バートランド・ラッセルに関するメルマガ

編集後記 権力者の黄昏? 総裁3選無理、麻生副総理辞職、党内で安倍おろし


カテゴリー: 2018年04月21日
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 (週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン
  no.0581_2018/04/21 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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     ■ 目 次 ■
          
(1)ラッセルの著書及び発言等からの引用
(2)ラッセルに関する記述や発言等
 編集後記

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(1) ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの言葉366」
      n.1364~n.1368 を発行しました。
 
  以下,1つだけ再録します。
     http://archives.mag2.com/0001626338/20180417060000000.html

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 ラッセル『権力』(Power, 1938) 第17章 権力の倫理学 n.6
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 第17章 権力の倫理学 n.6

 権力愛は,色欲と同様に,人々がそうだと思う以上に(想像する以上に),大部分
の人々の行動に影響を与える強い動機(の一つ)である。従って,最善の結果を生み
だすであろう倫理は,理性が正当化できる以上に,権力愛により反対するものであるだ
ろうと主張されるかも知れない(注:みずず書房版の東宮訳では「It may therefore
 be argued that the etic ...」のところを「(従って)・・・権力愛を憎むものだ
ということがわかるであろう。」と訳されており,その後に続く文章(そう思うかも
知れないがそうじゃないですよ)という文脈を東宮氏はとらえ損なっている。従って
「may be」は普通に「~かも知れない」と訳すべきであろう)。(即ち)人は,権力
追求の方向に(向かって),自分自身の行動規範(code)に背いて罪を犯すことはほ
ぼ確実であるので,彼らの行為は,彼らの行動規範(自分を律する掟)が幾分厳しす
ぎるくらいで,丁度良いものとなるであろう(注:be about right ほぼ正しい)と
(あなたは)言われるかも知れない。けれども,(何らかの)倫理的原理を提唱して
いる人は,そのような考慮すべき事項に自分自身が影響されることをほとんど許さな
い。というのはもしもそんなことをすれば,彼は徳(美徳)のために,意識的に嘘を
つくことを余儀なくされるからである。真実であることよりも,むしろ教化・善導的
でありたいという欲求は,説教者や教育者を毒するもの(bane 破滅のもと)であり
,理論的に,教化・善導的でありたいという欲求が有利なようにどのようなことが言
われるかも知れないが,実践の上ではそのような欲求は紛れもなく有害である
(unmitigatedly harmful)。我々は,人々(人間)は権力愛から(これまで)不正
な行動をしてきたことを,また,今後もし続けてゆくであろうことを,認めなくては
ならない。しかし,それを理由として,権力愛が恩恵的であるかあるいは少なくとも
無害なものとなると信じられるような形態と状況のもとにおいても権力愛は望ましく
ないと主張すべきではない(訳注:権力愛はいかなる場合も望ましくないと言うべき
にあらず)。

Chapter 17: The Ethics of Power, n.6

Love of power, like lust, is such a strong motive that it influences most 
men's actions more than they think it should. It may therefore be argued 
that the ethic which will produce the best consequences will be one more 
hostile to love of power than reason can justify : since men are pretty 
sure to sin against their own code in the dirrection of the pursuit of 
power, their acts, it may be said, will be about right if their code is 
somewhat too severe. A man who is propounding an ethical doctrine can, 
however, hardly allow himself to be influenced by such considerations, 
since, if he does, he is obliged to lie consciously in the interests of 
virtue. The desire to be edifying rather than truthful is the bane of 
preachers and educators; and whatever may be said in its favour 
theoretically, it is in practice unmitigatedly harmful. We must admit that
 men have acted badly from love of power, and will continue to do so; but
 we ought not, on this account, to maintain that love of power is 
undesirable in forms and circumstances in which we believe it to be 
beneficial or at least innocuous.
 出典: Power, 1938.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/POWER17_060.HTM
	

■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
      n.1319~1323号 を発行しました

  以下,1つだけ再録します。
     http://archives.mag2.com/0001623960/20180417060000000.html

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 R英単語・熟語  considerate (adj.) [思いやりのある]
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★ considerate (adj.) [思いやりのある,理解がある;(相手を)思いやって]

* considerate words 思いやりのある言葉
* inconsiderately (adj.):思いやりのない
* consideration (n):熟慮,考慮;考慮すべき事項;(for: ~に対する)思いやり
   http://russell-j.com/beginner/reitan-c138.htm

<用例1>
Considerate behaviour may be a duty, but love is a gift from heaven: when 
the gift is withdrawn, the one who has lost it is to be pitied, not blamed. 
[思慮深い振舞い(思いやりのある行動)は,義務に属すると言えても,愛(情)は天
からの贈り物(才能)である。この才能(資質)が消滅する時,それは憐れむべきこ
とではあるが,非難されるべきものではない。]
 出典:ラッセル『アメリカン・エッセイ集』の中の「情緒の予知」
     http://russell-j.com/EXPECTED.HTM

