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第682話「太陽光発電・風力発電で砂漠を緑化」

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■ 第682話「太陽光発電・風力発電で砂漠を緑化」

 自然エネルギーの利用には広大な土地が必要なため、
未利用の砂漠は有力な設置場所として
注目されてきました。

しかし当然のこととして、
砂漠の中には大都市がなく電力需要がないため、
需要地まで送電設備を建設しなければならないことが
ネックでした。

 広大な土地に莫大な規模の太陽光発電や
風力発電を設置したとしたら、
環境が大きく変化するとも言われてきました。

では、どのように、どれくらい変化するのでしょう。

イリノイ大学のユアン・リー博士が、
世界最大の砂漠「サハラ砂漠」をモデルに、
気象モデルを用いたシミュレーションを行いました。

 サハラ砂漠の面積は日本国の25倍もあり、
アフリカ大陸の1/3を占めています。

この大地をソーラーパネルで20%を覆い、
300万台の風車を設置する前提で
シミュレーションを行ったところ、
サハラ砂漠の南部で降水量が増えることが
分かったそうです。

数値的にはサハラ砂漠南部の平均降水量が、
1日あたり0.24mmから0.59mmに増えると推定しています。

年間降雨量に換算すると200mm強になりますから、
放牧が可能な数値です。

 リー博士は、降水量が増える理由について、
以下のように解析しています。

風力発電の場合、風車の羽根が回ることによって、
上空の温かい空気が地表にも拡散する、
その結果、植物の成長が夜促進される。

もちろんこの温かい空気が降水量を増すことになる。

また太陽光発電の場合、
地面をソーラーパネルで覆うため、
陰の部分が地表を若干冷やす。

一方、ソーラーパネルは暗い色をしているため、
気温をわずかに上げ降水量増加に寄与する。

降水量が増えるとサハラ南部
(注、モーリタニア・マリ・ニジェール・チャド・
スーダン、1人当たりのGDPは全ての国が150位以下)で、
経済発展の可能性がある。

 しかしながら、このような大量の電力が生まれたなら、
世界中の電気が賄えてしまいます。

そうなると冒頭述べたように、
どうやって世界中に配電するかが大きな課題となります。

20~30年前に議論された、
超電導ケーブルで世界を結ぶ夢の話が
実現するのかも知れません。


☆ 技術経営コンサルタント、ITコーディネーター
  小西 正暉

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