バートランド・ラッセルに関するメルマガ

バートランド・ラッセルに関するメール・マガジンn.22


カテゴリー: 2007年05月19日
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バートランド・ラッセル(1872.5.18-1970.2.2)に関するメール・マガジン
 2007/05/19:n.0022 (2006/12/21 創刊) (毎週土曜or日曜日発行)
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HP(main): http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/index.htm 
Blog: http://green.ap.teacup.com/russellian/ (あるRussellianの呟き)
Blog その2(Google Blogger): http://russell-j.blogspot.com/ ・
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   ★★★ 目次が古いままでしたので、再送します。 ★★★

 ■ 目 次 ■

 (1) ラッセル格言・警句集(過去ログより)
 (2) ラッセル生誕97年記念講演会から(カセットに録音したものを電子化)
 (3) 谷川徹三のラッセル関係のエッセイや発言など(再編集しアップロード)
 (4) (3)以外の引用(再編集しアップロード)
 (5) 編集後記

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(1) ラッセル格言・警句集(過去ログより)
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 [n.0066:自分の幸福と愛する人の幸福]

 私たちは、愛する人びとの幸福を願うべきであるが、私たち自身の幸福と
'引き換え'であってはならない。
 ★出典: http://russell.cool.ne.jp/beginner/HA28-030.HTM
(愛する人のために自己を犠牲にすることを万人がみならうべき徳目とした
らどうなるであろうか。/自分の幸福のために自分の愛する人が犠牲になる
としたら、愛されている人も心苦しいであろう。/「愛する人のために」と
いう言葉を「愛する国のために(敵国と戦う)」とか「家族を守るために
(敵国と戦う)」と言い換えたらどうであろうか? 自分たちの国土が侵略
にあったのであれば是非そうしなければならないだろうが、よその国に赴い
て「日本のため」「愛する人々のため」などと'自己犠牲'を強調してもそれ
は自己欺瞞ではないか? そう思わない政治家や国民も少なくない。「日本
のため」「愛する人々のため」であれば外国に赴いて外国人を殺すこと(攻
撃は最大の防御)は'必要悪'とでも言うのであろうか? 「はむかってくる
から自衛のために戦うだけ」と言っても、では日本に外国の軍隊が'平和を維
持するため'と言って侵入してきたらどうか。彼らも同じような言い方をする
であろう。/固有の文化に対する愛着ではなく、' 国体'のような'「政治的
な愛国心」を強調する人々は自己欺瞞に陥っているのか、そうでないとした
ら、単に冷静かつ客観的に物事を考える能力に欠けているだけなのであろう
か?)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
We should desire the happiness of those whom we love, but not as an 
alternative to our own.
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[n.0065:幸福な人間とは]

 幸福な人'とは、客観的に生き、自由な愛情と幅広い興味を持ち、またそう
いう興味と愛情を通して、今度は逆に、他の多くの人びとの興味と愛情の対象
になるという事実を通して、自らの幸福を確保する人である。
 ★出典: http://russell.cool.ne.jp/beginner/HA28-010.HTM
(自意識過剰な人間は嫌われる。視野が狭く、自分のことばかり考えている人
間も嫌われる。打算の上で、他人に親切な行為をする人も好かれない。/事実
や現実に目をつぶらず、視野が広く、他人の幸福を、あたかも自分の幸福であ
るかのように感じられる人は幸福な人間である。)
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The happy man is the man who lives objectively, who has free affections 
and wide interests, who secures his happiness through these interests
 and affections and through the fact that they, in turn, make him an 
 object of interest and affection to many others.
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(2) ラッセル生誕記念講演会から
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 ラッセル生誕97年記念講演会
 谷川徹三「現代の聖職者としての大知識人(ラッセル、ジード・・・)」
 (録音時間は約35分です。)
  http://russell.cool.ne.jp/TANIKAWA-R97.WMA (録音を電子化したもの)
  http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/TANI3-01.HTM (講演会要旨)
 ・・・。この立場は、政治の現実を超えることができる。あらゆるものを敵
 と味方
に分けるのが、政治の本質に密着して抜きがたいものとなっているその一性格
です。それによって味方のすることは何もかもこれをよしとし、敵のすること
は何もかもこれを悪いとする。しかし、これは人間と社会との真実を覆いかく
すことになる。ジードやラッセルのような人にはそれが我慢できないのです。
彼等がある時には右から非難され、ある時には左から攻撃されるのはそのゆえ
です。しかしこういう存在を人間と人間の社会とは常に必要としているのです。
特に、今日のような狂った政治季節においては必要としているので、私はジー
ドやラッセルの中に、現代の聖職者を見る思いを抱く者であります。現代では
ジードやラッセルのような大知識人が、聖職者たる役割を引き受けているので
あります。

