放浪記編集後記

複眼的ヨーロッパ放浪記 VOL1

カテゴリー: 2006年03月09日
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■□■  複眼的ヨーロッパ放浪記
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★★★旅の面白さが実感できる長編エッセイ★★★


このメルマガは団塊の世代である著者が昔を思い出し、ヨーロッパ放浪の旅
を行った際の各種経験などをユーモアを織り交ぜて書き上げた長編エッセイ
です。


何事に対しても新鮮な感受性を有した昔の私と、何事についても理屈を付け
たくなる団塊の世代特有(?)の行動パターンを有する現在の私の二つの視
点から見た「複眼的ヨーロッパ放浪記」です。


ツアーでは決して味わえない
「こんな旅の楽しみ方もあったんだ!」
との思いと共に、私と一緒にしばしのヨーロッパ旅行を楽しんでいただけたら
本望です。

 
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▲▲▲▲▲▲「複眼的ヨーロッパ放浪記」第1回配信▲▲▲▲▲▲
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1.飛行機スト

 パリから最初の目的地であるナポリに移動する当日、余裕を見て早めにシャ
ルル・ドゴール空港に到着した。

出発までまだ2時間半もある。
チョッと余裕を見すぎたかな、と思うほどだった。

余裕があるためか、ユッタリとした気持ちで出発便を表示している電光掲示
板を見上げた。

「9時25分発ナポリ行き」を探すべく電光掲示板を目で追った。

「あった、あった」

と一安心したのもつかの間。
目を右側にずらすと、何とそこには「annule」の文字が(annuleとはフラン
ス語でキャンセルの意味)。

行を間違えたのかなと思い、目をコスってもう一度再確認。
やはり乗ろうと思っているシャルル・ドゴール空港9時25分発ナポリ行きフ
ライトがキャンセルになっている。

「そんな馬鹿な!」

と思ってその前後のフライトを見てみると、幾つかのフライトがキャンセル
状態になっている。

少し動揺した心を静めるように、それらキャンセルされているフライトを眺
めた。

ナポリ行きの他、ローマ行きのフライトが幾つかキャンセルされている。
イタリア行きがダメなのかなと一瞬思ったが、ミラノ行き、ベネチア行きな
どは運行中の表示。

とにかく事実を確認して、善後策を取らねばならない。
空港のチェックインカウンターで

「私の乗る予定のナポリ行きフライトがキャンセルされているけど、どうし
てですか?」
と訊いてみた。

「イタリアの航空管制官のストのためですよ」
との返事が返ってきた。

「えぇー、ストー!!」

と驚いたが、実際にはそれほど慌てることもなく、かなり冷静に事態を受け
止めることが出来た。

私はフランスには住んだこともあるし、他のヨーロッパ諸国も仕事で何回も
行っているから全くの素人ではない。

今までに列車のスト、銀行の窓口、それも一つの預金払い戻し窓口のみのス
トなど色んなストを経験している。

何しろフランスなどは国民の祝日が火曜日だったら、土曜日から4連休にな
るように月曜日にストをすると言われるくらいストは日常茶飯事。

冗談のように思うかもしれないが、これは私の友人のフランス人が言ってい
たから本当だろう。
特にバカンスの時期にこういうことが起こりうるとのこと。

「それじゃナポリに行く方法はないのですか?」

とその窓口の女性に訊いてみた。

もちろん、何か良いアドバイスをしてくれるのではないかと期待して言葉遣
いも丁寧に、すごーく困った顔をして。

その女性は事も無げに
「今日はもう飛ばないからパリに戻って明日来たほうがいいんじゃない!?」

と、ごもっともなお言葉。

日本だったら自分の責任でなくとも「申し訳ございません・・・」となるの
だが、もちろん「申し訳ございません」などという言葉は一切聞かれず単刀
直入にポイントを押えた返事。

この簡単明瞭な言葉に素直に従う純な人がいたら大変。

まず、パリの宿をどうするか?

トランジットの場合は航空会社が宿を何とかしてくれる可能性がないではな
いが、このように出発地においてのストではそれも期待できない。

ましてや、航空会社とは無関係な相手国の管制官のストではなおさらである。
自分で何とかしなければならない。

前の晩に泊まったホテルに電話して運良く空きがあれば万々歳。
もし、一杯ならばホテル探しから始めなければならない。

もっと大切なのが、翌日のフライトの確保。
次の日、同じ時間に空港に来てチェックインしようとしてもそれは当然なが
らその日のフライト。

前日欠航になったフライトの乗客を優先的に乗せてくれる、などと言う配慮
は間違っても期待できない。

したがって、パリに戻る前に翌日のフライトを確保しておかなければ、何日
たってもこの繰り返しとなってしまう。
 

第1回 配信終わり


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初めての旅行記執筆です。

ボケ防止の意味も込めてこの旅行記を書き始めました。
これからも続きますのでご愛読よろしくお願い致します。

「他人のボケ防止に付き合っている暇は無い!」
と言ってる、そこの「あなた!」

明日は我が身ですから、互助精神を発揮してお付き合いください。


散る桜 残る桜も 散る桜


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