バートランド・ラッセルに関するメルマガ

バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジンn.51


カテゴリー: 2007年12月08日
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バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン
 2007/12/08:n.0051 (2006/12/21 創刊) (毎週土曜or日曜日発行)
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HP(main): http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/index.htm 
Blog: http://green.ap.teacup.com/russellian/ (あるRussellianの呟き)
Blog その2(Google Blogger): http://russell-j.blogspot.com/ ・
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 ■ 目 次 ■

(1) ラッセルの著作や発言等からの引用(再編集しアップロード)
(2) ラッセルに関する著作等からの引用(再編集しアップロード)
(3) その他
(4) 編集後記

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(1) ラッセルの著作や発言等からの引用(再編集しアップロード)
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★第一原因による神の存在証明法
  http://russell.cool.ne.jp/beginner/GOD-01.HTM
  
 (神の存在証明で)最も単純で一般に理解しやすいのは、第一原因による証明
 法である。この世のすべてには原因があり、その原因の連鎖をどんどん遡る
 と、「第一原因」にたどりつくという考え方です。・・・。
  
★自然法則による(神の)存在証明法
  http://russell.cool.ne.jp/beginner/GOD-04.HTM
  
 自然法則による(神の存在)証明法は、ニュートンの宇宙論の影響から18世紀
 全体を通じて普及しました。・・・。人々は、神が遊星に特定の様式で運行
 する命令を与えたために、遊星は神の命に従った、と考えました。それは、
 引力の法則の説明をそれ以上探求する面倒を省かせた、簡単で便利な説明法
 でした。・・・。
 
★神の意向による存在証明法
  http://russell.cool.ne.jp/beginner/GOD-03.HTM
  
 「神の意向」による神の存在証明法とは、「この世は万事人間がちょうどよ
 く生存できるように(神によって)造られているのであり、もし今と少しでも
 違っていたら人間は生きていけない(いけなかった)だろう」といった考え
 方です。・・・。
 
★神の(存在の)道徳的証明法
  http://russell.cool.ne.jp/beginner/GOD-05.HTM
  
 ・・・。カントの発明した証明法は、いろいろな形で、19世紀を通じて人気
 がありました。それにはありとあらゆる形式があります。一つのタイプは、
 「神が存在しなければ、善も悪もないだろう。」というものです。・・・。

★(不公平の償いのための)神の存在証明法
  http://russell.cool.ne.jp/beginner/GOD-02.HTM
  
 ・・・。この世には大きな不公平があり、しばしば善人が苦しみ、悪人が栄
 える。それゆえ、この世における人生の(幸不幸の)差額を償うための来世
 を想像する必要がある。そこで、神がなければならず、正義が行われるため
 には、地獄と天国がなければならない。・・・。これは極めて奇妙な神の存
 在証明法です。・・・。

★ラッセル「[予防戦争]」
  http://russell.cool.ne.jp/beginner/YOBO-WAR.HTM
  
 原水爆の危機をさけるため計画を練り行動すべきだ、と私は早くから考えてい
 た。ひとたび危険が現実に動き出せば止めようがなくなるので、米国がソ連に
 バルック提案をした時賛成し、私は米国を見直した。
 だが、一九四九年八月に、ソ連が最初の原爆を爆発させた。私は、核軍拡競争
 が始まる前、一九四八年春に、ソ連に核兵器を持たせない目的で、対ソ開戦を
 辞さない意気込みで同案の受諾を迫るべしと示唆した。その理由を『常識と核
 戦争』の付録で述べた。ソ連が核兵器搭載空軍部隊を持つようになれば万事休
 す、と考えたからである。
 これが、「予防戦争」の提唱として、後で、"平和主義者でありながら、戦争で
 脅すとは何事ぞ" と、私を攻撃する材料となった。憶測だが、同案が受諾され
 ていれば、その後の現実の核軍拡は進行しなかっただろうし、この勧告は決し
 て恥辱ではなく、私の思想の「矛盾」でもない。ただ、ソ連の拒否反応に余り
 気配りせずに、自分として "何気ない勧告" という発言には反省すべき所があ
 ったと自覚している。・・・。
 
★ラッセル「私は信じる(1939年)」
  http://russell.cool.ne.jp/1939-IB.HTM

 ・・・。もし知識人に、社会においてはたすべき機能があるとするならば、そ
 れは、情熱にひきずられようとするあらゆる誘惑に抗して、偏見なく、冷静な
 判断をもちつづけることだ。ところが知識人の大部分は、'知性が役に立つこと
 はみとめても、それは波風の立たないしずかな時代でなければ、役に立つもの
 ではないとでも、おもっているようであった。・・・。一九一四年に、世界は
 あやまったみちを歩みはじめた。世界は、いまでもこのみちを歩みつづけてい
 る。しかも、旅路の末が遠く視界のそとにあればあるほど、ますます足を早め
 て、歩みつづけている。おそらくこの袋小路は、宗教戦争のばあいとおなじよ
 うに、行きつく最後まで、行かねばならないだろう。そのときにはじめて、ひ
 とびとは、袋小路からどこにも行くことができないことを見出すのである。し
 かしそれまでのあいだでも、理性をつかい得るひとびとは、この破滅に向って
 なだれ行く狂気じみたうごきに、力をかしてはならない。

