「異文化交差点」(にほんごNPO)

『異文化交差点』Vol.178(にほんごNPO)


カテゴリー: 2018年06月01日
◆◇◆◇◆◇◆◇|異||文||化|╋|交||差||点|◆◇◆◇◆◇◆◇
       ~~~Culutural Crossroads~~~~~       
             Vol.178 June            2018/6/1
 
            特定非営利活動法人 浜松日本語・日本文化研究会
                   http://nihongonpo.hannnari.com/
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

☆『異文化交差点』は〈にほんごNPO〉発行のニューズレターです。会員と
会の活動を支援してくださる方に月1回毎月1日に配信しています。

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◇日本語クラス(6月7月)の日程◇
 http://nihongonpo.hannnari.com/school2018.html

━ C O N T E N T S ━
  ●にほんごNPOだより…総会のお知らせ
   ○思い出BOX(第20回)……………田野聖一
    ●にほんごNPO諸事雑感……………加藤庸子
     ○まっちゃかふぇ………………………杉本英雄
      ●ごげんかせんといけん………………杉本英雄
       ○編集後記

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■□■にほんごNPOだより■□■

◆下記の通り、にほんごNPOの総会を開催いたしますので、ご案内申し上げ
 ます。

正会員の方には議決権があります。
総会に参加できない方は、お手数ですが委任状の提出をお願いします。
委任状の書式は、改めてご連絡いたします。

会員の方だけではなく、にほんごNPOの活動にご興味をお持ちの方、どなた
でもご参加いただくことができます。お誘い合わせてお越しください。

日時:6月16日(土)9:30~12:00
場所:浜松市立曳馬協働センター(曳馬3丁目)を予定しています。
   (変更の可能性があります)
※駐車場があまり多くありません。乗り合わせてお越しください。

議事:
1)昨年度の事業と決算報告
2)今年度の事業計画案と予算案承認
3)にほんごNPOの組織について
 
休憩後、小グループに分かれ、にほんごNPOの活動のあれこれについて
過去を振り返ったり、未来を見つめたりしながら話し合います。  
新たな活動のアイデアが生まれるかもしれませんね。
皆さまのご参加をお待ちしています。


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■□■思い出BOX■□■(第20回)

◆目立つ……………………………………………………………………田野聖一
 
大学の中庭にコーヒースタンドが出た。
毎日水筒持参で通学をしているが、たまには淹れたてのコーヒーが
飲みたい。

「いくらですか。」
スタンド内の女子大生に尋ねた。お代は気持ちでいいと言う。
「今年社会人で入った方ですよね。」
「ガイダンスのときに見かけました。」
新入生の中にオヤジが一人いる。

文芸大にはフレッシャーマンズリーダーというグループがある。
新入生をサポートする団体だ。
店員の女の子もフレッシャーマンズリーダーの一人だ。

通学は自転車でしている。
先日、帰宅時のことだ。大学を出て一つ目の交差点で、
渡る直前、信号が赤に変わった。普段なら突っ込んでいく。
しかし、大学に近すぎる。周りの目が気になった。
急ブレーキをかけて止まった。

3限目は13時に始まる。
比較文化論の授業のときだ。教室では前の席に座る。
学費を払っている以上まじめに勉強をする。

宗教についての講義を聞いた。
キリスト教はユダヤ教から分かれた。
ユダヤ教で言われているメシヤがイエス・キリストだ。

大学の授業はおもしろい。でも生理現象には勝てない。
体が傾き、気が付いた。ただでさえ目立つのに、3分程寝ていた。

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●○●にほんごNPO諸事雑感●○………………………………………加藤庸子

【頭がブラックになった】

中学では1学期の期末試験が2週間後に迫り、テスト範囲の印刷された紙が
配布された。滞日5か月の中1生も、1か月の中1生も試験を受ける。

日本式のテストに慣れていないにしても、フィリピンで生まれ育った子どもた
ちだから、英語は何とかなるだろう。

問題は、その他の科目だ。国語だけではない。社会も理科も数学も、難解な
教科用語、漢字語のオンパレードだ。

私が支援している中学校に割り当てられた支援時間は週に6時間。6時間で
滞日5か月の2人と、5月1日に日本語ゼロレベルで編入した1人の支援をし
なければならない。教科の補習をしようにも、1人あたり週に2時間では、
できることは限られている。

編入後1か月の生徒には日本語基礎指導が最優先だが、できるだけ教科の内容
にも触れるようにしている。先日は地図を広げて、大陸の名前を学習し、書き
取り帳に大陸の名前を書いてくるよう宿題を出した。カタカナだらけの書き取
り帳だが、理解ある国語の先生のおかげで、それでも「よし」としていただい
ている。

5か月目の生徒2人には、理科の「植物」の分野、社会科の「四大文明」を学
ぶ際に必要な語彙をピックアップして1行15字×8行に書き、英訳をつけて
渡してある。取り出し教室で語の意味と漢字の書き順を確認し、少し書く練習
をすると、残り時間はあとわずかしかない。

