季節を感じる言葉-日本人の情緒と歴史的背景-

牛丼のカウンターみな着ぶくれて

牛丼と言えば吉野家。

安い、早い、旨い がその企業イメージです。
(報道によると500円のすきやき丼を出すとか。
これは火に掛けた鍋を持ってくるので、お客様にはゆっくり食べてほしい。
そしてその分料金を使って欲しい と言う事のようです
安い、旨い、ゆったりというコンセプトも追及していくようです)

それはさておき、最初に書いたのが現状の牛丼屋の実態。

吉野家の統計によると一人の客が店に居る平均時間は7分だそうです。

となると店のドアはしょっちゅう開閉しており、風がひっきりなしに吹き込んできます。

これではコートを脱ぐ人はいません。

着ぶくれたまま食事をする

それが牛丼屋の実態です。

元々急いでる人が昼食を掻き込む為の店。

或いは家計の厳しい人がお腹を膨らませる店。
こういう人はどうしても着ぶくれてしまいます。

なかなかよく観察された句だなと感じました。

この私の句評を聞いて、先生も「なるほど」と唸っていました。

先生は牛丼でなくとも「うどん」でも良いのではないか
つまり語が動く と考えたようですが、私の鑑賞を聞いて
この句は牛丼屋でなければならないと判ったそうです。

そういうことなら採りたい とのことでした。


牛丼のカウンターみな着ぶくれて

季語は「着ぶくれ」 冬の季題です。

p.s.こういう時はこの句を採らなかった人は「そうか、俺も牛丼屋は行かないから判らなかった」
  と言うんですよね。

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発行周期: 毎週木曜日 最新号:  2018/12/13 部数:  319部

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