バートランド・ラッセルに関するメルマガ

編集後記 トランプに振り回される世界と米国に追従する日本


カテゴリー: 2018年02月17日
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 (週刊)バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン
  no.0572_2018/02/17 (2006/12/21 創刊/毎週土曜 or 日曜日 発行)

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     ■ 目 次 ■
          
(1)ラッセルの著書及び発言等からの引用
(2)ラッセルに関する記述や発言等
 編集後記

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(1) ラッセルの著書や発言等から
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■「(ほぼ日刊)ラッセルの言葉366」
      n.1313~n.1317 を発行しました。
   http://archive.mag2.com/0001626338/index.html

  以下,1つだけ再録します。
   http://archives.mag2.com/0001626338/20180214060000000.html

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 ラッセル『権力』(Power, 1938) 第14章 競争 n.14
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 第14章 競争,n.14

 熱心な革新者は,一般的に言って,至福千年主義者(注:キリスト教終末論=至福
千年説=千年王国説=ミレンニアム,を信ずる人々)である。(彼が信じる)至福千年
の信条を皆が抱くようになれば,至福千年が訪れるであろう,と至福千年主義者は考
える。現在のところ,彼(至福千年主義者)は革命派(革命的)であるが,将来は保
守派である(保守派となる)。(即ち)完全な国家は到達可能であり,(一たび完全
な国家に)到達すればそれは変えることなく保存されるのみである。こういった見解
を持っているので,至福千年主義者は当然のこと,いかなる程度の暴力をふるうこと
にも尻込みせず(shrinks 縮み上がる),完全な国家を求めることにおいても,ある
いは完全な国家の転覆を防ぐことにおいても,当然のこと,まったく尻込みしないの
である。(つまり)野党の立場にあるときは(in oppositon),彼はテロリストであ
り,政府の立場に立てば(権力を握れば),迫害者となる(のである)。至福千年主
義者の暴力に対する信念(注:敵に対する暴力は可)は,当然,彼の敵対者たちにも
同様の信念をかきたてる。敵対者たちが政権を握っている間は,彼(至福千年主義者)
を迫害をするであろうし,彼らが野にくだれば,彼(至福千年主義者)を暗殺する計
画を立てるであろう。従って,(彼の信ずる)至福千年は,誰にとっても心地よいも
のであるというわけにはいかない(のである)。(つまり)スパイや,行政命令によ
る逮捕や,強制収容所(など)が存在するようになるであろう。しかし,テルトクリ
アヌス (注:カルタゴ生れの教会著述家。明晰な論理を用いて三位一体説や原罪説
に根拠を与えた。)のように,彼(至福千年主義者)はそれをまったく害があるとは
思わない(理解しない)のである。
 確かに,(世の中には)もっと穏やかなタイプの至福千年主義者も存在している。
(即ち)人間において最良のものは,その人の心の内部から来るものでなければなら
ず,また,いかなる外的権威によっても強いることはできないものである,と考える人
々がいる。この見解は,フレンド派(キリスト教友愛会)によって例示されている。
(また)外的影響力は博愛及び賢明な説得の形である場合には重要かつ有益であるか
も知れないが(可能性があるが)、牢獄(刑務所)あるいは処刑(execution 死刑執
行)という形をとる場合にはそうではない,と考える人たちもいる。そのような人々
は,熱心な革新者であっても,宣伝の自由を信ずるかも知れない。

Chapter 14: Competition, n.14

The ardent innovator is, as a rule, a millenarian : he holds that the 
millennium will have arrived when all men embrace his creed. Though in the
 present he is revolutionary, in the future he is a conservative : a perfect
 State is to be reached, and when reached is only to be preserved unchanged.
Holding these views, he naturally shrinks from no degree of violence either 
in seeking the perfect State or in preventing its overthrow: in opposition 
he is a terrorist ; in government, a persecutor. His belief in violence 
naturally provokes the same belief in his opponents : while they are in 
power they will persecute him, and when they are in opposition they will 
plot his assassination. His millennium is not therefore altogether pleasant
 for everybody ; there will be spies, arrests by administrative orders, 
and concentration camps. But, like Tertullian, he sees no harm in that.