<用例2>
She used to suffer from terrible headaches, which often made our meetings 
disappointing, and on these occasions I was less considerate than I ought to
 have been.
[彼女の頭痛は,私たちの逢瀬をしばしば失望させるものとした。そうしてこのような
時には,もっと思いやりをもつべきであったが,私は彼女に対しあまり思いやりがなか
った。]
 出典:ラッセル『自伝』 第1巻 第7章「再びケンブリッジ大学へ」
     http://russell-j.com/beginner/AB17-060.HTM

<用例3>
Self-respect without tyranny, consideration without slavishness, can be 
learnt best in dealing with equals.
[暴虐な行為を伴わない自尊心,奴隷根性を伴わない思いやりは,対等の仲間との付
きあいの中で学ぶのが一番よい。]
 出典:ラッセル『教育論』第二部_性格の教育_第10章「他の子供たちの重要性」
     http://russell-j.com/beginner/OE10-050.HTM

<参考例1>
Be courteous and considerate to others.
[人には礼儀正しく、思いやりを持ちなさい。]
 出典:『キクタン TOEIC TEST 990』p.135

<参考例2>
It was very considerate of you to let us know you were going to be late.
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.


★「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2」 n.1058~1062

1)n.1063:R『結婚論』第六章 ロマンティックな恋愛 n.7:
  ルネッサンス(時代)における恋愛詩
   https://russell-j.com/wp/?p=3680

2)n.1064:R『結婚論』第六章 ロマンティックな恋愛 n.8:
   https://russell-j.com/wp/?p=3683

3)n.1065:R『結婚論』第六章 ロマンティックな恋愛 n.9: 
   https://russell-j.com/wp/?p=3686

4)n.10661:R『結婚論』第六章 ロマンティックな恋愛 n.10:
   https://russell-j.com/wp/?p=3688

5)n.1067:R『結婚論』』第六章 ロマンティックな恋愛 n.11:
   幻想の上に立つ結婚は長続きしない
   https://russell-j.com/wp/?p=3692


★「ラッセルの言葉_画像版」

 日本語 version : n.0531j-0537 を投稿
 英 語 version : n.0531e-0537 を投稿

  一つだけ再録します。
    http://russell-j.com/smart_r366/r366g_j0537.html

 「残忍な感情の'はけ口'としての仮想敵国に対するヘイトスピーチ」

 魔女の妖術(魔法)を信じることは,17世紀の中頃まで,みずからを正義として残忍な行為をする心地よい情緒に,もっとも満足すべき吐け口を提供した。そのような信仰には,聖書による保証があった。というのは聖書は次のように言っているからである。「汝,魔女をして生かすべからず(魔女を生かしておいてはならない)」。・・・現代においては,同様の感情が外国を恐れるという形で吐け口を見出したのであり,この吐け口には,迷信による支えという方法は,それほど必要としない,ということを告白しなければならない。

The belief in witchcraft, until about the middle of the seventeenth century, afforded a most satisfying outlet for the delicious emotion of self-righteous cruelty. There was Biblical warrant for the belief, since the Bible says: 'Thou shalt not suffer a witch to live.' ... In modem times, these same emotions find an outlet in fear of foreign nations, an outlet which, it must be confessed, requires not much in the way of superstitious support.
 出典: Bertrand Russell: Ideas That Have Harmed Mankind,1946.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/0861HARM-070.HTM

 <寸言>
 自分の悪しき感情をぶつける対象(弱者や敵国)を見つけたいという衝動。

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(2) ラッセルに関する記述や発言等
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 今回もお休み

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 編集後記 権力者の黄昏? 総裁3選無理、麻生副総理辞職、党内で安倍おろし
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 「政界は一寸先は闇」と言われるように、今後何が起こっても不思議ではないが、
安倍総理の退陣を告げるベルがなり始めたことは確かだと思われる。

 北朝鮮は少し明るい兆しが出てきたので、安倍総理も「北の脅威」を叫ぶだけでは
人気回復につながらず、また、北朝鮮に拉致された人たちの救助も「トランプ頼り」
となっている。トランプもキム委員長との対談で「拉致問題」を議題に出すとしても
議題にしたという「アリバイ(づくり)」にするだけで、(安倍総理自身が動かなけ
れば)大きな進展は期待できそうもない。

 トランプの強引なやり方は軍事衝突の危険もあるが、朝鮮半島が平和へ向けて大き
な前進をする可能性もないわけではない。北朝鮮の核放棄を花道にトランプ大統領に
も退陣してもらいたいが、秋の中間選挙の結果しだいになりそう。トランプだけでな
く、プーチン、アサドその他、世界の独裁者に総退陣してもらいたいが、民衆(国民)
が自ら考える手間を省いてくれる独裁者を望んでいる限り、次から次へと新しい独裁
者が出てきそうである。 (松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
■ご意見・ご感想・お問合せはお気軽に : matusitaster@gmail.com

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     ( top page: http://russell-j.com/index.htm )
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