩御された後も
「平成」という新しい元号が制定されました。


6月29日 廉太郎忌

明治の音楽家・滝廉太郎が亡くなったのは、
明治36年(1903)の6月29日のことです。
滝は、西洋音楽を学びつつ、多くの曲を発表して、
日本の歌曲を完成させた音楽家です。

彼の代表作「荒城の月」や「箱根八里」は、
文部省編纂の「中学唱歌」にも掲載されました。
また、誰もがよく知る「花」は、
明治33年(1900)8月に、
作曲された4曲の組曲『四季』の第1曲です。
他にも、「お正月」「鳩ぽっぽ」「雪やこんこ」などの童謡作品は、
幼稚園唱歌に収められています。

当時、日本の音楽は、西洋音楽の輸入と模倣で成り立っていました。
そこで、日本人が口ずさむことのできる音楽を、
日本人自身でつくりたい、というのが、
音楽を志す日本人の思いでした。
この思いに、真っ先にこたえたのが、廉太郎でした。

廉太郎は、わずか24歳でこの世を去りましたが、
彼の作曲した名曲の数々は、
今なお日本近代音楽史に大きな業績として残っています。

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【2】日本の秀歌(6月)     
      
   父母が頭(かしら)かき撫で幸(さ)くあれて
            いひし言葉(けとば)ぜ忘れかねつる

             丈部稲麻呂(はせつかべのいなまろ)
                 防人の歌(万葉集・巻二十)
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これは防人の歌です。防人というのは異国から日本を護るために
天智天皇二年(664年)頃に、長崎県の壱岐・対馬、筑紫など、
外国に面した地域に置かれた兵隊の事です。

この歌の作者は駿河の国(静岡県)出身です。
防人はだいたい全国から集められるそうですが、その当時はとりわけ
東国の若者が勇敢であると言われていたため、奈良時代の中期からは
現在の関東・中部地方からだけ集められるようになったそうです。

この歌を詠んだ方もそんな勇敢な若者でした。
しかし、いくら勇敢といっても兵役は苦しいものであり、当時は
今のように関東と九州を簡単に行き来することも出来ませんでした。

歌の意味は次のようになります。
「父母が頭を撫でて、お前、無事で元気で行ってらっしゃいよと
言ってくれた言葉が忘れられないことだ」

一見すれば、「女々しい」と言われてしまいそうですが、
素直に包み隠さず、自分の心を詠んだこの歌に私は胸打たれます。

誰しも悲しみや寂しさを抱えて生きています。それらを認めずに
強がる事も確かに出来ますが、私は無理に自分を
大きくみせようとしたりするより、ありのままの感情を認めつつ、
それでも前に進んでいける人こそ強い人だと思います。

この歌を詠まれた防人の方は、まさにそのような方だと思いました。
防人の歌はその他にも沢山残されており、どれも作者の気持ちが
自分ごとのように感じられ胸が熱くなる歌ばかりです。

最後に防人の歌を何首か紹介して終わりたいと思います。

 韓衣(からころも)裾に取りつき泣く子らを置きてぞ来ぬや母なしにして
 わが妻はいたく恋ひらし飲む水に陰さへ見えて世に忘られず
 忘らむと野行き山行きわれ来れどわが父母は忘れせぬかも 

これらの歌は『平成新選百人一首』(明成社)からご紹介しています。
http://www.meiseisha.com/katarogu/hyakunin/heiseisyousai.htm

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【3】こだわり図書紹介
      
            日本の心に目覚める五つの話

                           松浦光修 まつうら・みつのぶ/著  
                                           (皇學館大学教授)       

                              定価 税込2310円 (本体2200円)
                                  判型・頁数 四六判・360頁

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誰でも、きっと「死んだ後、自分はどこへ行くのだろうか」という
死後の世界についての疑問をもった事があるのではないでしょうか。

私も小さい頃、怖いもの見たさに「地獄」という絵本を友達と
一緒に読んだ事がありました。

そこには、恐ろしい死後の世界がリアルに描かれており、
死んで地獄に行ったらこんな事をされるのかと、
本当に怖かったことを憶えています。

今回ご紹介する『日本の心に目覚める五つの話』(松浦光修著)の
第三話「七たび生きる-「楠公精神」の歴史」には、
死後の世界について少しだけ書かれています。

死後の世界というと、天国か地獄という二つしかないと現代の
私達は考えてしまいますが、仏教ではなんと9つもあると
言われており、楠木正成の時代の人々はそれを
ごく普通に信じていました。