There are, it is true, millenarians of a gentler type. There are those who
 consider that what is best in a man must come from within, and cannot be 
imposed by any external authority; this view is exemplified by the Society 
of Friends. There are those who hold that external influences may be 
important and beneficial when they take the form of benevolence and wise
 persuasion, but not when they take the form of prison or execution. Such 
men may believe in freedom of propaganda in spite of being ardent 
innovators.
 出典: Power, 1938.
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/POWER14_140.HTM
	

■「(ほぼ日刊)ラッセルの英語」
      n.1268~1272号 を発行しました
   http://archive.mag2.com/0001623960/index.html

  以下,1つだけ再録します。
  http://archives.mag2.com/0001623960/20180213060000000.html

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 R英単語・熟語  depressed (adj.) 【憂鬱な;不景気の】
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★ depressed (adj.) 【憂鬱な,落ち込んでいる;不景気の,不況の;
           (価値などが)低下した】

* depress (v):憂鬱にさせる;不景気にする
* depression (n):うつ病;意気消沈;不景気;低気圧;くぼみ
   http://russell-j.com/beginner/reitan-d111.htm

<用例1>
Ever since this incident I have been able to read his books without feeling 
depressed by the misfortunes of his characters.
[この出来事以降,私は彼の作品の登場人物たちの不幸に憂鬱にならずに読むことがで
きるようになった。]
 出典:ラッセル『幸福論』第10章「幸福はそれでもなお可能か?」
     http://russell-j.com/beginner/HA21-060.HTM

<用例2>
Even the most depressed of the unemployed, in England, have a life which is
 almost a paradise in comparison with that of the average Chinese peasant.
[英国においては,失業者中の最も困窮した者でも,中国の平均的な小農民の生活と
比べれば,ほとんど天国に近い生活を送っている。]
 出典:ラッセル『権力-新しい社会分析』第13章「組織と個人」
     http://russell-j.com/beginner/POWER13_050.HTM

<用例3>
As a patriot I am depressed by the downfall of England, as yet only partial,
 but likely to be far more complete before long.
[一人の愛国者として 英国の没落に意気消沈している。まだそれは部分的なものであ
るが,遠くない将来,英国はもっとずっと完全に没落していきそうである。]
 出典:ラッセル『自伝』第2巻第4章「再婚」
     http://russell-j.com/beginner/AB24-130.HTM

<参考例1>
He described himself as "just professionally depressed.
[彼は自分のことを「単に仕事のことで気落ちしているだけ」と説明した。]
 出典:『新版完全征服データベース 合格 英単語・熟語』 p.127

<参考例2>
I always feel depressed on Monday mornings.
[月曜日の朝はいつも気が滅入る。]
 出典:『鉄緑会 東大英単語熟語 鉄壁』p.107

<参考例3>
He tried to encourage the depressed girl.
[彼は元気のない少女を元気づけようとした。]
 出典:『キクタン super 12000』p.33

<参考例4>
The current depressed market will continue for some time.
[現在の市場の低迷はしばらくの間続くだろう。]
 出典:『キクタン TOEIC TEST SCORE 990』p.231

<参考例5>
You look rather depressed.
 出典:Longman Dictionary of Contemporary English, new ed.


