季節を感じる言葉-日本人の情緒と歴史的背景-

甚平が帽子かぶって浅草寺

 俳句会へ行ってきました。

  吟行会なので参加者は決められたエリアを散歩しながら句を作ります。
  今回のテーマは浅草松屋デパート。
  数多いデパートの中から何故此処が選ばれたのかと云うと、俳句会場がすぐ近くにあったからです。
  
  さて、場所が浅草松屋と言う事になると、できれば下町っぽい句を作りたい。
  銀座でもなく、日本橋でもなく、渋谷や新宿でもなく

  そう思いながらデパートの中をふらふらしていると「希望」と大書された赤ちょうちんが店先に。
  売っているものは婦人靴。
  さて、赤提灯は如何にも下町と云う雰囲気ですが、希望とはどういう意味か?
  暫く考えてみましたが希望と書いてあるのは面白いけれど、言葉がつながらない。
  季語もむりやりになりそうなので、これは断念。

  さらに子供寄せなのか、手裏剣を的に向かって投げる店がありました。
  
  ふ~ん、手裏剣ねぇ。デパートとしては浅草らしさ、江戸らしさを考えたんだろうな。
  しかし、外国人はこの手裏剣と云うものを理解してはいないみたい。
  素通りしていきます。
  藁の的とはいえ、危ないと思ったのか、子供連れの客も寄り付かず、若い日本人カップルが遊んでいます

  手裏剣を投げ三百円暑気払い

  この句はその後の俳句会で2票入りましたが、師選には入らず。

  次に見つけたのが和服売り場の甚平
  この売り場では甚平だけでなく、マネキンに麦藁帽を被せていました。
  これがなかなかお洒落。
  直ぐに出来ました
  
  甚平が帽子かぶって浅草寺
  
  如何にも浅草寺付近を歩いている小洒落たかつてのモダンボーイ
  という感じがしませんか?
  結果として、この句が師撰の特選に選ばれました。


  季題は「暑気払い」及び「甚平」でどちらも夏季です。

季節を感じる言葉-日本人の情緒と歴史的背景-

発行周期: 毎週木曜日 最新号:  2018/12/13 部数:  319部

ついでに読みたい

季節を感じる言葉-日本人の情緒と歴史的背景-

発行周期:  毎週木曜日 最新号:  2018/12/13 部数:  319部

他のメルマガを読む