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第689話「米国第一主義は続くのか」

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■ 第689話「米国第一主義は続くのか」

 トランプ大統領の主張する「米国第一主義」が
益々激しさを増し、経済的な見通しが不確実な時代に
突入してしまったとの記事が多くなった昨今です。

この米国第一主義、
今後の世界にどのような影響を及ぼすのでしょう。

 京都大学名誉教授の中西輝政先生は、
著「世界史の教訓」の中で以下のように述べておられます。

世界の覇権は18世紀初めにイギリスが、
その後アメリカが握った。

現在のアメリカの覇権は
「アングロサクソンの覇権」の一部と言える。

イギリスは「海洋覇権」を確立し、
自国の船だけでなく他国の船も自由に航海できる
「航行の自由」を保証した。

しかしアングロサクソン文明の
「秘中の秘」ともいうべき特徴がある、
それは「偽善」で、皆の利益を尊重するように見えて、
実は自分たちの利益を最大化できるよう
巧妙に仕組まれている。

アメリカは「自由=正義」という
独自の価値観に従うべきとする一極主義で
世界を支配してきた。

しかしイラク戦争やアフガニスタン侵攻の失敗によって、
一極支配の限界が露呈した。

アメリカが世界のリーダーを続けるには、
現状のトランプ大統領は世界を納得させる
「理念」がないと、手厳しい指摘もされています。

 さはさりながら、
トランプ大統領の「米国第一主義」は
意外に正しいかもしれないと、
経営コンサルタントの小宮一慶氏は
数値を駆使して以下のように述べています。

米国の貿易赤字は7962億ドル、
そのうち3752億ドルが対中国赤字。

一方、中国の貿易収支は4215億ドルの黒字で、
大半を米国から稼いでいる。

現在は制裁関税の応酬中だが、
中国が同じ額の制裁を科すのは理論的に不可能。

アメリカの企業や消費者は
関税分だけ値段が上がり困りますが、
それは短期的で長期的には大きなメリットがある。

なぜなら貿易赤字が大きい国は通貨が下落するのが常、
にもかかわらずドルは暴落していない、
何故ならドルが「基軸通貨」だから。

中国の人民元が勢いを増すと、19世紀半ば以降、
英国ポンドから米ドルに代わったように、
ドルが基軸通貨でなくなる可能性がある。

トランプ大統領が気付いているか否か分からないが、
「肉を切らせて骨を断つ」戦略とも捉えられる。

 やっぱり「アングロサクソンの覇権」を
続けようとする勢力が、
まだまだ世界には大きいということでしょうか。


☆ 技術経営コンサルタント、ITコーディネーター
  小西 正暉

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