★「ラッセルの言葉(Word Press 版)v.2」 n.1012~1016

1)n.1012: 肉体が消滅したあとの心(精神)?
           https://russell-j.com/wp/?p=3446

2)n.1013: 事象に対立する物(物質)(の存在)は,不要な仮説
           https://russell-j.com/wp/?p=3450

3)n.1014: 不変な「物自体」などというものはない(個人の脳内現象にすぎない)
           https://russell-j.com/wp/?p=3454

4)n.1015: あなたが自分の心的過去を信じること(あなたの記憶は大丈夫ですか?)
           https://russell-j.com/wp/?p=3459

5)n.1016: 2種類の空間-私的空間と公的空間
           https://russell-j.com/wp/?p=3465

 第四に,前述のことが受け容れられるならば,2種類の空間が存在しなけれ
ばならない。(即ち)一つは経験,特に私の視覚領域における経験,によって
知られる空間(注:私的空間)であり,他の一つは推論によってのみ知られ,
因果法則によって縛られる,物理学において生ずる空間(注:客観的/公共的
空間)である。
 この2種類の空間を区別しないことが多くの混乱のもとである。再び,誰か
他人の脳を調べている(観察している)生理学者の場合をとってみよう。常識
は,生理学者は(その人の)脳を見ており,彼が見ているものは物質であると
考えている(想定している)。彼(生理学者)の見ているものは,彼(生理学者)
が調べている患者(被験者)によって考えられているものとは明らかに全く異
なっているので(注:患者(被験者)は,自分の脳は単なる物質ではなく,考え
ていることは単なる物的な脳内現象ではない,と考えている!),人々は精神
と物質とはまったく異なっているものであると結論づける。物質は生理学者の
見るものであり,精神は患者の考えているものである。しかし,この考え(理
解)の順序は,もし私が正しければ,混乱だらけである。
 生理学者が見るものは,もしこれが彼(生理学者)が経験するもの(あるも
の)を意味するならば,それは彼(生理学者)自身の心の中の事象(注:心的
事象!)であり,彼が自分自身が見ていると想像している(被験者の)脳と極
めて厳密な因果的結合(連鎖)を有しているだけである。
 これは物理学のことを考えればすぐに明らかになることである。彼が自分が
見ている(観察している)と思っている(被験者の)脳の中では,量子遷移が
存在している(起こっている)。(注:みすず書房版の中村訳では「彼の考え
ている脳髄の中で彼は量子遷移が生じるのを見ている」となっており,何とこ
の1950年当時の生理学者は量子遷移を見ることができる超能力者ということに
なっている!)量子遷移は光子(photns)の放出(光エネルギーの放出)へと
導き,光子は介在する空間を横切って生理学者の眼に衝突する。するとそれは
,(網膜の)桿体と錐体に複碓な出来事,及び,視神経を通って脳に達する撹
乱(刺激)を惹き起こす。この撹乱(刺激)が脳に達すると,生理学者が「他
人の脳を見る」と言われる経験をもつことになる。
 何らかのものがその因果連鎖を妨害すれば,たとえば(観察対象の)他人の
脳が暗闇の中にあったり,彼(生理学者)が目を閉じたり,彼が眼が見えなっ
たり,あるいは彼が脳の視覚中枢に弾丸を受けたりすれば,彼は,「他人の脳
を見る」と言われる経験をもたない(ことになる)。また,その事象は,彼が見
ていると思っている時と同時には起らない。地球上の対象物(物体)の場合に
は,時間の違いは無視できるが,天体の場合には何百万年というほど,その相
違(時間差)は大きいかもしれない(注:地球上で人間が見るものは起こって
すぐのものであろうが,宇宙から光がやってきて見ている天体の状況はずっと
昔に起こったことかも知れない)。
 常識が見ていると考える物理的対象に対する視覚的経験の関係は,このよう
に間接的かつ因果的なものであり,常識が存在する想像する両者の密接な類似
性を想定する理由はない。
 これら全ては,私が直前に述べた2種類の空間と関係している。私は,彼
(哲学者)らの思想は彼らの頭の中にあると言って,哲学者たちの皆さんを恐れ
させた。彼らは一声で(彼らの)頭の中にはどんな思想も存在しないと私に確
証させた(私は確証した)が,礼儀からいってこの保証を受け容れることはで
きないだろう(「哲学者はみな頭は空っぽ」なんて非礼なので言えない)。
 けれども,おそらく,私のこの言及は非常に省略した言い方であるので,私
が言おうとしていることを厳密に説明するのがよいであろう。
 精確に述べれば,私が言おうとしているのは次の通りである。
 (即ち)物理的空間(物的空間)は知覚空間と異なり,因果的な近接(隣接)
に基づいている。感覚による知覚の因果的近接性は,その直前に先行する物理
的刺激,およびその刺激の直後に続く物理的反応とともにある。物理的空間に
おける正確な位置は,単独の事象には属しておらず,古いスタイルの言語に固
執すれば,物理学が一片の物質の瞬間的状態とみなすような事象群に属してい
る。一つの思考とは事象群の一つであり,それらは,物理学の用途としては,
脳の中のある領域とみなされる事象群(の一つ)であろう。思考が脳の中にあ
るというのは次のことを簡略化したものである。即ち,思考とは共在する事象
の集まりであり,その集まりは,感覚印象(もしそれらが「思考群(思想)」
と呼ばれるべきなら)の場合を除いて,心理学的空間の中に存在するという見
解を,私は,提示(示唆)しているのではない(ということである)(注:単
に物理的に眼などの生命体の感覚器官に刺激が届いただけなら,物理的空間の
中に存在するが,その刺激を人間などが受け身ではなく積極的に知覚する場合
には心理学的空間の中に存在すると考えられる,ということか? 感覚と知覚
の違いがここにある)。

