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第667話「野良犬ならぬ野良ロボットが増える」

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■ 第667話「野良犬ならぬ野良ロボットが増える」

 ホワイトカラーの単純な間接業務を
自動化するためのテクノロジーとして、
RPA(Robotic Process Automation)が
使われ出したそうです。

今回はRPAの導入とその弊害についての話です。

事務作業には一定のルールに従って
繰り返し行われる仕事も多く、
忙殺されている方も多いことでしょう。

これまでも、このような定型作業を
コンピューターに置き換えることは、
昔から行われてきました。

最近はパソコンやスマホの性能が上がり、
多くの処理が端末で出来るようになり、
かつ端末同士で連携して
仕事が出来るようにもなってきました。

 RPA導入の代表的な例としては、
これまで人件費の安い国にBPO(ビジネス・プロセス・
アウトソーシング/外部委託)していた仕事を、
RPAに置き換えようとの動きです。

導入理由は、コストが安い
(インドやフィリピンの人件費より安い)、
機械ですから24時間365日休まず働き、仕事は正確です。

これまで工場(ブルーカラー)の生産性向上は
長年にわたって行われてきました。

やっとホワイトカラーもRPAによって生産性改善ができると
期待する人が多くいるようです。

 しかし定型とはいえ
人がやらなければならなかった仕事が、
そう簡単に機械に置き換えられるわけもなく、
RPAの導入は思うほど進んでいないとの指摘もあります。

人がやっていたことを機械に置き換えるのが、
そう簡単ではないことは容易に想像できますが、
それ以上に困った問題があるようです。

それがタイトルに書いた「野良ロボット」です。

RPAはロボットと呼ばれていますが、
実際はソフトですから必要なくなったとき、
完全に消去しなければ
「野良ロボット」となって作業を続けます。

また前提条件が変わったとしても、
指示しない限り古い条件で仕事を続けます。

このような不要なデータや間違ったデータに基づいて
経営判断が行われるなら、
会社は危険な状況に追い込まれてしまいます。

 人の場合は上からの「やれ!」の指示で
仕事をスタートし、「やめろ!」の指示がなくても
完了すればストップしますし、
状況の変化によっては仕事の内容を修正します。

ところがRPAを導入するとは、
スタッフ全員が複数の忠実な部下を持ち、
「やれ!」「変えろ!」「やめろ!」を
完全に指示しなければなりません。

指示を1つでも漏らしたら、間違った報告が返ってきます。

 楽になるどころか、
片時も息の抜けない「緊張状態」が求められそうです。


☆ 技術経営コンサルタント、ITコーディネーター
  小西 正暉

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