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(3) 谷川徹三のラッセル関係のエッセイや発言など(再編集したものを再掲)
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★谷川徹三「ラッセル追悼」
 http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/TANI5-01.HTM
 私は今「タイムズ」の(1970年)2月4日号を前にして、さまざまな感慨の去
 来に身を任せている。この「タイムズ」の2月4日号は、ラッセルの死に対
 して社説や長文のオビチュアリーで、この偉大な人の思想と行動とを改めて
 振り返ってその意義を顕彰すると共に、国内国外の声をも巾広く伝えている。
 その国 外からの声の中に、ニューヨークやパリやローマやモスクワ、ベル
 グラード(ベオグラード)、ストックホルム、ベイルート、メルボルン、サ
 イゴン、ハノイなどと共にトーキョウからの声を伝え、そこに湯川秀樹博士
 と私との名を あげているというので、友人が送って来てくれたものである。
 その個人の、また公私の機関や新聞の伝えた声の中で、私は特に World
  Jewish Congress とヴァチカンの新聞 L' Osservatore Romano の声に心を
  ひかれた。
 
★「谷川徹三からラッセルへの手紙」
 http://russell.cool.ne.jp/TANI-L01.HTM
 ・・・。とにかくその頃私は『哲学の諸問題』(The Problems of Philosophy,
 1912)を読んではおりましたけれど、私の関心がもっぱらドイツの哲学者達に
 あったため、あなたの講演も聴きには参りませんでした。(松下注:ラッセル
 来日時、京都の都ホテルにおいて、京大教授との懇談会が催された。また、
 東京の慶應大学大講堂で講演会が開催された。) それに私は数学に暗く、あ
 なたの数理哲学に関する有名な著作をも本当に評価することができなかったの
 です。
 そうして戦後に至りましたが、戦後たまたま『西洋哲学史』(A History of
 Western Philosophy, 1945)を拝見してそこから大きな刺激を受けました。多
 くの哲学者に対する評価について、私の学んで来たものとの間にあまりにも大
 き な相違がそこにあったからです。・・・。
 
★「ラッセルから谷川徹三への返事」
 http://russell.cool.ne.jp/BR-TANI.HTM
 ・・・。喰べるものが十分にない人々にとっては、十分な食物が保証されるこ
 とが、一切の他の考慮を負かす重みをもっています。したがって、われわれは
 美術や文学には冷淡であるべきで、このような喜びはただ少数の人々のためだ
 けのものだ、という人があるかも知れません。私には、この考えを受け入れる
 ことはできません。私は、よい世界では、このような喜びは少数の人々のため
 のみのものでなく、また、すべての人が最上のものを楽しむことができるよう
 な、そういう社会組織がまだ案出されていないからといって、その最上のもの
 を侮蔑すべきではない、と思います。このことが、私の考えでは、共産主義の
 見解に対する、私の最も深い異議であります。・・・。
 
