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第685話「これからも台風の被害は増える」

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■ 第685話「これからも台風の被害は増える」

 今年は台風の被害が多く、
発生数が多かったように感じます。

しかし2011年~去年2017年までの平均値は25.7個ですから、
後3ヶ月を残しているとはいえ、
今年(2018年)がそれほど多かったわけではありません。

台風の被害が大きくなっているのは、
台風の移動速度が遅くなっているのが原因のようです。

台風の進む速度が遅くなれば、
強風にさらされる時間が長くなり、
かつ激しい雨も長時間続くため、
被害が大きくなることは納得できます。

 アメリカの海洋大気庁(NOAA)の
ジェームズ・コーシン研究員は、
1949年~2016年に発生した
熱帯的圧(台風・サイクロン・ハリケーン)を調査し、
移動速度が平均で10%低下していることを見出しました。

なかでも太平洋北西部(日本がここにあります)では、
移動速度が上陸後30%も低下しているとのことです。

 コーシン研究員を含む多くの専門家は、
速度低下の原因は気候変動によるものと指摘しています。

具体的には温暖化によって北極の氷が融け、
北半球での温度勾配が少なくなった結果、
熱帯低気圧を運ぶ風が弱まったためだそうです。

熱帯低気圧は風に運ばれるため、
つじつまがあうとコーシンさんは述べています。

 コロラド州ボルダーにある
アメリカ大気研究センター(NCAR)の
イーサン・ガットマンさん率いるチームは、
以下のようなシミュレーション結果を報告しています。

彼らは、過去の22個のハリケーンを選び出し、
温暖化が進んだ未来に同じハリケーンが起きたとしたら、
(移動速度が遅くなることによって)どのような違いが
起きるのかを検討しています。

 温暖化によって気温が5℃上昇したと仮定すると、
ハリケーンの移動速度が9%遅くなり、
湿度が著しく上昇し、降水量は24%増加、
さらにハリケーン自体の強さも増す。

結果として、
被害は(現在より)さらに増大するであろうと
結論付けています。

 台風は海上で発生した上昇気流が、
次第に大きくなって生まれます。

なので、移動速度が遅ければ
大型の台風に育つ確率も高くなります。

その大型に育った台風が、
我々の上空をノロノロと通過するのですから、
たまったものではありません。

地球温暖化の影響が主原因だとすれば、
さらなる「ストップCO2排出」に
力を注がなくてはなりませんね。


☆ 技術経営コンサルタント、ITコーディネーター
  小西 正暉

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