お目々を拝借

第703話「無駄を富に変えるサーキュラーエコノミー」

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■ 第703話「無駄を富に変えるサーキュラーエコノミー」

2015年9月のサミットで、
世界が直面する貧困・飢餓・環境・気候変動・
教育・インフラなど様々な課題に対応するための目標
「SDGs(Sustainable Development Goals/
持続可能な開発目標)」が定められました。

SDGsは17の項目とそれらを細分化した169のターゲット、
さらにそれらの進捗状況を測る指標で構成されています。

 今回はSDGsの12番目「つくる責任、つかう責任」に
関するお話です。

約100年前バックミンスター・フラーは、
地球を宇宙船に見立て「宇宙船地球号」と表現、
地球上の資源の有限性を訴えました。

しかし消費経済は続き・・・いよいよ石油を始め
様々な鉱物資源の枯渇が心配される時代になりました。

 オランダの銀行INGが米製造業300社に対し、
「サステナビリティ(持続可能性)に関する懸念が
将来の企業成長戦略に影響するか?」と質問したところ、
「強く影響する」と答えた企業は、
2018年の調査で29%だったのが、
今回(2019年2月5日発表)の調査結果では
45%に急増しています。

ちなみに「全く影響しない」と答えた企業も
2018年の33%から2%に激減。

 いよいよ慣れ親しんできた、
作って、売って、使って、捨てる「直線型経済」では
成り立たなくなってきました。

このような背景から多くの企業が
「循環型経済(サーキュラーエコノミー/
Circular Economy)」への変更を
余儀なくされてきたようです。

 経産省はサーキュラーエコノミー(以降CE)を、
以下のように定義しています。

CEとは貴重な資源の
有効利用と再使用・再生利用等の一層の推進・・・
新しいビジネスモデルの構築、
雇用の創出と経済成長・・・
廃棄物ゼロの実現、温室効果ガスと環境への
負の影響の削減等を包括する考え方。

 EUではCEの実現を経済成長戦略の一つとして位置付け、
CE実現に向けた「CEパッケージ(数値目標)」を
採択しました。

内容は3つ、2030年までに
「自治体の廃棄物の65%をリサイクルする」
「包装廃棄物の75%をリサイクルする」
「埋め立て廃棄量を最大10%削減する」です。

 またコンサルタント会社アクセンチュアが書いた本には、
CEの5つのビジネスモデルが紹介されています。

・CE型サプライチェーン:
例/コップをリサイクルしやすくする

・回収とリサイクル:
例/ナイロン製の漁網をカーペットにリサイクルする

・製品寿命の延長:
例/製品をアップグレードできるようにし、
長く使えるようにする

・シェアリングプラットフォーム:
例/IT技術を使い利用者同士をつなぐ

・サービスとしての製品:
例/電球を売るのではなく(電球はレンタルで)、
明るさを提供する

 無駄を富に変える、
そんなビジネスモデルがメジャーになる時代も近そうです。


☆ 技術経営コンサルタント、ITコーディネーター
  小西 正暉

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