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第683話「なぜ日本の企業に魅力がないのか」

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■ 第683話「なぜ日本の企業に魅力がないのか」

 日本では1990年代初頭にバブルが弾け、
それ以降の日本経済は20年以上低迷してきました。

2008年のリーマンショック以降は世界中が低成長となり、
どの国も大幅金融緩和に走り、
日本では金利がゼロになるという
前代未聞の事態になっています。

そのおかげかどうか分かりませんが、
日本の企業業績は伸び続けており、
2017年の法人による売上は1544兆円(前年比6.1%増)、
純利益61兆円余(同24%増)と好調のようです。

このように好調であれば、
企業はさらなる発展を目指して儲けたお金を
再投資するのが一般的ですが、
不思議なことに日本の企業はお金を使おうとしないのです。

 ではどうしているのか、個人でいえば貯金です。

これを企業では「内部留保」と呼ぶそうですが、
2017年だけで40兆円上積みされ、
いまでは446兆円超になっているとのことです。

それにひきかえ、
将来に備えた生産拡大や競争力アップのための設備投資は、
5年前のレベルに11兆円上乗せした程度。

従業員に対するケア(賃上)は、
2012年以降賃上げ率が増えているとはいえ、
2017年で5兆円増のみ。

ならば出資者である株主還元についてはどうか、
こちらも前年比3兆円増のみ。
 ここまでくると原点に立ち戻って
「株式会社とは何をやるところか?」について
考えなければなりません。

株式会社とは言うまでもなく、株主に出資をしてもらい、
そのお金でビジネスを行って得た利益を、
株主はもちろんのこと社会や従業員に還元する機関です。

決してお金を貯めるための機関ではありません、
それなのに日本企業はせっせと貯蓄しています。

不確実な時代に生き残るためには
備えが必要なのかも知れませんが、
本来チャレンジをして大きな利益を稼ぐ団体が
株式会社のはずです。

株式会社は、
お金を使うところであって貯めるところではありません。

日本全土に「石橋をたたいても渡らない精神」が、
蔓延してしまったかのように見えます。

これでは日本企業に魅力を感じて
投資しようと考える人がいなくなるのも
致し方ないのかも知れません。


☆ 技術経営コンサルタント、ITコーディネーター
  小西 正暉

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