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(2) ラッセルに関する著作等からの引用
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★河合秀和「ラッセルと政治」
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/KAWA-H01.HTM
  
 ・・・。ラッセルはCNDの運動を展開して国防省前に坐り込んだりしました。
 ラッセルは、不服従そのものが目的ではなく、人々に生きるという希望的価値
 や不幸よりは幸福を求めるという希望的価値を人々に思い出させようとしたの
 であります。人類が核という危険な兵器をうけいれ、核という偽りの安全感を
 楽しんでいるところに深刻な人類の危機があると言っています。問題は核兵器
 だけにとどまるのではありません。人間の生活のあらゆる面に人間の危機があ
 らわれております。・・・。
 
★江上照彦「思想と実践」
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/EGAMI5.HTM
  
 ・・・。ゆらい真の運動家は鈍重で、粘り強く、いわば盲滅法である。そうな
 るにはラッセルは知性が過ぎ、鋭すぎる。彼の運動なるものは、時々にひらめ
 く思考の火花ででもあるかのようだ。しょせん、彼は現実的運動家ではあるま
 い。最近の新聞で、例の百人委員会を解散したという記事を読んで、まことに
 結構と思った。真にラッセルにふさわしい仕事は、やはり彼の書斎の中にある
 ように思われてならない。・・・。
 
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(3) その他 
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 (上記、江上照彦氏のエッセイに対する松下のコメント)
 一部産学連携が盛んな分野を除いて、日本においては、学者と政治家とは水と
 油のような関係にある場合が少なくない。学者・研究者からみれば政治家は理
 論に弱く(論理がいいかげんで)、権力志向が強いと映る一方、政治家からみ
 れば学者・研究者は、間違いを恐れずに、言うべき時に言わない(材料がそろ
 って、大丈夫そうだという段階にならないと突っ込んだ発言をしない)、責任
 感が乏しく、傍観者的なところがある、と映る。
 ラッセルは、若い頃に、学者として、論理学や理論哲学のような厳密な研究と、
 日常的な社会事象や人間の問題の具体的な研究とを同時並行してやる決意をし
 ており、それは将来的には自然に1つの体系にまとまると予想していた(結局
 それは実現しなかったが・・・。)。この限りにおいてラッセルは、江上氏が
 希望する「書斎人」であったと言える。しかし、第一次世界大戦の勃発により、
 戦争は悪しき政治家によって民衆に押し付けられるものではなく、民衆自体の
 人間性や悪しき情熱にも大きな問題があることをさとり、学者というよりは一
 人の人間として、社会的実践や政治的活動に積極的に係わるようになっていっ
 た。
 ラッセル研究者や愛好家のラッセルに対するイメージは様々である。無理もな
 いことであるが、自分の好みでラッセルのイメージを捉える人が多い。(故)
 市井三郎氏は、哲学者ではあるが、社会科学にも明るく、一部ラッセルの予防
 戦争論の発言は不用意ではあったとしながらも、ラッセルの社会思想や実践を
 非常に高く評価している(碧海純一氏も同様である。)。私も同様の意見を抱
 いている。
 ★市井三郎「旧い思想・慣行打破のために闘う(ラッセル)
   http://russell.cool.ne.jp/CHI66-I1.HTM
  市井三郎「講談社版・人類の知的遺産v.66『ラッセル』へのまえがき」
   http://russell.cool.ne.jp/CHI66-PR.HTM
  市井三郎「ラッセルと日本」
   http://russell.cool.ne.jp/ICHII-S4.HTM 
 
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(3) 編集後記 
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 今回は、「ラッセルと宗教・キリスト教・神」について特集しました。
 神を信じている人は、神が存在することは当然のことであり、論理的に説明で
 きると思っている人が多いように思われますが、実際はそう思いたいだけであ
 り、本当に論理的に証明できるかどうか考えたことのある人はほとんどいない
 だろうと想像します。今回あげた、神の存在証明法5つに対するラッセルの反
 駁は、神の存在について考えるための良い材料になると考えます。
 次回は、「大学の語学テキスト等に採録されたラッセル(の文章)」をとりあ
 げようと思います。(松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良・まつしたあきよし)
■ご意見・ご感想・お問合せはお気軽に :  matusitaster@gmail.com
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