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第702話「タイが中国に置き換わった」

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■ 第702話「タイが中国に置き換わった」

 今回は大手家電メーカーで
海外工場の経営者として活躍された、
高橋功吉さんの記事からです。

海外に進出している企業情報は、
既に撤退した企業や休眠中の企業も含まれるため
正確でないそうで、
大枠をつかむ場合は在留邦人の数の方が、
むしろ参考になると高橋さんは言います。

 その在留邦人の数でみると、
中国は2012年をピークに減少、
反対にタイは一貫して増え続け
2017年には中国の約半分(約7万人)にまで達しています。

都市別でみると顕著で、
2015年には上海とバンコクが入れ替わっています。

では何故タイが海外拠点として選ばれるのでしょう。

高橋さんの弁によれば、
タイはアジアのデトロイトと言われるまでに変貌を遂げ、
自動車産業を中心にすそ野産業が発達、
インフラ整備も近隣諸国に比べ整っているとのことです。

 しかしタイの課題は日本と同じ高齢化で、
40代が全体の16.5%に対し、
これからを支える20代は13.1%に過ぎないとのことです。

日本では外国人労働者の受け入れが
報道をにぎわしていますが、
タイでは既に進んでおり高橋さんがいたラヨーン県
(バンコックから南東に約100kmの地)では、
多くのカンボジア人が働いていたそうです。

 今後の方向としてはタイを拠点としたうえで、
まだまだ人件費が安くかつ
良質の労働力を得ることのできる、ラオス、カンボジア、
ミャンマーなどの1国をセットとした
「タイ+ワン」を高橋さんは推奨しています。

そして「+ワン」への進出に関して、
下記のような注意点を述べておられます。

 周辺国はタイに比べ大きな格差があるため、
単に安い労働力の確保という視点だけではなく、
その地域に対してどのような貢献ができるかを
意識することが大切。

雇用の機会を創出することによって、
現地の人が安心して生活できる賃金を支払い、
税金を納めるのはもちろんのこと、
例えば(識字率が低い地域では)読み書きを学ぶための
教育の場を提供するとか、
(貧しくて朝食を食べずに出勤する人のために)
朝食を提供するといった、きめ細かい配慮が必要。

タイと同じと考えて「+ワン」に進出するようでは、
足元をすくわれかねないと注意されています。

 もう40年以上前になるでしょうか、
タイに進出した企業の人から「スパナ」さえ
現地では買えないと言われたことがあります。

インフラの整備には長い年月が
必要だということのようです。


☆ 技術経営コンサルタント、ITコーディネーター
  小西 正暉

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