レフティやすおの楽しい読書

レフティやすおの楽しい読書 180815(No.229)「私の読書論109-本好きと読書好き」


カテゴリー: 2018年08月15日
ハーイ! (^O^)/

8月13日は「左利きの日」
――最近はこちらで定着しているのでしょうか。
以前は、「国際左利きの日」
(日本語としてちょっと違和感がありますが。)
と言われていました。

英語で International Lefthanders Day といっていました。
少なくとも言いだしっぺの
アメリカの〈LEFTHADERS INTERNATIONAL〉の出していた
“LEFTHADER magazine”の私の持っている1994年前後には、
そうありましたね。

もちろん今でも正確にはそのようです。

ただ一般的には、Lefthanders Day 
もしくは Left-Handers Day
のようです。


ええっと、というわけでそちらに精力を取られて、
今回はちょっとやっつけですが、ご容赦のほどを!



「国際左利きの日」ブログ記事:
・2018.8.11 
8月13日「国際左利きの日」を前に
「日本左利き協会」プレサイトがオープン!
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/08/813-bea1.html

・2018.8.13 
8月13日国際左利きの日ILHDとAKB48Team8左利き選抜のことなど
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/08/813ilhdakb48tea.html




◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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 2018(平成30)年8月15日号(No.229)
「私の読書論109-本好きと読書好き ~ものとしての本が好き~」
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 書きたいことから先に書く、ということで、 
 今回も、「私をつくった本・かえた本」をお休みして、
 「本好きと読書好き」
 というテーマで書いてみます。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 - 私の読書論109 -

  ~ ものとしての本が好き ~

  ― 本好きと読書好き ―

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ●「本好き」

この世の中には「本好き」という人がいます。
また、「読書好き」という人もいます。

大体は共通しているのですけれど、
少し違うところがあります。


中でも昨今のように電子書籍が登場してきますと、
その違いが顕著になってくるように思います。


「本好き」という人は、
基本的に「本」という「もの」自体が好きな人。

本の主要部分を構成している
「内容」(コンテンツ)も大事だけれど、
それ以上に、本というその「もの」自体が好きなのです。

手にとってページをペラペラできる、
あるいは本自体(まさに“本体”)をナデナデできる、
そういう現実の「もの」としての存在。


電子書籍では、これができません。
もちろん表示装置を通して、
その「本」のデザインに(目で)触れたり、
ページを展開することもできるでしょう。

しかし、表示を変えれば、
今何ページ(本全体から見てどの位置)にいるのか、
というは、必ずしも一定ではありません。

「何ページの何行目のこのくだりの文章が好き」とか言っても、
人によって、
その時の表示によって変わってしまうのでは、
どうにもなりません。



 ●装丁や紙質など

また、装丁の違いというのも、楽しめません。
同じ機械を使っているかぎり、手触りは変わらないでしょう。

(もっと機械が進化すれば――
 今でもできるのかどうかは存じませんが――
 背景の色目を変えたり、文字の字体を変えたり、
 さらに、モニターの表面の状態を変化させて、
 ざらついた紙質を再現したり、ページの繰り方を変えられたり、
 なんてこともできるようになるのかも……。)


表紙にしても、革張りの本や、
布張りの本などは、やはり心地よいものです。

中の用紙にしても色々です。

厚めでしっかりしたものでも、ケント紙のようなものもあれば、
画用紙のようなものもあります。

薄くしなやかで腰のある感じのものもあれば、
固くて柔らかさに欠けるものもあります。


たとえば文庫本でも、各出版社によって、用紙が異なります。

新潮文庫は、紙の厚さも薄く、
やや薄いクリーム色で、滑らかな表面をしています。

角川文庫は、紙は少し厚めで、表面がざらついた印象です。

ハヤカワ文庫は、ふつうの文庫本よりも背の高いトールサイズで、
紙は新潮文庫のような色合いですが、
もう少し厚めでしっかりした感じです。

私は新潮文庫が好きですね、
用紙も製本も一番優れていると思います。


製本もそれぞれ違っています。

そういう「もの」としてのできそのものが、
「本」にはあります。



 ●判型

判型というものもあります。

電子書籍は存じませんが、
先ほどの文庫で言えば、
ハヤカワのようなトールサイズがあったように、
そもそも、縦横の比率が異なっているものもあります。

通常、本は縦長ですが、一部の絵本のように横長や真四角や
三角形やペナント型、丸型等もあるかもしれません。

電子書籍でも、判型は変えられるでしょうけれど、
絶対値のようなものは変えあっれません。

折り込みのようなページは作れないでしょうし、
ましてや飛び出す絵本のような
さわれる三次元のものはできないでしょう。
(3Dのようなものはできるとしても。)