★谷川徹三「『ラッセル思想辞典』の発刊によせて」
 http://russell.cool.ne.jp/beginner/TANI-T07.HTM
 哲学史に引続いてラッセルの書に親しむようになったのは、彼が平和の戦士と
 して活躍するようになってからで、雑誌『世界』(岩波書店)の発意で彼と往復
 書簡をかわしたりもした。もちろん彼は世界のラッセルで、こちらはまだ青臭
 い書生である。しかし彼は私の意見に丁寧に答えてくれた。その後、彼は気が
 向けば小学生にも丁寧に答える人であることを知った。そのうち笠信太郎を会
 長としてつくられていた「日本バートランド・ラッセル協会」が、笠さんの没
 後、私を会長としたため、毎月一回の理事会にも出席するようになり、その理
 事の一人、日高一輝が度たび日英の間を往来し、時にはイギリスに長く滞在し
 てラッセルとも親交を結ぶに至るや、彼はますます私に親しい先覚となった。
 
★ケン・コーツ(編),日本ラッセル協会(訳)『社会主義ヒューマニズム』
 http://russell.cool.ne.jp/TANI-SH.HTM
 ・・・。そのラッセルが後年、社会主義と民主主義と個性の自由な伸長とを1
 つに結ぶ可能性を追求する社会主義ヒューマニズムの立場に立った、平和の闘
 士となったのである。・・・。

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(4) その他の引用(再編集して、再掲)
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★日高一輝「『ラッセル自叙伝』(全3巻)について」
 http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/KAIDAI17.HTM
 ・・・。この自叙伝にみられるように、ラッセルの書くものに尽きない興味を
 おぼえるのは、その広範な思想の内容と情熱的な行動によるものであろうこと
 は勿論であるが、それとならんで彼独得の発想と、風刺、皮肉、ユーモアに富
 んだ絶妙な表現からでもあることは確かである。一刀両断、胸のすくような切
 れ味があるかとおもうと、読んでいてつい吹き出してしまうユーモアにぶつか
 る。「いかなる国家も国内で人を殺せば殺人罪で罰するのに、国外に対しては、
 殺人に反対するものを罰する」といったような人の意表をつく警句が随所に出
 てくる・・・。

★谷川徹三「核時代のモラル」
 http://russell.cool.ne.jp/E-GENSOK.HTM
 アインシュタインはもともと社会主義の同情者であり、一九四九年には「なぜ
 私は社会主義を支持するか」という論文さえ書いているほどであります。しか
 しそれにもかかわらずソ連の科学者たちの抗議に対しては、上に述べたように
 彼は答えているので、私はそこにアインシュタインの、全人類的立場に立った
 公正な見解を見る者であります。・・・。
 
★(訃報)「平和運動貫いた哲学者、谷川徹三さん死去」
 http://russell.cool.ne.jp/890927T1.HTM
 文学、美術など幅広い領域にわたって深い知見を示す評論活動を続け、国家主
 権を超える「人類主権」の立場から、粘り強い平和運動を貫いてきた哲学者・
 芸術院会員(松下注:ラッセル協会第二代会長)の谷川徹三氏(たにかわ・てつ
 ぞう)が(1989年)二十七日午前五時四十二分、虚血性心不全のため、東京都杉並
 区成田東四ノ一六ノ三の自宅で死去した。九十四歳だった。葬儀・告別武の日
 取りは未定。喪主は・長男の詩人、谷川俊太郎氏。(19面に関係記事)・・・。

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(5) 編集後記 
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 メルマガの第22号をお届けします。
 
 今回は、日本バートランド・ラッセル協会会長で哲学者の(故)谷川徹三氏の
 ものを特集してみました。若い人にとっては、谷川徹三氏は、詩人の谷川俊太
 郎氏の父上といった 方が親しみ易いでしょうか? (松下彰良)

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■編集・発行:(松下彰良・まつしたあきよし)
■ご意見・ご感想・お問合せはお気軽に :  matusitaster@gmail.com
■登録・解除・変更はこちら: http://www.dgcr.com/regist/index.html
■WEBサイト: http://www005.upp.so-net.ne.jp/russell/index.htm
■電子掲示板: http://249.teacup.com/bertie/bbs  ・
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