バートランド・ラッセルに関するメルマガ

編集後記 「同調圧力」-のど飴をなめていた女性市議に対し問責決議!

カテゴリー: 2018年10月06日
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 (週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン
  no.0604_2018/10/06 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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     ■ 目 次 ■
          
(1)ラッセルの著書及び発言等からの引用
(2)ラッセルに関する記述や発言等
 編集後記

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(1) ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの言葉366」
      n.1477~n.1481 を発行しました。
 
  以下,1つだけ再録します。
     https://archives.mag2.com/0001626338/20181001060000000.html

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 ラッセル『宗教と科学』』第4章 悪魔研究と医学 n.13
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 第4章 悪魔研究と医学 n.13

 イングランドよりも魔女の迫害がずっと厳しかったスコットランドにおいて,ジェ
ームズ一世は,デンマークから(スコットランドへ)の航海中彼を悩ませた大暴風雨の
原因を発見するのに大いに成功した(beset 悩ます;四方から取り囲んで攻撃する)。
フィアン博士とかいう名前の人(A certain Dr. Fian)は,拷問を受けて,この嵐はリ
ース(注:現在エディンバラに一部となっている港町)からふるいに乗って(in a 
sieve)海に出帆した(had put to sea)何百人もの魔女によって生み出されたのだと
告白した(注:sieve はふるい(漉し器)であるが,。漉し器にのったら水が入って
きてすぐに沈んでしまうはずなので「in a sieve (ふるい/漉し器)に乗って」とはど
ういうことか私も最初はわからなかった。ネットでいろいろ調べているうちに,go 
to sea in a sieve という表現があり,google の画像検索によって該当するイラス
トも発見できた。たとえばこんな詩もついていた。「やがて水が流れこみ ふるいは
すっかり水びたし たたんだピンクの紙をだし ぬれないように足つつみ  ピンで
しっかり留めといた・・・」とある。また,シェークスピアの「マクベス」にも第一
魔女が「亭主はタイガー号の船長やってて,アレッポへ航海中だから, あたしは篩
(ふるい)の船で追っかけてやるんだ。」というセリフをしゃべっている。つまり,
英国人なら「witches who had put to sea in a sieve 」とあればみな理解してしま
うのであろう! 因みに,荒地出版社の津田訳では「海をふるいにかけたリース出の
幾百もの女魔法師等によってこの嵐は生み出された」とひどい訳になっている)。
バートン(John Hill Burton, 1809-1881: スコットランドの歴史家)は彼の「スコ
ットランド史」(第7巻 p.116)で述べているように,「この現象(大嵐/大暴風雨)
の価値は,スカンジナヴィア側の魔女の協力団体(a co-operative body 協同組合?)
により一層増大され,両者(スコットランドとスカンジナビアの喪女)は悪魔学の諸
法則に関する決定的な(crucial 重要な)実験を提供した」。フィアン博士はすぐに
自分の告白を撤回した。そこで拷問は大いにその厳しさを増した。彼の下肢(足)の
骨は幾つかに折られたが彼は屈しなかった(obdurate 頑固な)。そこで,事の成り
行き(the proceedings)を見ていたジェームズ一世は,新しい拷問方法を考案した。
(即ち)迫害の犠牲者の指の爪ははがされ,針が頭まで突きさされた。しかし,今日
の記録にも残っているように,「悪魔が彼の心の奥深くに住んでいたので,彼は以
前に告白した全てのことを完全に否定した」。そこで,彼は焼き殺された。(原注:
レッキー(著)『ヨーロッパにおける合理主義の歴史』第1巻p.114参照) 

Chapter 4: Demonology and Medicine, n.

In Scotland, where the persecution of witches was much more severe than in
England, James I had great success in discovering the causes of the tempests
 which had beset him on his voyage from Denmark. A certain Dr. Fian
 confessed, under torture, that the storms were produced by some hundreds 
of witches who had put to sea in a sieve from Leith. As Burton remarks in 
his History of Scotland (Vol. VII, p. 116): “The value of the phenomenon 
was increased by a co-operative body of witches on the Scandinavian side, 
the two affording a crucial experiment on the laws of demonology.” Dr. Fian
 immediately withdrew his confession, whereupon the torture was greatly 
increased in severity. The bones of his legs were broken in several pieces,
 but he remained obdurate. Thereupon James I, who watched the proceedings, 
invented a new torture : the victim’s finger-nails were pulled off, and 
needles thrust in up to the heads. But, as the contemporary record says : 
"So deeply had the devil entered into his heart, that hee utterly denied all
 that which he before avouched.” So he was burnt.
 出典:Religon and Science, 1935, chapt. 4: 
 情報源:https://russell-j.com/beginner/RS1935_04-130.HTM


■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
      n.1433~1437号 を発行しました

  以下,1つだけ再録します。
      https://archives.mag2.com/0001623960/20181005060000000.html
   
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 R英単語熟語 regain (vt)【回復する】 
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★ regain (vt)【回復する;奪還する;復帰する、再び到着する】

* regain one's freedom 自由を取り戻す
   https://russell-j.com/beginner/reitan-r097.htm

<用例1>
It is only in quite modern times that women have regained the degree of 
freedom which they enjoyed in the Roman Empire. 
。女性たちがローマ帝国で(ローマ帝国時代に)享受していた程度の自由を回復したの
は、まったく近代(現代)になってからにすぎない]
 出典:ラッセル『結婚論(結婚と性道徳)』第五章「キリスト教倫理」
     https://russell-j.com/beginner/MM05-120.HTM

<用例2>
It is only with the decay of the notion of sin in modern times that women 
have begun to regain their freedom.
[女性が自分たちの自由を取り戻しはじめたのは、近代(現代)になって、罪の観念が
衰えてからのことである。]
 出典:ラッセル『結婚論(結婚と性道徳』第五章「キリスト教倫」
     https://russell-j.com/beginner/MM05-120.HTM

<参考例1>
The patient has not regained consciousness since the accident.
[事故以来,患者はまだ意識を取り戻していない。]
 出典:『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』p.89

<参考例2>
She was unable to regain her balance, and she fell off the wall.
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.

