「異文化交差点」(にほんごNPO)

『異文化交差点』Vol.165(にほんごNPO)


カテゴリー: 2017年04月01日
◆◇◆◇◆◇◆◇|異||文||化|╋|交||差||点|◆◇◆◇◆◇◆◇
       ~~~Culutural Crossroads~~~~~       
             Vol.165 April          2017/4/1
 
            特定非営利活動法人 浜松日本語・日本文化研究会
                   http://nihongonpo.hannnari.com/
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☆『異文化交差点』は〈にほんごNPO〉発行のニューズレターです。会員と
会の活動を支援してくださる方に月1回毎月1日に配信しています。

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◇日本語クラス4月-5月の日程◇
 http://nihongonpo.hannnari.com/school.html

━ C O N T E N T S ━
  ●にほんごNPOだより…日本語・学習支援事業受託のお知らせ
   ○思い出BOX(第9回)……………田野聖一
    ●にほんごNPO諸事雑感……………加藤庸子
     ○まっちゃかふぇ………………………杉本英雄
      ●ごげんかせんといけん………………杉本英雄
       ○編集後記

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■□■にほんごNPOだより■□■

◆日本語・学習支援事業(東・浜北・天竜エリア)を受託しました。

平成29年度も、昨年度に引き続き、浜松市と「日本語・学習支援事業(東・
浜北・天竜エリア)」の業務委託契約書を取り交わすことができました。

業務の総時間数は6300時間。昨年度より105時間少なくなりました。
週当たりで換算すると3時間の減少です。

支援時間は減りましたが、逆に、支援校は昨年度より3校増えます。支援の
必要がなくなった学校が2校ありましたが、久しぶりに支援を依頼された学校
が2校、初めて支援に入る学校が3校あります。支援児童生徒数が1人という
学校が6校と多いのも今年度の特徴です。

4月3日(月)9:30~11:30、浜松市曳馬協働センターで、第1回目
の研修会を開きます。外国人児童生徒支援における理念を共有した後、業務の
内容と注意事項、今年度の研修内容について、事務局の担当者から説明をしま
す。

指導者以外の方でも、にほんごNPOの会員で、この事業に興味・関心をお持
ちの方は、是非お越しください。

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■□■思い出BOX■□■

◆社会が回る………………………………………………………………田野聖一

学生がキャベツを繊切りにしている。

静岡国際言語学院は明日から春休みだ。
終業式をかねてお好み焼きパーティーをした。作り方は事前に説明してある。
繊切りにしろなんて言っていない。

キィェウ(仮名)は500gの小麦粉を全てボールに開けた。
10月に入学したベトナム人だ。
天かすを食べているインドネシア人がいる。
目玉焼きを作るベトナム人もいた。

タイでは2年間日本語を教えていた。
Teyaという語学学校で働いていたときだ。
生徒が4人以上集まるとクラスができる。

「今日から新しいクラスですね。」「えっ、今日から?」

事務員がダブルブッキングをしていた。その時間は来週まで空いていない。
「マイペンライ、来週まで待ってもらうわ。」
 
新しい生徒はもう来ていた。学校の信用が心配だ。
事務員はマイペンライと笑っている。問題ない、大丈夫という意味だ。

先日、新入りの先生の歓迎会をした。
学校の隣にネパールカレーのレストランがある。15人分の予約をする。

「Aセットでいいですか。」
ネパール人スタッフが言った。Aセットはカレーが1種類、Bセットは2種類
だ。皿が足りなくてBセットはできない。

目玉焼きを作るベトナム人、マイペンライと笑うタイ人、これで社会が回る
なら、繊切りキャベツ入りのお好み焼きでもいい。 


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●○●にほんごNPO諸事雑感●○………………………………………加藤庸子

【まだまだ…】

このごろ、意識して歩くようにしている。きょう(3月31日)も、雨の中を
HICE、教育委員会、市役所へ行ってきた。年度末の事務処理と新年度事業
の書類作成で疲れた目と体には、リフレッシュが必要だ。

1年半前、骨粗しょう症の予備軍であるとの診断がおり、薬も処方されたが、
薬は体に合わなかった。以来、何も対策を取っていなかったが、さすがに、
このままではまずいのではないか、と思うようになった。

この花粉が飛び散る季節、外を歩くのは少々辛いが、明日の朝食用のバナナが
ないからとか、プリンタのインクが切れそうだなどと、理由をつけては歩く。

一昨日は、近所のゆうちょ銀行から教育委員会へ、そして駅前の書店へと歩い
た。一気に駅前まで歩くのは骨が折れるが、1つずつ用事を片付けながら駅ま
で歩いたためか、意外に平気だった。

さて、今日の帰りの電車の中。会社帰りの人々が乗ってくるにはまだ早い時間
なのに、そこそこ混んでいる。空席はないかと車内を見回すと、若い女性が
中腰になって私を見たのに気がついた。どうやら、私に席を譲ろうとしている
らしい。

地味なレインコートを着ていたからだろうか。それとも連日の書類作成の疲れ
が顔に滲んでいたのかもしれない。きっとくたびれたお婆さんに見えたのだろ
う。あわてて、「大丈夫ですよ」と女性に手で合図をし、背中を伸ばした。

家に戻って万歩計を見ると、ちょうど6000歩を指していた。

運転免許証は去年の今頃返納した。そろそろ隠居をしてもいいかもしれないと
子ども支援のコーディネーターの面々には、「私はいるだけでいいでしょ?ご
老公とかご隠居と呼んでね」と冗談めかして言ってはいるが、にほんごNPO
は、もうしばらくの間、「縁の下の力持ち」が必要なように見える。

まだまだ老け込んでばかりもいられない。せいぜい歩いて、体力を維持しなけ
れば!