 ●「もの」としての魅力を愛するのが「本好き」

まあ、そういう話は別にしても、
「もの」としての魅力は色々あります。

手で触るというだけでなく、
五感(味覚は無理にしても)をすべて使ってする読書が
可能なのは、「もの」としての本だけでしょう。

視覚・触覚はわかるでしょう。
聴覚・臭覚は、ページをペラペラやるときの音であったり、
それに伴うインクのにおいであったり、です。


「もの」ゆえに、外に置いておくことができます。

仮想空間にのみ存在する電子書籍では、
こういう原始的な楽しみはありません。


もちろんそれ故に、所有できる本の量に限度が生まれるのが、
難点ではありますけれど。


本を本棚に並べる楽しみがあります。
並べ替える楽しみも。

積んでゆくのも、おもしろいですし、
平面に並べて本の並んだその絵柄を楽しむ、なんてできます。



 ●「読書好き」

次に「読書好き」です。

こちらはまさに「本を読むこと」が好きな人。

この場合は、読めるなら、紙の本でも電子書籍でもいいわけです。

別に本でなくてもよい、とも言えます。
雑誌でも、ウェブでも(たぶん)いいのでしょう。

読むことに価値を見いだす、のでしょう。


ですから、本を所持する、所蔵するかどうかは別問題です。

もちろん持っていれば、いつでも読めるのですが、
持っていなくてもいい、とも言えます。

この著作はどうしても
いつでもどこでも何度でも読み返したいという、
そういう本のみ、所持していればいいのです。

そうしますと、かなり楽になります。

なにが?
といいますと、経済的にです。


読めるなら、自分の本でも他人の本でもいいのです。
自分の本でなくてもよいとなれば、
その辺の融通はかなり利きます。



 ●著作としての総合点

私の場合は、どちらかと言えば「本好き」なのかもしれません。

「本好き」の場合は、
経済的な問題と付き合わなければならない、
というツライ一面があります。

気に入った本は手元に欲しくなります。

内容的に良いというだけでなく、
「もの」としての外見の良さも重要になります。

機能的な面も重要です。

この場合の機能というのは、
製本や紙質などの「本」という「もの」としての、
扱いやすさ、読みやすさという面です。


いい内容なのに、
本自体が重くてかさばり持ちにくい、
あるいは、横書きであるため読みにくい、となりますと、
「著作」としての総合点が下がることもあります。


反面、ドストエフスキーの作品の場合のように、
本自体にある程度の厚みと重みがないと、
読み終えたときの充実感や達成感は望むべくもありません。


経営者の中には社長室に
山岡宗八の『徳川家康』全26巻を
ズラッと並べている人がいます。

自分自身の読み終えた楽しみ、
充実感や達成感を示すだけでなく、
人様に向けて、
「どうだ! 俺はこれを全部読んだんだぞ!」
というアピールでもあるのでしょう。

「もの」としての「本」には、そういう存在の力もあります。



 ●『白鳥の歌なんか聞えない』

今回は、
当初「本棚と蔵書」というテーマで書くつもりでいました。
そのためにいくつかの本も読みました。

そのうちの一つに、
若い頃に読んだ
庄司薫の『白鳥の歌なんか聞えない』の再読もありました。

この作品の中で、
偉大な知識人である老人の蔵書に主人公たち若者が圧倒される
という場面があります。

膨大な蔵書、そのすべてに書き込みがあり、
持ち主が実際に読んだという事実がわかるのです。


この人は「読書好き」の読書家だったのか、
「本好き」の愛書家だったのか
(多分、前者だったのだろうとは思いますが)、
判断は難しいものがあります。

きちんと整理して残しているのは、
愛書家でもあったからかもしれませんし、

単に、仕事上必要で残していただけかもしれません。


どちらにしても、
「もの」としての「本」の持つ威力を感じさせるお話です。



 ●他人の本棚の本

作家や著名人の蔵書を
――本棚を紹介する本や雑誌のコーナーがあります。

こういうのを見るのが好きです。


自分の読んだ本が並んでいたら、素直にうれしく思いますし、

自分の持っている本があったりしたら、
さらにうれしいですし、

持ち主が自分のお気に入りの作家や著述家だったりすれば、
まさに最高です。

「いっしょや! いっしょや!」と。

今のところ、特にこれ、という思い出はありませんけれど。


私の好きな風景は、
早川のポケミスやSFシリーズが並んでいるところ。

他にはハヤカワ文庫のSFの青背やなんかは、
よく目につきますね。



 ●ものとしての本が好き

そういうふうに、私は、読書自体よりは、
ものとしての「本が好き」とい面が強いように思います。

そういう意味では所有欲も大きいのですけれど、
悲しいかな、経済力がともなわず、
買えない(集められない)、置けない、
ということで、愛書家には成りきれません。

中途半端な「本好き」
そして「読書好き」ということになります。


 ――さて、今回はこの辺で。

   中途半端な内容でしたが、どうでしたか。

   苦情・感想お待ちしています。



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※「別冊 編集後記」
2018.8.15 
私の読書論109-本好きと読書好き~ものとしての本が好き~
  ―第229号「レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

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(^O^)/

5月25日に発売された

『ミステリ・マガジン』2018年7月号(729)(早川書房)
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の読者のお便り欄「響きと怒り」<読書の書評>に、
私の投稿が掲載されました。

 ・・・

クリスティーの全著作および関連書を収録する
<ハヤカワ文庫―クリスティー文庫> から、
この4月18日発売された
クリスティー全作品約100点を読んで採点した霜月蒼氏の書評

『アガサ・クリスティー完全攻略〔完全版〕』霜月蒼
http://www.amazon.co.jp/dp/4151301062/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22

について、
半世紀にわたるクリスティー“半熟”ファンである私が、
1ファンの立場から見た評価を書いてみました。

投稿に注もつけたブログ記事は、こちら↓

『レフティやすおのお茶でっせ』2018.5.26
『ミステリ・マガジン』7月号読者欄「読者の書評」に掲載される
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2018/05/7-a24a.html

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