左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii 第338号「左利きとマナー(10)茶道(2)」

カテゴリー: 2012年11月10日
◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆ 
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン
><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><
 右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして 
  左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 第338号(No.338) 2012/11/10
 「左利きとマナー(10) 伝統と左利き:茶道(2)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
------------------------------------------------------------
 ▲左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ▲ ..第ニ土曜日掲載
 ―その19― 左利きとマナー(10) 伝統と左利き:茶道(2)
------------------------------------------------------------
 今回はまた、日本の伝統的な芸道の一つ茶道における
 左利きの問題について考える二回目です。

 ・・・

前回は、裏千家 高山宗真氏のブログ
「緑水庵」でのお話を基に考察してきました。

2010年8月16日 左利き その1
http://ryokusuian.exblog.jp/11136724/
2010年9月5日 その2
http://ryokusuian.exblog.jp/11237277/
2010年9月8日 その3
http://ryokusuian.exblog.jp/11250309/
2010年9月10日 その4
http://ryokusuian.exblog.jp/11259788/
2010年9月13日 その5
http://ryokusuian.exblog.jp/11272724/

氏の結論としまして、

《芸道においては左利きの方も右の型を守るべき》で、
《初めてなのだから、較べれば左利きの方はやり難くても
 慣れてしまえば、大差ない。》

ということでした。


それに対して、私の意見は、

両手には異なる役割があるので、
利き手が異なれば、右利きの人と同じようにはいかない。

また、人により利き手の度合いも違い、、
一概に自分ができるから、他人もできるとは限らない。

よって、誰でも参加できる
普遍的な左右共用可能な方法の確立を期待するものである

―と。


 ●小堀宗実氏の著作『茶の湯の不思議』から

私の意見が暴論かどうか、
こういう考え方もあると思います。


遠州茶道宗家十三世家元、小堀宗実氏の著作、

『茶の湯の不思議』日本放送出版協会 生活人新書(2003)
http://www.amazon.co.jp/dp/4140880716/ref=nosim/?tag=hidarikikidei-22

にこんなことが書かれていました。

立ち読みしただけなので、正確な引用はできませんが―


茶の湯(茶道)には、いくつかの流派があり、
それぞれで少しずつ作法が違うそうです。

そこで、違う流儀の茶会に招かれたとき、
初心者にとって大切なポイントは、
作法よりもまずは心が大事だ、ということ。

ヘタに相手の流儀に合わせようとすると、
粗相をすることもある。

あくまでも自分の習った流儀通り、しっかりと行う。

そして、最初に一言まわりの人に、
「流儀が違いますが、よろしくお願い致します」
と断りの言葉を述べておくとよい、と記されています。
(p.182-183)


 ●左利きの場合も同じ

茶の湯の精神は「おもてなしの心」なのであり、
おもてなしする相手があってのもの、
相手本位のものだということでしょう。

とすれば、左利きの場合も、
違う流儀の場合と同じように考えても良いのではないでしょうか。

この連載の初めに、私は、
「ルール」は、誰もが守らなければならない決まりごとである、
一方「マナー」は、一つの流派における内輪だけの決まりごと、
一つの流儀に過ぎないもので、
外部の者には強制できないものである、と説明しました。

第295号(No.295) 2012/1/14「左利きとマナー(1)はじめに」
http://archive.mag2.com/0000171874/20120114074000000.html

『茶の湯の不思議』のなかで小堀宗実氏が書いておられる
上のような助言は、
まさに私の示した解釈を裏付けるものではないでしょうか。

流儀は流儀であって、絶対的な決まりとはいえない。
あくまでも内輪のその一派における流儀にすぎないのです。

作法というものも相手あってのもの。
もてなす側にも、その都度、
相手に合わせる作法があってよいのではないでしょうか。


左利きの人には、左利きの作法を容認し、
右利きの作法を押し付けないのが、
おもてなしの心とはいえないでしょうか。


 ●右勝手に流れるだけが「美」と言えるのか?

具体的に作法や所作を見たとき、
右勝手の流れの中に、左勝手の作法が混じると、
そこに何かしら淀みのようなものを感じ、
違和感があり、「美」を感じない、と言い張れば、
それはやはり“差別”と言えるのでは…、と感じます。


右の流れ
 ⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒

左が混じる流れ
 ⇒⇒⇒
   ←
   ⇒⇒⇒
     ←
     ⇒⇒⇒
       ←
       ⇒⇒


ちょっと違ったたとえになるかもしれませんが、

櫓のまわりを巡る盆踊りでは、前進ばかりではありません。
二三歩進んで、時に一二歩後ずさることもあります。
そういう動きを繰り返していきます。

それが一つのリズムになっている、とはいえないでしょうか。

前進だけでは単調になってしまいます。
時に後戻りすることで、前へ進むことに意味が出てくる、
とは言えないでしょうか。


右勝手に流れるだけでは単調に過ぎてしまい、
アクセントが出ない、という見方もできるかもしれません。

時にあえて、左勝手を入れることで、アクセントをつけ、
また、左手を使うパート入れることで、
右利きの人に“驕れる気持ち”を戒めることになるかもしれません。

逆に、左利きの人は「ここは私の出番!」とばかり、気合が入る。
なんて、効用もあるかも…。


 ●時代とともに変化しても良いのでは?

時代の変遷の中で、作法というものも変化してよいのではないか。
もちろん、昔のままを維持し続ける一派があってもいい、
とは思います。

しかしその一方で、“進歩的”な一派があってもいいのです。


男性専科的なスタートから一転、
明治以降、女子教育に取り入れられ、
今ではもっぱら女性専科的なものという観のある
現代の茶道。

それをより広めてゆくためには、どのような人にも親しめる、
もっと受け入れやすいものに変えることが必要ではないでしょうか。

------------------------------------------------------------
◆更新情報◆ ~『レフティやすおのお茶でっせ』~
2012.11.7 左利きが使いやすい定規(2)三角定規~左利きで生きる
には 週刊ヒッキイhikkii337号(先週号のお知らせ)
http://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2012/11/2-hikkii337-d22.html
http://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/d3393d3082001ab5f077b80f015ed0d9
------------------------------------------------------------
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ●《響きと怒り》「週刊ヒッキイ」読者のお便り
  ↓(あなたのご意見ご感想をお寄せください)↓
  http://form.mag2.com/pochevouph
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 ━読者のお便り募集中!━ 読者のお声が聞きたい私です。
 ━お友達にも紹介してね!━ 新しい読者を求める私です。
 ━<左利きムーヴメント>宣言!━ 仲間が欲しい私です。
------------------------------------------------------------
左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii/発行:レフティやすお
 発行『まぐまぐ!』http://www.mag2.com/ 
読者登録解除(配信中止) http://www.mag2.com/m/0000171874.htmlhttp://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/mm-hikkii.html
ご感想はこのメルマガに「返信」するか『左組通信』メールへ
 → http://homepage3.nifty.com/lefty-yasuo/an.mail.html 
Copyright(c) 2005-2012 by L.YASUO

★もう一つのメルマガ★ ~最新号・10月31日正午発行~
古典から始める レフティやすおの楽しい読書
2012(平成24)年10月31日号(No.92)-121031-  
 魂の不滅『老年について』キケロ
http://archive.mag2.com/0000257388/20121031120000000.html
--

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii

発行周期: 月二回(第一・第三土曜日) 最新号:  2019/01/19 部数:  226部

ついでに読みたい

左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii

発行周期:  月二回(第一・第三土曜日) 最新号:  2019/01/19 部数:  226部

他のメルマガを読む