それが次のとおりです。
1地獄→2餓鬼→3畜生→4阿修羅→5人間→6天上→
7声聞→8縁覚→9菩薩

1から6までは迷いの世界と呼ばれ、皆そこから抜け出したい
と考えますが、それでも多くの人々は、
この六つの世界を永遠に廻りつづけるといわれます(輪廻)。

ちなみに平安時代の恵心僧都(源信)の『往生要集』という
本には、六つの世界の中でも最低の世界と呼ばれる
「地獄」について、まるで潜入レポートでもしてきたかの
ような内容が載っているそうです。

そして、著者の松浦光修氏は皇學館大学の講義の中で、
その本をもとに、「地獄」についての授業をされるそうです。

「こんな事をやった人は死んだらこんな地獄が用意されている
そうです・・・あんな事をやった人はこんな地獄が待っている
そうです・・・」といった感じで、とても詳しく・・・。

すると、最初は気楽な顔で聞いていた生徒達の顔が
みるみるうちに険しくなっていくのだといいます。
きっと思い当たる事があるのでしょう。

これも怖いもの見たさなのかもしれませんが、
私も松浦先生の「地獄」の授業をぜひとも受けてみたいものです。

本書では先に紹介されたような「地獄」のお話など当時の
日本人が信じていた考えや信仰についても分かりやすく
解説されており、それによって歴史への見方をより深めることが
出来ます。

難しい史実も著者の力量によって、さらりと読める文体に
なっているので、歴史が苦手という方にもおすすめの一冊です。
是非ご一読を!

『日本の心に目覚める五つの話』HP
http://www.meiseisha.com/katarogu/nihonnokokoro/itutuno-hanashi.htm
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●行事紹介 第5回教育フォーラム 
  
           千住家の教育
       ~峻厳なる愛と信じることの大切さ~
                   
                  講師  千住文子 氏

  日時  平成22年 6月 5日(土)
  開場  13:00 開会13:30~15:30
  会場  フォーラム南太田(横浜市南区南太田1-7-20)
  参加費 1,500円 学生1,000円  定員250名

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長男 博は日本画家、次男 明は作曲家、長女 真理子は
ヴァイオリニストとなった。三人の芸術家を育てた母が語る子育て、
教育。
千住家の響きあう人間模様を通して、教育の大切な姿について
学んでいく。多数のご参加をお待ちしております。

○講師  千住文子 氏

○日時  平成22年 6月 5日(土)
     開場13:00 開会13:30~15:30
○会場  フォーラム南太田(横浜市南区南太田1-7-20)
※交通  京浜急行線南太田駅より徒歩3分 横浜市営地下鉄吉野町駅
     より徒歩7分
○参加費 1,500円 学生1,000円  定員250名
     定員になり次第締め切ります。保育室を希望の方は事前の
     申込みが必要です。
○申込み方法  メールかFAXにて、氏名、電話、メール(お持ちの方)、
     住所を記入の上お送り下さい。2人目からは氏名のみで結構です。
○後援  神奈川県教育委員会  横浜市教育委員会

○主催  NPO法人 まほろば教育事業団 会長 中西輝政(京都大学教授)
     〒150-0047 東京都渋谷区神山町24-11―202
     電話 03-3485―6554 
     FAX 03―6912-1720
     Mail:info@mahoroba-ed.org

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ディベート教育
http://ameblo.jp/meiseisha/entry-10541576456.html

トルコの祝日~5/19 アタテュルク記念日
http://ameblo.jp/meiseisha/entry-10539096452.html

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   ≪おもしろ歳時記≫  編集人  ミケねこ          
     
  △   ▲ ♪  「おもしろ歳時記」は今月で50回目を迎えました!
  (・×・)  私が担当するようになり、約一年が経ちましたが、
┌○─○┐  今後ともおもしろい「おもしろ歳時記」を配信
| ミケ |  していけるようがんばりますので、どうぞよろし
└───┘  くお願いします☆♪ 
      
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発行周期: 隔週刊 最新号:  2019/02/07 部数:  187部

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