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第692話「街灯代わりの照明」

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■ 第692話「街灯代わりの照明」

 中国航天科技集団(CASC)が、2020年、
電気代を削減するための人工衛星を打ち上げると
発表しました。

まさしく「人工の月」、月明かりの8倍の明るさで、
直径80kmの範囲を照らすとか。

2023年までに3機の衛星を打ち上げるそうですから、
気合が入っています。

打ち上げ基地の近くの成都市で試算したところ、
街灯の電気代など含め12億元(約200億円)を
節減できるとのことです。

 「人工の月」構想は古く、
ドイツの宇宙理論家ヘルマン・オーベルト博士が
1920年に考案したと言われています。

初めて構想を具体化したのはロシアで、1993年、
アルミニウムが張り付けられた
プラスチックシートで作られた反射板を、
宇宙ステーション「ミール」に向かう
宇宙船で運んだそうです。

実験は成功し、直径20mの鏡による反射光は、
満月と同じ明るさで、地上を5kmの幅で照らし、
秒速8kmで移動したとのことです。

 最近はモスクワ工科大学のエンジニアと
宇宙ファンたちで構成されたグループが、
クラウドファンディングで資金を集め、
太陽光からの反射光で夜間の地球を照らす
活動をしているとの報道がありました
(まだ照らすまでには至っていないようです/後述)。

こちらの目的は、宇宙ゴミ(デブリと呼ぶそうですが)の
処理方法の一つとして実験を進めているそうです。

宇宙においても地球に近い場所には
薄い空気が存在するため、
その空気抵抗によって速度が落ち、
いずれ人工衛星は地球に落下します。

実験は不要になったデブリを効率よく除く目的で
行われており、
衛星に1辺が3mの三角錐の形をした布のようなものをつけ、
衛星の速度をより早く落とそうとの目論見です。

その布が反射板にもなっており、
太陽光を反射するとのことです。

この反射板、まだ地表を照らすほどの威力はありませんが、
満月の月を除けば最も明るい星に見えるそうです。

 暗闇の地上を明るく照らすことは、
防犯などの点ではメリットがあると思いますが、
心配する人も多くいます。

例えば月明かりをたよりに産卵のため海辺にくる
ウミガメはどうなるのか、月光を頼りに移動する渡り鳥は、
人工の光に引き寄せられた昆虫は・・・等々、
自然破壊につながるのではないかとの心配です。

何ごとにおいても便利と破壊は裏腹、難しいものですね。


☆ 技術経営コンサルタント、ITコーディネーター
  小西 正暉

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