<参考例3>
Troops have regained control of the city.
 出典:Oxford Advanced Learner's Dictionary of Current English, 8th ed.


★「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2」 n.1177~1181

1)n.1177:R『結婚論』第十六章 離婚 n.9
    https://archives.mag2.com/0001626338/20181001060000000.html
      
2)n.1178:R『結婚論』第十六章 離婚 n.10
    https://russell-j.com/wp/?p=4085

3)n.1179:R『結婚論』第十六章 離婚 n.11
    https://russell-j.com/wp/?p=4088

4)n.1180: R『結婚論』第十六章 離婚 n.12
     https://russell-j.com/wp/?p=4092
 
5)n.1181: R『結婚論』第十六章 離婚 n.13
     https://russell-j.com/wp/?p=4095


★「ラッセルの言葉_画像版」

 日本語 version : n.0699j-0705j を投稿
 英 語 version : n.0699e-0705e を投稿

  一つだけ再録します。 n.0702j (Oct. 03, 2018)
      https://russell-j.com/smart_r366/r366g_j0702.html

 「法的制度としての結婚の意味合い」

 さらに,ロマンチックな恋愛は結婚に不可欠であるとする物の見方は,あまりにも
無政府的であり,正反対の意味ではあるが,聖パウロの見解と同様,結婚を重要なも
のにしているのは子供であるという事実を忘れている(見落としている)。子供がい
なければ(子どもが生まれることがなければ),性に関する制度はいっさい不要にな
るだろう。しかし,子供がからんでくるやいなや,夫と妻は,いやしくも責任感があ
り,子供に対する愛情が少しでもあるのであれば,夫婦相互の感情はもはや一番重要
なものではない,ということを悟らざるをえないのである。 

Moreover, the view that romantic love is essential to marriage is too 
anarchic, and, like St. Paul's view, though in an opposite sense, it forgets
 that children are what makes marriage important. But for children, there 
would be no need of any institution concerned with sex, but as soon as 
children enter in, the husband and wife, if they have any sense of 
responsibility or any affection for their offspring, are compelled to 
realize that their feelings towards each other are no longer what is of most
 importance.
 出典: Bertrand Russell :Marriage and Morals, 1929
 詳細情報:https://russell-j.com/beginner/MM06-120.HTM

 <寸言>
 結婚はあくまでも(法律に規定された))一つの社会制度であり、(離婚によって
経済的な不利益などを受けない)理想社会においては、子供がいない場合は、社会は
そのカップルを規制する必要がない。子供ができるから弱者である子どもを守ったり
、育児中の女性を保護する法律が必要がある。完全な男女平等が行き渡った社会にお
いては、子どもがいない場合は自由恋愛が原則であり、どちらも法律でしばる必要は
ないはずである。もちろん、今はそういった社会にはなっていないので、法律で弱者
保護の規定をいろいろしておく必要がある。  

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(2) ラッセルに関する記述や発言等
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★ 今回もお休み

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 編集後記 「同調圧力」-のど飴をなめていた女性市議に対し問責決議!
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 熊本市は封建的といって悪ければ、保守的な人が多い(私も2年間住んだことがあ
る)。その熊本市議会で女性議員が(体調不良で咳が止まらなかったために)のど飴
(龍角散本舗謹製)をなめながら本会議の演壇に登壇しようとしたところ、議長が制
止し「何か口にくわえておられますか」と質問し,「のどを痛めておりまして・・」
と答えると,すぐに次々に「臨時休会!」の怒号が飛び,約8時間止まってしまった
,という「事件」があった。
 「のど飴をなめる」という行為が「(議会)の品位の尊重」に触れるとして急遽
懲罰委員会が設置され、その委員会でその女性議員に陳謝させることが決議された。

 一方、英国議会では、2017年10月、マンチェスターで開かれた与党・保守党の党大
会で、テレサ・メイ首相が演説中に咳が止まらなくなり、財務相がのど飴を渡したと
のことで、これに対し、メイ首相は、「皆さんお気づきだと思いますが、財務大臣が
タダでくれました(買収ではありません!)」とジョークを飛ばして笑いを誘ったと
いうエピソードもネットで紹介されている。

 何という差であることか!
 
 熊本市議会における「のど飴を口にいれていた女性市議に対する問責決議」のニュ
ースは世界に報道され、英国のテレグラフ紙などは「エチケットやルール、上下関係
の融通が利かない社会を浮き彫りにした」と手厳しいコメントを載せている。

 龍角散が出している薬は中国では「神薬」として有名であり,このニュースの宣伝
効果により、より売れるようになりそうである。(松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
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