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第678話「凡人だってイノベーションを起こせる」

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■ 第678話「凡人だってイノベーションを起こせる」

 2002年のノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんは、
「適切な場を用意できれば、
凡人でも素人でもイノベーションを起こせます」と
話されています。

日本では、イノベーションが
「技術革新」と訳されたため、
今までと全く違ったことをやらなければならないと
誤解している。

イノベーションを定義した
ヨーゼフ・シュンペーターだって、
従来からあった要素を結合させる、
新しい捉え方や活用法を見出すこと言っています。

そもそもレガシー(過去の遺産)は足かせになるから
捨て去るべきという先入観が良くないと、
田中さんは述べています。

 田中さんの専門領域である質量分析の世界でも、
分野を超え、国を越え、医学・薬学・物理・化学などの
様々なバックグラウンドを持った人たちが、
1つの目的のために集まっている。

このようなことが日本で出来ないはずがない。

例えば日本の製造現場では、
1つの目的のため人が集まることが
自然発生的に起きている、
これがイノベーションですよと、
田中さんは力説されます。

 専門分野の異なる人たちの協力による課題解決方法が
有効であることは、
田中さんだけでなく多くの方が指摘していますが、
なかなか進展しません。

どのようにすれば他分野での経験が活かせるのでしょうか。

コミュニケーション・コンサルタントの
辻口寛一(ひろかず)さんは、
解決方法の1つとして以下のような話をしています。

 異分野の方に話をするには、
自分が経験してきたことを抽象化することが重要です。

確かに抽象的な概念はすぐには役立たないかも知れない、
しかし応用がきくのです。

常に「近寄って見る、遠くから眺める」の
両方を意識する必要があります。

近寄って見ると具体的なことがよく見え、
遠くから眺めると抽象的なことが把握できます。

もちろんここで言っている「近い遠い」は、
物理的な距離だけでなく、時間的な距離、
人間関係などの心理的な距離も含みます。

全く異なる分野の人と情報交換しても、
すぐに今の仕事に役立たないかも知れませんが、
「緊急度は低いが、重要度が高い」ことが
多く含まれています。

なので、管理職の人は、
分野を異にする人と頻繁に意見交換し、
「抽象」と「具体」を行き来して、
重要度の高い仕事を先送りすることの無いよう、
心がけてくださいと辻口さんは述べています。


☆ 技術経営コンサルタント、ITコーディネーター
  小西 正暉

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