季節を感じる言葉-日本人の情緒と歴史的背景-

庭の夕 ちょっと残したトマトピザ

  イータリーと言うイタ飯屋があります。いや、食べ物はサラダとハムとピザかパスタと云う店ですからイタ飯屋と言っては
  いけないのかも。ただ、ワイン飲み放題、ピザ又はパスタ食べ放題とお店。代官山にあります。たぶんワインの輸入業者が
  宣伝の為にアンテナショップをやっているのでしょう。

  ちょっとした広場があって天空には星。と言っても周囲が明るい東京の  空ですから星は大したことありません。
  そこに学校の同期数人が集まりました。
  暫くして話題が俳句に移って、私が俳句を齧ってると言う事で、一句作ってみろと言う事に。
  しかしおしゃべりしながら作れるものではありません。そこでちょっと推敲。
  この景をどう表現するか。10分ほど周囲の会話にはいい加減な返答をしながら考えたのは、「空の庭 ワイン傾け 夏は夜」
  というもの。「空の庭」で天井が無くて星が見えるよと言う事を表現したつもり。
  「夏は夜」というのは夏の季節は夜こそが味わい深いものだという枕草子からの引用です。

  ところが私の隣にいた女性から早速異議が申し立てられました。この人の俳句歴は私よりも5年も先輩。
  その論拠は「ワイン傾け」は常套句で面白みがないというもの。確かに俳句の世界では常套句は嫌われます。
  そこでその女性がパッと言い放ったのが掲題の句。
  なるほど、今週はこちらの句にすることにしました。

  庭の夕 ちょっと残したトマトピザ

  季題は「トマト」。夏季です

ついでに読みたい

季節を感じる言葉-日本人の情緒と歴史的背景-

発行周期:  毎週木曜日 最新号:  2019/03/14 部数:  319部

他のメルマガを読む