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第688話「問題解決手法として使えそうです」

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■ 第688話「問題解決手法として使えそうです」

 石田秀輝(東北大)先生と
古川柳蔵(東京都市大)先生共著の著書からです。

将来のことを考えるとき、
普通は現在を起点にして未来を予測する
「フォーキャスト思考」と呼ばれる方法が使われます。

しかし正解が簡単に見つからないような難問に対しては、
「バックキャスト思考」が有効ですよと
両先生はおっしゃっています。

 例えば「居間の電球が1つ切れてしまった」場合、
多くの人は「電気屋さんで新しい電球を購入し、
切れた電球と交換する」と考える、
これが典型的なフォーキャスト思考だそうです。

一方、制約を排除せず肯定し
「少し暗くなった居間でどうやって暮らすか」と
考えてみるのが、バックキャスト思考だそうです。

このバックキャスト思考の場合だと、
「たまには明かりを消して、
家族みんなで星でも眺めようか」といった、
全く別の発想が生まれるというのです。

 別の例で、自動車の未来はと考えると、
フォーキャスト思考では自動車を肯定して
事故も渋滞も起きにくい「自動運転車」となります。

しかしバックキャスト思考なら、
「自動車のいらない街に必要なものは何か」と
いうように考えに広がりが出てきて、
現在存在するものだけにとらわれない発想が
可能となるはずだと。

 筆者のお二人は環境系の先生ですので以下のような話も
しています。

最近は省エネ化が進み、
エアコンは15年で4割エネルギー効率が高まった、
冷蔵庫に至っては8割の効率化が達成された。

しかし不思議なことに、
家庭で使われるエネルギーの消費量は減っていない。

フォーキャスト思考からは
「有意義なことは生まれない」と
おっしゃっているようにも聞こえます。

 冒頭の電球のような単純な問題なら
すぐにでも解決できるでしょう。

しかし複雑で簡単に答えが出ない問題に対しては、
「見えている制約」だけではなく
「見えない制約」も多く含まれています。

また制約の背後に存在する問題だったり、
将来発生する問題だったりもします。

あるいはトレードオフ(何かを達成するために、
何かが犠牲になる)だったりします。

 このように考えると、
「制約」を排除せず「回避」する方法を考えれば、
複数のアイデアが出てくるような気がします。

問題解決の有効な手法の一つとして有効そうですね。


☆ 技術経営コンサルタント、ITコーディネーター
  小西 正暉

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