Fourth: if the foregoing is accepted there must be two sorts of space,
 one the sort of space which is known through experience, especially 
in my visual field, the other the sort of space that occurs in 
physics, which is known only by inference and is bound up with causal
 laws. Failure to distinguish these two kinds of space is a source of
 much confusion. I will take again the case of a physiologist who is 
examining someone else's brain. Common sense supposes that he sees 
that brain and that what he sees is matter. Since what he sees is 
obviously quite different from what is being thought by the patient 
whom he is examining, people conclude that mind and matter are quite
 different things. Matter is what the physiologist sees, mind is what
the patient is thinking. But this whole order of ideas, if I am right,
 is a mass of confusions. What the physiologist sees, if we mean by 
this something that he experiences, is an event in his own mind and 
has only an elaborate causal connection with the brain that he 
imagines himself to be seeing. This is obvious as soon as we think of
 physics. In the brain that he thinks he is seeing there are quantum 
transitions. These lead to emission of photons, the photons travel 
across the intervening space and hit the eye of the physiologist. 
They then cause complicated occurrences in the rods and cones, and a 
disturbance which travels along the optic nerve to the brain. When 
this disturbance reaches the brain, the physiologist has the 
experience which is called "seeing the other man's brain." 
If anything interferes with the causal chain, e.g. because the other
man's brain is in darkness, because the physiologist has closed his 
eyes, because the physiologist is blind, or because he has a bullet in
 the brain at the optic center, he does not have the experience called
 "seeing the other man's brain." Nor does the event occur at the same
 time as what he thinks he sees. In the case of terrestrial objects, 
the difference of time is negligible, but in the case of celestial 
objects it may be very large, even as much as millions of years. 
The relation of a visual experience to the physical object that common
sense thinks it is seeing is thus indirect and causal, and there is no
reason to suppose that close similarity between them that common sense
 imagines to exist. All this is connected with the two kinds of space
 that I wrote of a moment ago. I horrified all the philosophers by 
saying that their thoughts were in their heads. With one voice they 
assured me that they had no thoughts in their heads whatever, but
 politeness forbids me to accept this assurance. Perhaps, however, it
 might be well to explain exactly what I mean, since the remark is 
elliptical. Stated accurately, what I mean is as follows: physical 
space, unlike the space of perception, is based upon causal 
contiguity. The causal contiguities of sense perceptions are with 
the physical stimuli immediately preceding them and with the physical
 reactions immediately following them. Precise location in physical 
space belongs not to single events but to such groups of events as 
physics would regard as a momentary state of a piece of matter, if it
 indulged in such old-fashioned language. A thought is one of a group
 of events, such as will count for purposes of physics as a region in
 the brain. To say that a thought is in the brain is an abbreviation 
for the following: a thought is one of a group of compresent events, 
which group is a region in the brain. I am not suggesting that 
thoughts are in psychological space, except in the case of sense 
impressions (if these are to be called "thoughts") 
 出典:Bertrand Russell : Mind and Matter (1950?)
 詳細情報:http://russell-j.com/beginner/19501110_Mind-Matter200.HTM