わずかな時間で、数学の補習をする。表題のセリフは、分数の減法を学習した
ときに生徒がつぶやいた言葉だ。「通分」でつまずいている。
脳のメモリが言葉の洪水を処理しきれずに、作業を停止してしまったようだ。
「ブラックになった!」「確かに!」

数学の教科担任の先生は、「整数の計算ができればいいよ」とおっしゃるが、
はてさてどうしたものか。

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□■□まっちゃかふぇ【日本の文化とは】……………………………杉本英雄

 日本の歴史上、今ほど日本が世界から注目されている時はないんじゃないで
しょうか。

 思えば自分が社会人になる頃(1980年代初頭)まで、日本はいわゆる「後進
国」扱いで、時には「猿マネ日本人」「黄色い猿」とまでのいわれようで、海
外先進国から軽蔑の眼差しが注がれるのがあたりまえでした。当時の日本製品
は「安かろう悪かろう」の代名詞ですらあったのです。

それを思えば、今あらゆる国々から日本に尊敬とあこがれの眼差しが向けられ、
「日本に学べ」と日本語や日本の技術、文化を熱心に学ぶ海外諸国の若者が少
なくない現状など、およそその頃に想像がつかなかったものです。

とりわけ「日本文化」への関心はますます高まっていて、それが次第に表面的
なレベルからよりいっそう奥深いレベルにまで掘り下げてきていることにお気
づきではないでしょうか。

ところが日本人自身は、いまだ日本文化の表面的なことにしか目を向けておら
ず、たとえば「(日本の)アニメ文化」をもっと世界に発信しようというよう
なことをいまだに臆面もなく主張する有様です。

しかし現在外国人をしてこれほどまでに日本へ惹きつけている真の理由は、ア
ニメとか日本食といった目に見えるレベルではなく、目に見えないところ、も
っと本質的なもの、あえていえば、すべての日本の文化の根底に在るなにか、
それは物質的ではないなにか、にあると思うのです。

それを、ある人は「神道」だと主張します。とはいえ、「神道」は欧米社会の
根底精神ともいえる「キリスト教」のような「宗教」ではなく、もっと本能的
なもので、日本人自身にもよくわかっていません。あえていうと精々、「そう
いうふうに教えられて育ったから」としかいえませんでしょう。

一例を挙げます。私達は食事が終わると、なかば無意識に割り箸を箸袋に収め
たがるものです。外国人観光客は、この動作に「日本(文化)」を感じて、こ
れを体験したいとわざわざ食堂で食事をしに来日するのです。かれらは、日本
食を食べ終えて、さあ割り箸を箸袋に入れるのだ、それがとてもドキドキした、
ほんとうに「日本」(に来ている)などというのです。わたしたちにとっては、
考えずに行なっているこの動作(所作)。もし問われれば──

「そこに箸袋があるから、つい」

としか答えられないことでしょう。

…あなたはなぜそうするのですか。


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●○【ごげんかせんといけん】─21世紀日本語日本文化起源への旅…杉本英雄

No.079「たわけもの」

予告どおり、前回の続きとなります(笑)。

最近テレビを見ていると、こう一喝したくなる「大人」ばかりではないですか。

ここですべての日本人に問う。なぜ「たわけもの」というのでしょうか。その
意味もよくわかっていないのに、人をたわけもの扱いする日本人はいかがなも
のでしょうか。それでは答えて下さい。

「…漢字変換すると「戯け者」って書くぢゃん。戯ってのはおどけるって意味
だから、ふざけたことする者を…」

は?ボーッと生きてんじゃねえよ!(チコちゃん、怒る)

バカなことをする人をたわけものというのは、遺産相続の問題だったからぁ~

???

─前回の放送(前号のこと)でアタリをつけたとおり、たわけは「戯け」の他
に「田分け」と書きます。これが本来の意味で、文字通り田(土地・資産)を
分けることをいいます。田畑を子供や孫に受け継ぐ際、単純に子供の人数で分
けて与えていくことにすると、代が続くにつれて一人が受け継ぐ面積がどんど
ん小さくなっていってしまいます。そんなことにすれば、資産がなくなり家は
衰えてしまいます。こんなバカなことをする人を「田分け者」というようにな
ったわけです。

というのはもっともらしく聞こえる説の一つで、もともと「戯け」と書かれた
ことから、ふざけたことする奴というのが語源で、「田分け」はただの洒落、
後付けの話だとされています。


最近ひそかに人気急上昇中のNHKの番組「チコちゃんに叱られる!」をもじっ
てみました(笑)。
http://www4.nhk.or.jp/chikochan/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《編者後記》気が付いたら、自分も還暦まであと数年!遠い話だと思っていた
「老いる」が現実になるわけです。自分のような家族も子供も財産もない人間
は、はたして「還暦後」の人生をどうとらえるのか、という問題が浮上してき
ました。人生百年時代と安易なキャッチフレーズが横行する中、仮にあと40年
生きるということはどういうことなのか、ほんとうにわかっているのか!と小
一時間ほど問い詰めたいです(だれを?)。(杉)
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