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□■□まっちゃかふぇ【エキスポ'87】………………………………杉本英雄

NHKの朝ドラ「べっぴんさん」で大阪万博の懐かしい映像が出てきて、思わず
食い入るように見ていました。折しも、再び大阪で万国博覧会を開こうという
ことで、その企画書を大阪弁で書いてしまい、賛否両論が巻き起こっているの
だとか。

ちなみに4月からの朝ドラ「ひよっ子」は、東京オリンピックの時代を舞台に
していて、当時(昭和30年代)の風景風俗をできるだけリアルに再現するそ
うです。

さて、くだんの大阪万博ですが、自分にとってはかなり思い入れの強い想い出
なのであります。日帰りで2回行きました。当時朝日新聞社から出版された万
博博覧会の写真集も持ってます。語りだせば、まず一年はこのコーナーを占拠
しますことでしょう(笑)。

しかし、それ以上に思い入れのある小説があります。タイトルに書かれた
「EXPO'87」という作品です。「なぞの転校生」や「時をかける少女」の原作者
である眉村卓さんの長編小説で、書かれたのは1968年です。

そう、まだ1970年の万博が開催される前に、1987年に名古屋で開催さ
れる万博という設定で物語が展開されます。ええ、実際に愛知万博が開催され
たのは2005年です。

当時眉村卓さんは、社会派SF作家として知られていました。のちにドラマや映
画、アニメの原作となった作品はジュブナイルで、それらはいちはやくNHKが
少年ドラマシリーズとしてテレビドラマ化されました(「タイムトラベラー」
「未来からの挑戦」等)。

眉村さんの作品は、組織の中で生きる個人(官僚であったりサラリーマンだっ
たり)の抱く葛藤(たとえば個人の良心と相反する組織の論理との矛盾)を、
テクノロジーが発達した近未来社会という道具仕立てで描いてきました。テク
ノロジーが進むにつれて人々がますます組織化されてしまい個性がなくなって
いく社会体制の中で、個人の生き方はどうなるのか、というテーマです。

「EXPO'87」という作品は、企業がより効率的機械的に“進化”した近未来(
1987年は執筆当時からすれば充分な“未来”でした)を舞台に、愛知県新城市
で開催される万博を巡っての日本企業と外資企業の壮絶な闘いの果てに訪れる
未来(1987年より先)の日本社会の姿を、アンチユートピア的に示唆したもの
です。

SFというより経済小説といってもいい雰囲気の作品ですが、自分としてはえら
くお気に入りで、中学生の時に初読して以来事ある毎に読み返す愛読書となっ
ています。モチロン21世紀の現代から見ると、昭和アナクロニズム的な箇所も
ないわけではないですが、それを差し置いても未だに読めるだけの内容があり
ます。

しかし、もうこれからは二度と読まなくなるかもしれません。あれほど愛読し
ていたのにどうしたというのでしょうか。
(つづく)

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●○【ごげんかせんといけん】─21世紀日本語日本文化起源への旅…杉本英雄

No.065「うろおぼえ」

「ウロボロスの蛇」というのがありますが、もちろんソレとはチガイマスネ(笑)。

「うろ」とは“木のウロ”というように、空洞のことを言っていて、ハッキリ
覚えていない様を示したもの、ということではないですか。

はたして正解は…


ビンゴ!漢字では「疎覚え、空覚え」と書くようです。やはり「うろ」とは空
洞のことで、「うろ(空・虚・洞)」が語源とあります。木のウロは「洞」の
漢字で書き、「樹洞(じゅどう)」というのですね。

私事ですが、自分は若い頃、記憶力に自信がありました。それで自分の知識は
間違いないと思い込んで、文章を得意げに書きなぐっていました。一時は、文
筆家として暮らせるようになるとまで思っていました。

しかし実際に仕事として文章を書くようになると、上には上の人がいることを
知ります。それまで自分が誰よりも知っていると自信を持っていた知識は、ま
ったくスカスカの(売れる文章を書くことには)役に立たないものであり、そ
れで食べていくにはまったく歯が立たないことを、身をもって痛感するハメと
なりました。

今ではもう文章を書いて生活することなど考えられませんが、日常会話で、う
ろ覚えの知識や情報は(たいていはそういうもの)、一旦調べてから言うか、
それができないときは言わないことを心がけています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
《編者後記》巷で話題の「働き方改革」ですが、残業時間云々だけでなく、「
営業時間改革」も必要だと思います。コンビニ時間もそうですが、年中無休の
一日12時間営業という在り方も見直してほしいというのが、わたしら現場か
らの切実な声です。(杉)
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