 <寸言>
 目の前にある物を見ていると,現在起こっていることをそのまま見ている,
と我々人間は思ってしまう。光がなければ我々は何も見えない。目の前にある
物からやってくる光を目がとらえ、そこからの刺激が脳に届き、その効果によ
って我々は「物を見ることができる」と思う。目の前にあるものからは瞬時に
光が届く。しかし、遠くに「存在する物」からの光はそういうわけにはいかな
い。
 たとえば 現在の宇宙は約138億光年前にビッグバンによって誕生したと言わ
れている。そうして、我々は宇宙の果を直接見ることはできないが、宇宙の果
からやってくる光や電波をとらえることによって、宇宙が誕生して間もないこ
ろの姿(映像)を我々は「見ることができる」。もちろん「見ることができる」
といっても、私達が「見ている」のは130億光年以上もかかって我々のところ
に到達した電波や光などのデータから構成されたものである。即ち、それは、
我々の感覚器官が受容した刺激が我々の脳に届いて起こった脳内現象であり、
130億光年前の宇宙の姿(のイメージ)であって、現在の宇宙の姿ではないの
である。


★「ラッセルの言葉_画像版」

 日本語 version : n.0468j-0474j を投稿
 英 語 version : n.0468e-0474e を投稿

  一つだけ再録します。
  http://russell-j.com/smart_r366/r366g_j0471.html

 「男女間の愛が義務となれば愛はしぼむ」

 結婚に際して新郎新婦は,今後末永くたがいに愛しあうことが「義務」だと教えら
れるが,所詮愛情は一つの情緒であって,意志の働きに服する余地はなく,したがって
義務の部類には入りえない。思いやりのある(思慮深い)振舞いは,義務に属すると
言えても,愛は天与の資質である。この感情が消滅する時,それを喪失した人を憐れ
むのはよいが,非難することは筋違いである。

In marrying, bride and bridegroom are informed that it will henceforth be 
their 'duty' to love one another, although, since love is an emotion, it is
 not subject to the control of the will and therefore cannot come within the
 scope of duty. Considerate behaviour may be a duty, but love is a gift from
 heaven: when the gift is withdrawn, the one who has lost it is to be 
pitied, not blamed.
 出典: On expected emotions (written in July 13, 1932 and pub. in Mortals
 and Others, v.1, 1975
 詳細情報:http://russell-j.com/EXPECTED.HTM

 <寸言>
 愛情(恋愛感情)は一つの情緒であり,急に生じたり消えたりする。意志の力で好
きになったり嫌いになったりするわけではない。だから,恋愛感情が消えたからとい
うことでその人を責めることはおかしい。意志の力で愛することを強制することはで
きず,強制したら自然な愛情ではなくなる。

 「愛すること」,「愛しあうこと」を義務だと考えたり,強制したりすれば,その愛
はその価値が半減する。知・情・意,即ち,知識(理性),感情,意志はそれぞれ違った
働きをしそれぞれ大事なものであるが,現代日本においては,政治においても,経済に
おいても,スポーツにおいても,・意志が不当に強調されすぎていないか? その結果
,ごまかしや偽善が世にはびこり・・・

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(2) ラッセルに関する記述や発言等
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 今回もおやすみ

