お目々を拝借

第690話「同じものを違った値段で買う時代」

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■ 第690話「同じものを違った値段で買う時代」

 野菜の値段は天候などの条件によって
価格が上下しますが、
大半のモノやサービスは同じ価格です。

大昔は売る人と買う人が直接交渉して
価格が決まっていました、
言い換えれば価格は固定ではありませんでした。

しかし大量供給・大量消費の時代になって、
売り手と買い手が毎回交渉していたのでは効率が悪いため、
いつしか価格が固定されるようになりました。

かくして昨今の私たちは固定価格に慣れていたのでした。

ところがコンピューターが発達したおかげで、
AI(人工知能)を使うことによって
価格を細かく変動させることが出来るようになりました。

売る人は少しでも高く、買う人は少しでも安く、
双方が満足できる価格であれば
ハッピーということでしょう。

名前もハイカラで「ダイナミック・プライシング」と
呼ぶようです。

 昨年(2016年)福岡ヤフオクドームでの
野球の観戦チケットを、
AIを活用して価格の最適化実験をやったそうです。

価格を決める条件としては、
52,000ある席それぞれの過去の購入実績、
現在対象となっているチケットの売れ行き、
天候やホークスの順位、相手チーム、
開始時刻や曜日などなど・・・。

価格は100円単位で設定、
自分の席は8,200円で購入したが、
隣の座席の人は8,300円で購入しているといった具合です。

 アメリカのホテルの例では面白い現象も
分かってきたそうです。

例えばスポーツ大会などのイベントが開催されるときは、
宿泊料金を上げても需要は減りにくい、
「どうしてもその都市で宿泊したい」という動機が強い。

しかしホリデーシーズンやレジャー目的の宿泊の場合は、
料金を上げると需要が急減するそうです。

同じホテルの価格ですが、
サンフランシスコのような都市圏では、
ストリート1つ違うだけで、
街の雰囲気や治安が大きく異なるため、
安いからと飛びつくと危険との指摘もあります。

また北九州市では電気料金を
ダイナミック・プライシングにする実験が行われています。

需要が増えるであろう時間帯の電気料金を高くすることで、
消費者に節電を促すのが目的だそうです。

値下げと言えば期末セールなどのように、
これまでは各社が足並みをそろえるのが一般的でしたが、
ダイナミック・プライシングで需要と供給に即した
販売戦略をとれば、
セール時期にこだわらず価格を上下させることも
可能とのことです。

これまでは子供に「〇〇円たまったら××を買おうね」と
貯金を促してきましたが、これからは
「毎日スマホを眺めて、安くなったら買いなさい」と
教えるのでしょうかねぇ・・・。


☆ 技術経営コンサルタント、ITコーディネーター
  小西 正暉

★ スマホ用のホームページを開設しました!
  http://www.e-mk1.net/

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発行周期: 週刊 最新号:  2018/12/07 部数:  68部

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