秋葉原特許バトル(特許の世界の歩き方)

秋葉原特許バトル☆東京五輪ロゴ疑惑は何が問題だったか?(1)

★ 秋葉原特許バトル(特許の世界の歩き方)[81号]★

 独立開業してからの苦労話をあれこれ伝えます

                2015年1月4日(月)発行


■ 新春のお喜びを申し上げます

こんにちは。ひろぽんです。
金なし、コネなし、顧客なしで知的財産の世界で独立してから、
かれこれ12年目に入ります。

今年も、気になる情報を本音モードであなたにこれから伝えていきます。


■ 東京五輪ロゴ疑惑は何が問題だったか?(1)

昨年、東京五輪ロゴの盗作疑惑問題が世間を賑わせました。

東京五輪のために作成され、お披露目されたロゴマークが、
他のデザイナーの作品に似ている点が問題になったわけです。

最終的には東京五輪ロゴは撤回される結果になりましたが、
そもそも法律上、何が問題であったか整理したいと思います。

「他人のロゴマークを無断でパクってはダメだろう」、
というのが多くの方々の素直な気持でしょう。

ただ、何をもってパクったと言えるのか、
法律的にどこまでがセーフで、どこからがアウトなのか、
いまいち分かりにくい、というのが実情であると思います。

今回はデザイン関係の仕事に携わる方々に向けて、
法律がどうなっているか、何回かに分けて解説していきます。


■ 法律に触れなければよいか?

東京五輪ロゴの盗作疑惑問題に入る前に、法律の前提事項について説明します。

ここで「ある行為」が問題になったとします。

その行為は、法律に違反しなければ、特に問題なくセーフになるのでしょうか。

この点については・・・

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そんなことはないです(きっぱり!)。


法律が適用される前に、
社会的な規範の適用があります。


例えば、A君がある行為をしようとしていたことに
B君が気づいた、とします。

B君がA君に対して、
「そんなことしちゃ、ダメだよ。」、と、
言ったとします。

その時点でA君が、
「・・・ああ、その通りだよね。私はどうかしていた。」、
といってその行為を中止すれば、
そもそもA君の行動が問題となることはありません。

結果として、
A君がするかもしれなかった問題行動は
実際には生じなかったわけですから、
法律論まで話が進むことはありません。


上記の場合のB君の声が、社会的規範である、と思ってください。

B君は、親しい友人の場合もありますし、
第三者の場合もあります。

B君は実在の人物の場合もありますし、
逆に実在の人物ではなく、内なるご自身の心の声の場合だってあります。

私たちの行動は、

法律によって直接制御されているのではなく、
「B君の声」によって間接的に制御されています。

「B君の声」が聞こえなかったり、
「B君の声」は聞こえているのだけれども、
その声を振り切って行動したりしたときに、
その行動が法律に違反することになる場合がある、ということです。

通常はいきなり法律の罰則規定が適用されることはないです。

我々の行動が直接、法律によって制御されていたとしたら、
例えば、銭湯で世間話をしていただけで、
警察に身柄を拘束される、ということが実際に起こり得ます。

こういうことが21世紀の日本で実際にあったら困ります。

こういうことが起こらないように、
通常我々は、「B君の声」に耳を傾けます。

ところが「B君の声」を介さずに、
直接法律が我々の行動を制御する場合があります。

それは・・・

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・・・そんな法律があるとは知らなかった場合、です。

本当にそんな法律があるとは知らなかった。
そんな法律があると知っていたなら、そんな行為はしなかった、
と、いくら言い訳したとしても、
お巡りさんが全く聞いてくれない場合があります。

だ・か・ら、我々は法律を勉強しておく必要があります。

我々が行動できる内側と、我々が行動できない外側との境界を
はっきりと認識して、

より自由に今後我々が行動できるようにするためです。



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■ 編集:ひろぽん

■ 発行:平野 泰弘

〒103-0023
東京都中央区日本橋本町4-14-2
第2カワイビル3階
電話03-6667-0247

■ 商標登録
http://riskzero.fareastpatent.com/

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発行周期: 隔週刊 最新号:  2018/11/26 部数:  7,565部

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