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 編集後記 トランプに振り回される世界と米国に追従する日本
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 20世紀は米国の世紀(19世紀は大英帝国の世紀)であったが,21世紀(2001年)に
入ると米国の力が「相対的に」弱くなり始め、トランプ政権の誕生とともにそれ(相
対的弱体化)は決定的なものとなった。(今後は中国とインドの力が強まり、2030年
頃からアジアの世紀になり、)2050年頃からはアフリカが勃興し、アフリカの世紀、
あるいは抜きん出た国家のない時代を経て、世界連邦政府の樹立が可能な時代になっ
ていくと予想される。)

 しかし,米国の力が「相対的に」弱まり続けているにもかかわらず、日本(政府)
は、あいかわらず米国に追従し、米国の欠点(たとえば、軍需産業に依存する経済、
種々の格差の拡大、銃規制が弱いことによって毎年3万人もの市民が銃に関する事故
でなくなっているのに銃規制をせずに「銃によって自分や家族の命が守られている」
という幻想を抱く国民、軍事力や経済力を背景にした他国に対する強圧的な態度、世
界中おかれた米軍基地、その他いろいろ)について直言しようとしないで「(米国の)
友好国」「同盟国」であることに安住している。

 今後、好むと好まざるにかかわらず中国の国力は増していき、中国を敵視する政策
は修正せざるを得なくなるであろう。もちろん,中国は一党独裁体制(野党は複数存
在しているが形だけ)であり,(50以上民族からなる連邦制国家であるので)民族問
題の取扱いを誤ればば大きな混乱が生じる恐れがあり、また、情報統制が過度になれ
ば内乱の恐れもないとは言えない。しかし、そのような危険性はあるにしても、人の
行き来や情報の流通がさかんになるにつれて、より民主的な国家になっていくことを
期待しいた。そうして、日本は、国連中心で、中立国家として、世界に貢献したもら
いたいものである。 (松下彰良)

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<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/B012IYHZRG/ref=as_li_tf_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B012IYHZRG&linkCode=as2&tag=russellj-22">松下彰良(訳・編)『ラッセルの言葉366』</a><img src="http://ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=russellj-22&l=as2&o=9&a=B012IYHZRG" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />

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■編集・発行:(松下彰良/まつした・あきよし)
■ご意見・ご感想・お問合せはお気軽に : matusitaster@gmail.com

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右肩下がりの時代だからこそ、人の裏行く考えを【平成進化論】
【読者数12万人超・日刊配信5,000日継続の超・定番&まぐまぐ殿堂入りメルマガ】 ベストセラー「仕事は、かけ算。」をはじめとするビジネス書の著者であり、複数の高収益企業を経営、ベンチャー企業23社への投資家としての顔も持つ鮒谷周史の、気楽に読めて、すぐに役立つビジネスエッセイ。 創刊以来14年間、一日も欠かさず日刊配信。大勢の読者さんから支持されてきた定番メルマガ。 経験に裏打ちされた、ビジネスで即、結果を出すためのコミュニケーション、営業、マーケティング、投資、起業、経営、キャリア論など、盛り沢山のコンテンツ。
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●人生を変える方法【人生をよりよくしたい人必見!誰にでもできる方法を組み合わせました。】
■「人生(自分)の何かを変えたい!」と思ってる方、まずは最初の1分から始めましょう!今日は残っている人生の一番初めの日です。今、「人生を変える方法」を知ることで、一番長くこの方法を使っていくことができます。コーチングで15年間実践を続けてきている方法なので、自信をもってお勧めできます。「人生を良くしたい!」と思うのは人として当然のこと。でも、忙しい生活の中で人生(自分)を変えることって諦めてしまいがちですよね。誰かに変える方法を教えて欲しいけど、その方法を知っている人は少ない。だからこそ・・・。
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サラリーマンで年収1000万円を目指せ。
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て公開します。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信しています。人生を意のままにするには、脳みそとこころの両方が進化しなければなりません。そんな進化とは何か?をお届けする四コママンガ付きメルマガです。2014年から4年連続でまぐまぐ大賞部門賞を受賞しました 学歴やバックグラウンドに拘わらず、人生を思いのままに生きるために必要な考え方が書かれた、「良書リスト」も希望者に差し上げています。
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