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第696話「追い詰められた地球温暖化対策」

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■ 第696話「追い詰められた地球温暖化対策」

 2014年の広島土砂災害、2015年の鬼怒川決壊、
2017年の九州北部豪雨、そして昨年2018年の西日本豪雨と、
短時間に多量の雨が降る現象が増えているように思えます。

一日の平均気温と短時間降水強度
(例えば1時間に降る雨の量)の関係図を見ると、
気温の上昇に伴って降水強度が増しています。

そして平均気温25℃付近でピークになり、
更に気温が上昇すると降水強度は下がっています。

台風も気温が上昇すれば強い台風に成長することは、
スパーコンピュータによって
15年以上前から計算されており、
最近はその通りになってきました。

 最近、ハーバード大学とイェール大学が共同で、
「荒業」ともいえる地球温暖化対策を提案しています。

それは地球の周りに人工的なシールドを作って
影を作ろうというものです。

例えば1991年、フィリピンのピナトゥボ山の噴火では、
大量の大気エアゾル粒子が成層圏に放出され、
地球規模で硫酸エアゾル層が形成され、
何か月も残留した結果地球の気温が0.5℃下がりました。

これを人工的に発生させる
「成層圏エアゾル注入(Stratospheric Aerosol 
Injection)」と呼ばれる方法で、
化学物質を成層圏に噴霧し
太陽の光を反射させようというものです。

使われる化学物質は二酸化硫黄で、
安価なため実現性が高く、
総コストで35億ドル(約3,800億円)、
プラス15年間の維持コスト22.5億ドル(約2,500億円)と
試算されています。

ただ現在は成層圏(地上10km~50km)を
飛べる飛行機がないため、
散布のための飛行機開発が必要とのことです。

 米国機関が最近発表したFourth National 
Climate Assessment(国家気候評価)によると、
気候変動によって2100年までに、米国のGDPは10%低下し、
経済的損失は1兆9,000億ドル(約210兆円)になると
試算しています。

経済的損失に比べ投資額が少なく、
技術的にも可能だとなると、
それでは実施するかとなるのですが、
提案者自身が「予期しないリスクが存在する」とも
言っており心配です。

しかし今の状態では、
世界中の人々が化学物質で覆われた大気の中で
生活しなければならない時代が来るかも知れません。

自然破壊をしないで温暖化を止める
手立てはないものでしょうかねぇ・・・。


☆ 技術経営コンサルタント、ITコーディネーター
  小西 正暉

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